■モルディブサーフィン事情
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以前にもモルディブサーフトリップについて投稿させて頂きました。以来足掛け9年間、合計10回目のモルディブに2010年GWにボートトリップしてきました。波はコンスタントに頭オーバーからダブルでした。昨今ではモルディブはすっかりメジャーなトリップ先となり雑誌、インターネット等で情報が多く、今更ポイント、波の情報は必要ないかと思いますので割愛させて頂きます。ついては、モルディブのサーフィン事情、注意点などを過去よりの経験を踏まえ投稿させて頂きます。私が初めてモルディブを訪れた9年前は、まだまだマイナーな旅先で、サーファーの数もかなり少なく、時間帯を選べば、まさに貸切状態でした。ローカルサーファーも少なく、島の住民、リゾートの従業員がどこからともなく現れて個人でひっそりと波乗りをしているような感じで、こちらがドロップインしても逆に「ソーリー(ごめんなさい)」と謝られてしまうような遠慮がちな態度でした。ところが今現在は諸外国からのサーファーは増加し昔のような貸切は運がよければわずかな時間のみというような状況になりました。モルディブでサーフィンがクローズアップされた頃にかつては子供であったローカルがサーフィンをするようになり、ここ数年で成長しローカルチームが形成されるようになりました。休日(回教国の休日は金曜日)には、首都からドーニを借り切って何十人ものモルディビアンがポイントにやってきます。ジェイルポイントのある島の若者も島からパドルアウトしてきます。以前は遠慮がちにビジターに波を譲っていましたが、今は違います。一部のローカルは怒ったり、邪魔したりはしませんが、波の優先権はローカルにあるんだと言わんばかりにドロップインしてくる者もいます。いずれモルディブでサーフィンするにはローカルの許可が必要なんて時代が来るのではないかと思いました。モルディブアンは基本的におとなしく、シャイな性格です。それに乗じて偉そうな態度や横柄な態度で波乗りしていてはビジターの我々が規制されてしまうかもしれません。モルディブにもローカリズムが根付きつつあるということを念頭において下さい。どこの世界も共通ですがローカルリスペクトの気持ちを忘れずビジターはお行儀良くサーフィンするように心がけましょう。あと、過去にはあまり経験のないような大きなスコールに当たる確立が高くなったような気がします。地球温暖化の影響なのでしょうか。真っ黒な筋雲が近づいてきたら直ぐに海から上がって下さい。大きなスコールは突然の強風、高波、視界がなくなる程の霧で、仮に流されたとしても誰も助けに行けない状況で見放すしかなくなります。スコールが去り運がよければどこかに漂着するのでしょうが、体外は大海原に一人ぼっちになってしまいます。亡くなられたビジター(日本人含む)もいるようで今は現地人もスコールには非常にナーバスになっています。私もドーニ(船)の上で遭遇し沈没寸前の状況で非常に怖い思いをしました。自然をなめてはいけません。以上ご注意下さい。いずれにせよ人が多いと言ってもハワイやバリや日本と比べればまだまだ空き空きだし、波を外す確立も低いですので、モルディブは最高のサーフディスティネーションである事は間違いありません。
投稿者:
2010-05-18
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