Bali west(Indonesia)
メインシーズンは乾季の季節風である北東〜東風をオフショアとする5〜9月。南氷洋からのグランドスウェルで南西からのウネリとなる。オフシーズンは季節風が北西〜西に変わる11〜3月の雨季で、コンディションが乱れる。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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3〜10 | 3〜10 | 4〜10 | 4〜10 | 6〜10 | 6〜10 | 6〜10 | 6〜10 | 6〜10 | 4〜10 | 4〜10 | 4〜10 |
インド洋に浮かぶ赤道直下の島、バリ。数々の島から形成されるインドネシアの中でも特に豊富な波とハイクオリティーなパワフルブレイクで知られ、世界に誇るアジアのサーフアイランドとなっている。1年を通じて波がありサーフィンを楽しめるが、サイズが1番上がる時期は6〜8月。そして、ここは大別して4〜10月頃の乾季と11〜3月頃の雨季の2つのシーズンに分かれ、その季節によってサーフするエリア、クオリティーが変わることとなる。北東〜東の季節風が吹く乾季は島の西側(クタ側)がオフショアとなりコンディションが整う。逆に西まじりの季節風が吹く雨季は島の東側(サヌール側)がオフショアとなり、頻繁にスコールを伴う。そして、時々吹く南よりの風はバリでは最もサーフィンに向かない風となる。さらにこの風の基本パターンと併せて、ここバリでは潮まわりと潮位を知る必要がある。というのも、全体的にリーフボトムのブレイクが多い上、バリが赤道近くに位置するために潮が大きく動くからだ。
確実にウネリが入ってくるのは大潮まわりの時で、月でいうと新月と満月の時。この時は確実にサイズがアップし、特に6月を中心とする乾季の大潮まわりの時は10フィートに達するジャイアントスウェルが入ることもある。サーフショップなどにはバリの潮見表がおいてあるので、ここでサーフィンする場合は、まずこの潮見表を手にいれることをおすすめする。また、シャローなリーフブレイクを攻める場合は、リーフブーツを履いていった方がよいだろう。
■ウェストサイド
●クタ・ハーフウェイ・レギアン
ビギナーからサーフィン可能なこのエリアは全てビーチブレイクで、波の質はサンドバーに左右される。全体的にレギュラー、グ−フィーどちらもイージーな波で、ショルダーの張ったグッドウエイブが立つことも多い。クタビーチはコンスタントに波は立つが、ワイドな波が多く風の影響も受けやすい。ただし、地形さえ決まればチューブも巻くこともある。ハーフウェイは比較的地形が決まりやすく、コンディションが整うことが多いため、サーファーも集中している。レギアンの方がハーフウェイより1サイズ大きいが、ダンパー気味になることが多い。そしてこの辺のビーチブレイクは、一般的に満潮の時の方がコンディションが良くなる。なお、クタ、レギアンのコテージに宿泊すれば徒歩でアクセスでき、気軽にサーフを楽しめる。
●クタリーフ・エアポートリーフ
クタリーフはクタビーチ側のアウトサイドリーフのポイントで、エアポートリーフはそれよりさらに空港よりのアウターリーフのポイントとなる。どちらもグーフィーのポイントブレイクで、風とウネリがマッチすればロングライディングできるマシンブレイクとなる。さらに、空港の逆側にレギュラーのポイントがあるが、比較的浅いので注意が必要。ロングパドリングによるゲットもOKだが、カヌーをチャーターしアクセスするのが一般的。クタリーフはクタビーチのアウターリーフなので、ビーチがクローズしたら要チェックとなる。4〜6フィートがベストだが、8フィートくらいまではサーフィン可能。一方、エアポートリーフも8フィートくらいまでサーフィンが楽しめ、テイクオフからチューブ、そしてきれいなショルダーがその後に続くが、クタリーフまでつながっているようなワイドなウネリが入ったり、潮が引きすぎている時はピークだけホレ上がってショルダーの張らない波になってしまう。
●チャングー
レギアンロードを北に上り、信号を左に曲がった所に位置するリーフブレイク。岸から近く、レギュラー、グーフィー共にロングライド可能で、日本人や外人サーファー(オージー)を含め多くのサーファーが集まるポピュラーなポイントとなっている。グーフィーの多いウエストサイドでは数少ないレギュラーウエイブがあることも人気の理由だが、コンディションが良い日はバリニーズも含めたハイレベルなサーフセッションとなることも多いので、朝イチもしくは夕方を狙うのがベスト。ただし通常はリーフの上に砂がのっているが、潮の加減によっては岩が出てくることもあるので注意が必要。潮が引きすぎている時はサーフィンしない方が良いだろう。さらに、レギュラー側はウニが多いのでこちらにも注意。
●ウルワツ・パダンパダン・ビンギン
世界的にも有名なスーパーグーフィーのビッグウエイブポイントがウルワツ。このウルワツからパダンパダン、ビンギンと、南からのウネリは次々とグーフィーオンリーのパーフェクトウエイブをもたらし、日本ではなかなか味わえないようなブレイクで我々を楽しませてくれる。ウルワツはテンプル、センター、コーナーといくつか細かくポイントが分かれるが、センターとコーナーがポピュラー。基本的にはチューブも楽しめる典型的なポイントブレイクだが、潮が引いているときは浅くて危険。ただし、潮が上げているときはカレントが強くなってしまうため、カレントを計算してパドルバックすること。コーナーは干潮時でもサーフィンできるがそのホレ方はハードで、シャローなリーフで怪我をするサーファーは多い。サイズにもよるが、いずれにせよ上級者以上のポイントであるといえよう。パダンパダンは、ウルワツが8フィートオーバーになると本領を発揮するスーパーハードなロングバレルのポイント。チューブで潰されると下のリーフにヒットしケガをする可能性が高いので、ここでサーフィンする時は細心の注意が必要だ。さらにロングライドするとインサイドがかなり浅いために危険となる。パダンのさらに北側に位置するビンギンは7フィートまでサーフィン可能なグーフィーオンリーのポイントで、ここもとてもシャローなため、サーフする時はリーフに気を使わなければならない。全体的にこのエリアは上級者向けといえよう。また、道が鋪装されアクセスが容易となったため、最近は混雑していることが多い。
●マデウィ・バリアン
クタから車で2時間近くもかかるので、朝イチから行くか、ポイントの目の前のコテージを利用して泊まりがけで行くのがベスト。ここはグーフィーオンリーのポイントだが、ハードなグーフィーウエイブが多いバリの中にあって、イージーでメローなロングライドできる波となっているので、日本人にはかなり乗りやすくビギナーでも楽しめる。ただし、ボトムは玉石でインサイドにはフジツボが多く、足を切りやすいので注意は必要。メローではあるが、満潮時の方がブレイクはまとまりやすい。また、少し手前には河口に位置するバリアンがあり、レギュラー・グーフィー共にライド可能。加えて、周辺にもサーフ可能なブレイクが点在している。
■イーストサイド
●ヌサドゥア
東側の中でも最もポピュラーなブレイクの1つ。波のクオリティーはバリの中でもトップクラスを誇る。カヌーに乗って約1キロほど沖のアウターリーフで、ピークは主に1番ホレるアウトサイド、ロングショルダーのミドル、そしてインサイドと3つあるが、どれもレギュラーオンリーのパーフェクトウエイブ。かなりのサイズまでサーフィン可能だが、サイズアップするとクセのあるカレントがさらに強くなる事が多い。一般に潮が上げに動いている時はピークの逆へ流れ、引きに動いている時はピーク側へ流れる。ウネリの向きによってブレイクする位置が変わるため、1本乗った後にインサイドではまり、カヌーを待たせてあるアウトになかなか戻れないということもある。潮の止まった時間帯は比較的パドルが楽。ウネリの向きにより、完全なポイントブレイクにはならない時も多い。
●サヌール
ホテルバリビーチ前と、バリハイアット前がポイントになっている上級者向けのチュービーなレギュラーウエイブ。アウトにあるポイントだが、アクセスはパドルでも可能となっている。ここは他のポイントよりもかなり浅く、ホレるリーフブレイクなのでワイプアウトには注意が必要だ。特にインサイドセクションは浅いので、いくらロングライドな可能な波といえども、その前にプルアウトした方が無難となる。また、バリハイアット前はかなり遠いのでカヌーをチャーターした方が良い。さらに、サヌールから北側にはビーチブレイクも点在している。
●スリランカ
ヌサドゥアの北側に位置するリーフブレイクで、テイクオフからボウル状のチューブが姿を見せる質のよいレギュラーウエイブ。ここも沖合いのリーフでのブレイクで、ウネリがヌサドゥアよりワンサイズ大きく、ボトムはシャローなために上級者向けのポイントといえる。
●タートルアイランド(スランガン)
ここ数年で埋め立てが進み解禁となったリーフブレイク。ポイントの正面でブレイクするレギュラーとグーフィーが最もクオリティーが高いが、ポイントの左奥や右奥でもライドは可能。4〜5フィートまでなら、ピークがホレない割には波にパワーがあって日本人にも乗りやすい波のため、日本人で混雑しているが、サイズが上がるとバリニーズのセッションとなる。
基本情報
- 公用語
- インドネシア語。他300種類の民族言語、ジャワ語
- 通過
- ルピア
- 経路
- 直行便で約6時間
- 時差
- −1時間
- 注意
- 麻薬取締りに対するインドネシア政府の姿勢は厳しく、終身刑などの重刑の対象にもなっている。バリ島では、日本人旅行者が麻薬関連で多数捕まっており、その中にはおとり捜査による逮捕者もいるらしい。当然だけど、売人が近づいてきても取り合わない方が賢明。治安に関しては、政情は安定に向かっており特に問題はないが、一部の現政権反対派による動きによっては、治安面に影響が見られる可能性もある。
※常に情勢は変化するので外務省へのリンクを活用して下さい。 - 外務省HP
- バリ の危険情報・スポット情報・広域情報