New South Wales
赤道付近で発生した低気圧やサイクロンが南下し、北東〜東ウネリが届く。このウネリ によるシーズンは12〜3月くらい。また南ウネリにも敏感であるため、5〜10月もシー ズンといえる。基本的に1年を通じてコンスタントに波はある。風は11〜4月に比較 的弱いが、5〜10月は南東からのものとなる。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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B | B | B | C | C | C | C | C | C | C | C | B |
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6〜10 | 6〜10 | 6〜10 | 4〜10 | 4〜10 | 2〜10 | 2〜10 | 2〜10 | 2〜10 | 4〜10 | 4〜10 | 6〜10 |
●ニューサウスウエールズ(NSW)
シドニー市を有するNSWにはサーフポイントが点在し、ゴールドコーストとともにオーストラリアのメジャーサーフィンエリアの1つとなっている。世界に名だたる有名スポットはバイロンベイ、ノースナラビーン、マンリー、ボンダイなど数多く、また多くのトッププロサーファーを輩出していることでも知られている。このエリアもゴールドコースト同様、基本的に低気圧、サイクロンから入る北東〜東ウネリで波がヒットするのが特徴といえるが、南よりのウネリに反応し、ビッグウエイブが立つポイントもある。波は1年中コンスタントといえるが、北東からのしっかりとしたウネリに関してはゴールドコーストと同様に春〜秋、特に12〜3月の夏場が確率は高い。一方、南からのウネリは5〜10月の時期に届くこととなる。ただし、これらのウネリが届いた時はサイズがパワーもあるということで、かなりハードなコンディションとなり、ビーチのポイントではクローズする事が多い。また、沖合に低気圧などの波の上がる要素がなくても、風波によるサイズアップは常にあるので、1年を通して充分な波のあるエリアであるといえよう。シドニーという大都会を抱えるエリアだけにサーファーも多いが、波的には危険が多い所は少なく、混みすぎさえしなければ楽しいサーフィンが期待できる。
●バイロンベイ
ゴールドコースト同様、夏場のサイクロンシーズンがベストとなるポイントで、メインビーチ、ザ・パス、ワテゴーズ、そしてタロウズと4つのセクションに分かれている。メインビーチは常に地形が安定していて、レギュラー、グーフィー共にファンウエイブを楽しめ、またザ・パス、ワテゴーズは地形がくずれにくいレギュラーオンリーのブレイクとなる。3ヶ所ともその名の通り湾になっていて、東ウネリがメイン。バイロン岬の南側にあるタロウズは、外海に直接面しているので波のない日は少ない。基本的にロングボーダーや年配のサーファーが多く、ヒッピーも多いメローな田舎町で、みんなフレンドリー。のんびりした雰囲気でサーフィンを楽しめる、1度は行ってみたいポイントだ。ここはゴールドコーストからちょっと時間がかかるので、友人とモーテルに泊まりながら、2泊3日くらいのトリップを計画するのがベストだろう。ここで注意すべきはシャークアタック。決して1人では海に入らないこと。
●レノックスヘッズ
やはりここもサイクロンシーズンがベストで、12フィートまでサーフィン可能となる。ボトムは玉石で、かなりシャロー。しかもその玉石には貝が付いているので細心の注意が必要だ。ただし、波は世界に誇れるほどのクオリティーで、テイクオフから長いショルダーがレギュラー方向に延々と続く。しかも他と比べ、サーファーの数は少なめ。多少トロメだが、そのパワーには目を見張るものがあり、この辺りの他のポイントよりもパワフルな、エキスパートオンリーのポイントであるといえよう。4〜6フィートくらいまでがベストなサイズレンジ。なお、ロケーションはかなり良いので、景観を楽しむだけでも行く価値はある。
●ノースナラビーン
シドニー周辺のポイントはビーチブレイクがメインだが、その中でもエクセレントな波が立つポイントとして有名なのがノースナラビーン。レギュラー、グーフィー共にライド可能で、リバーマウスの波であることから、この辺りでも随一のきれいな三角波が立つことが多い。特にグーフィーの波はロングライドができ、時には200メートルにも及ぶこともある。逆にレギュラーはショートだが、こちらの方がハードなブレイク。両方とも非常にパワーがあり、スモールサイズでも充分遊べるだけのクオリティーを誇っている。非常に広範囲からウネリをひろうが、南よりのウネリでサイズアップするとグーフィーがクローズ気味となる。コンスタントに波があリ、サーフィンを楽しめるポイントだが、混雑が見られるポイントでもある。
●ディーワイ
強烈なレギュラーの波が炸裂することで知られるポイントブレイクのスポット。南ウネリに反応し、10フィートオーバーまでサーフィン可能だが、小さくてもそのパワーは侮れないものとなる。特に大きくなった時などは、まさにエキスパートオンリー。ベテランサーファーでも手こずるブレイクとなる。西よりの風の時にオフショアとなり、コンディションが整いグッドウエイブが炸裂する。ただし、ここは混雑がひどく、しかもホットなサーファーがセッションするポイントである。腕に自信のないサーファーは遠慮しておいた方が無難だろう。
●マンリー
毎年ASPのコンテストが開かれることでも有名なマンリーは、この周辺でも有数のグーフィーブレイクをみせるビーチのポイント。ここは南よりの風に強く、北のウネリを拾い、8フィートくらいまでサーフィン可能。10フィートのライダブルな波が立つこともあるが、そんな時は滅多にないだろう。波質はホレあがり、アタマサイズの波でもテイクオフがかなりハードとなるブレイクだ。潮は引いている時の方が良く、満潮時はコンディションが整わない場合がほとんど。そして流れも強く、ロングパドルが必要となってくるため、ここもエキスパートオンリーのポイントといえるだろう。また、ハイレベルなローカルも多く、非常にコンペティティブな環境となっている。
●ボンダイ
オーストラリアの中でも名を馳せ、シドニーに近いことから、おそらく都市部からのサーファーが1番多く集まるポイントといえるだろう。ビーチブレイクとなっているが、南の端が最も地形が決まりやすく、レギュラー、グーフィー共に楽しめる。南からのウネリでブレイクを見せるが、6フィート以上になるとクローズアウトとなる。西からの風は当然かわすが、北東からの風に対しても強いということで人気が高く、特にそんな時は多くのローカルで賑わうこととなる。満潮時がベストで、干潮の時は速い波が多く、ほとんどがダンパーの波となってしまう。
●シャークアイランド
主に南よりのウネリがリーフの棚にヒットしてブレイクする、非常にホローでパワフルなハードポイント。急なテイクオフからいきなりチューブが巻き、速めのレギュラーが続く。8〜10フィートまでサーフィンは可能だが、基本的にここの波にチャージできるのはまさにエキスパートのみ。そのエキスパートでもワイプアウトした時などはかなりのダメージを受ける事となる。まず、一般的なビジターサーファーは遠慮した方がいいポイントだ。なお、シャローなリーフの棚があるために、満潮時のみのサーフィンに限られるのもここの特徴である。
基本情報
- 公用語
- 英語
- 通過
- オーストラリア・ドル
- 経路
- シドニー空港へ直行便が運行
- 時差
- +1時間。ただし10〜3月のサマータイム時は+2時間
- 注意
- 麻薬類の刑罰は最高で禁固刑25年。またAU$100000の罰金刑や、売買した者には終身刑が下される場合もあるほど厳しいのだ。クイーンズランド州では、ごく少量の麻薬所持でも懲役15年、最高では無期懲役の重刑が科せられることも。また、許可された場所以外の公共の場で賭博行為を行うことも禁止されており、罰金刑が科される。注意したいのは、夏の間に発令されることのある火気禁止令。発令期間中は、バーベキューはもちろん野外での喫煙も不可。治安は基本的には良いのだが、車上荒しや空き巣には注意しよう。
※常に情勢は変化するので外務省へのリンクを活用して下さい。 - 外務省HP
- NSW・シドニー の危険情報・スポット情報・広域情報