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千葉北 エリア 波概況

北東風の影響が大きくなる恐れもある。

[ビギナーアドバイス]


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更新予定時刻
07:00 / 11:00 / 18:45

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

photo
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前回以降も北東コンディションの連続となっていたので、このエリアにとってはジャンクな状態が余計なカレントの働きを手伝ってしまい、ほとんどのポイントが以前からの影響を受けた地形の変化でアウトに片寄った仕上がりやミドル〜インサイドの複雑さが気になる傾向でもあり、風波の反応がサイズにとってはクローズを防げていながら、まとまりの悪い波質や地形のバラつきがオンショアによって更に対応を難しくしていて、これまでのようなオフショアの狙い目もなく、基本的には条件の悪いコンディションが続いていた印象です。
10/26土曜日の夕方に風が弱まってからはその後の朝イチを基準に北西の風が吹いたので、一宮〜東浪見区間や夷隅をメインに整ったフェイスを狙えていたものの、やはり地形や波のまとまりの悪さで安定したピークや形を探せず上級者にとっても、やっとな対応だったと思います。
オンショアにとっては引きに向かう変化が厄介な印象もありましたが、一宮の正面のようにアウトからのブレイクがスムーズに乗り繋げたり、潮が多くなるほど手前のボヨつきセクションが気になりつつ、その他のポイントも比較すると形のまとまりがあったので、クローズを防げていた状況からはヤル気次第なブレイクはあったと思います。

それでは、地形レポートです!
今回は天気と潮の動きに合わせて夷隅からチェックさせてもらいました。

夷隅

10/30水曜日8時頃の地形レポートとなります。潮は干潮寸前です。
前回以降も前線の南下で基本的には日中の北東コンディションに悩まされる状態が続いていたものの、一宮と同じく他のポイントより風の悪影響を防ぎながらサイズとしても十分なブレイクをキープしていたので、今週に入ってからは北西が吹いていた朝のタイミングと狙い目となる潮位が重なり整った波を探せていました。
しかし、全体的には以前と同様にアウトのピークのまとまりからミドルセクションにかけてのブレイクが不安定になっていて、カレントの強まりによって地形の広がりに期待しつつ、複雑さのみが増してインサイドに集まるショアブレイクの印象です。
夷隅1
No.1に関しては堤防際のレフトを基準に比較的距離を狙いやすくなっていましたが、中間のセクションは週を重ねる度に癖が強まってしまい見た目よりも形を楽しめず、波質としても風波な反応からはウネリと比べて不安定な形が目立ち、周期の狭さでサイズ以上にハードな見た目でもあったようです。
夷隅2
コンディションの条件は揃っていながら理想の地形にならず、コンパクトなまとまりがないのでお手軽な波ではありませんが、この日のサイズの追加と以前からのカレントでビーチの浸食やインサイドの広がりをキープしているので、これまでよりもやや落ち着いたサイズの方が対応がいいのかもしれません。
夷隅3
夏場のような潮の動きがないので1日を通すとボヨつきが気になる様子でしたが、限られた引きの変化で狙える波が見つかる可能性は残っていると思います。

一宮

10/30水曜日9時頃の地形チェックです。潮は干潮の潮止まりです。
前回からも北東コンディションのジャンクな雰囲気に心が折れる様子が続いていますが、風波の反応が強まっていた状況からはこの日のサイズアップを除くと意外やクローズなワケでもなく、形の不安定さやまとまりの悪さはあるものの今週に入ってからの朝の北西コンディションで風の悪影響がない波を探せていた印象です。
一宮 1
日中のオンショアが厄介な状態からは広範囲な反応になるこの時のような引きの時間帯はハードな見た目になっていましたが、ファミマ側や正面右側の堤防周辺にキープしている地形のまとまりで狙える形が残っているので、限られたタイミングながら対応するブレイクがあったと思います。
一宮 2
以前からの地形の変化で全体的にアウトに片寄った仕上がりがピークのブレイクを力強くしていて、ミドルセクションにかけてのハッキリした反応は上級者向けではありましたが、サイズに対してはボヨつきのないフェイスとなってスムーズさを狙えていたように思えました。
一宮 3
北東コンディションの対応が良い正面左側はアウトにかけて無駄な広がりになってしまい、沖からの余計なブレイクとミドル〜インサイドで強まっているカレントセクションのボヨつきが癖強な状態なので、この時に関しても北西コンディションの整った状況が右側を狙えるチャンスとなって可能性を残してくれていました。
強まりをキープしているカレントの複雑さが目立っていたものの、落ち着きを取り戻したコンディションでピークのまとまりやスムーズさも復活しそうな様子です。

サンライズ

10/30水曜日10時頃の様子から地形を判断します。潮は上げ始めです。
前回以降の厄介な北東コンディションも風波の反応が目立っていた印象からはサイズ的にクローズな雰囲気はなく、今週に入ってからは朝に限られた北西コンディションで整った状態があり、一見すると狙えそうな様子にも思えましたが、地形にとっても余計な働きになっているカレントの強まりによって地形のバラつきとともに波にとっても全くまとまりのない状況で、安定しないピークや無駄に広がっているアウトの地形がハードなだけでヤル気を削ぐ様子でした。
サンライズ
全体的にアウト重視な仕上がりが沖を遠くしていて、正面エリアから出るカレントがその一帯のミドルエリアを深いセクションにしていまい、左右に分かれた地形が特徴的な印象です。以前狙えた左側のレフトのスムーズさや形も崩れてしまい、右側に残るなんとなくなレギュラーに可能性が残りつつ、全体的にはあてにならない仕上がりがかなり厄介な状況です。
サンライズ2
この時の潮の少なさで切り抜きセクションが残っていたものの、複雑さからは上級者にとってもポジションを探せない状況で、潮が多くなってからの変化はピークのまとまりが残ってもミドル〜インサイドで予想されるボヨつきによって楽しめるブレイクを見込めない雰囲気が強まっています。
サンライズ3
お手頃サイズな落ち着きを取り戻しても、アウトのブレイクが控えめになるとカレントセクションに影響された反応で全体的に滑走できるフェイスや攻め込める形を見つけるのが難しい印象です。

東浪見

10/30水曜日11時頃の地形チェックです。潮は上げ始めです。
ここにとってもサイズ的にはクローズを防げていながら、日中の悪質なオンショアコンディションによってジャンクな雰囲気が強まり、フェイスのヨレや重なりによって基本的に形のまとまりやスムーズさを狙えない状況が続いていますが、ここ数日は朝の北西の風が一時的に整った状態を取り戻していたので、限られたタイミングに一見すると狙えそうなブレイクを探せていた様子です。
東浪見1
サンライズと似た正面から沖に出るカレントの強まりはその一帯を深いセクションにしてしまい、右側のレギュラーセクションにかけてミドル〜インサイドのボヨつきを誘発していましたが、サンライズほどの極端なアウトのブレイクは少なくなっていて、比較すると予想よりまとまりをキープできているように思えました。
東浪見2
この日に追加されたサイズはアウトを重視すると以前よりフェイスをキープした波があり、正面のカレントで広がった地形に関してはセットのブレイクでレギュラーの仕上がりに可能性が残りそうな印象です。しかし、右側のレギュラーは地形の複雑さによって形のまとまりが途切れ途切れになってしまい、この時の潮位でブレイクが繋がっても以前と同様に距離を楽しめる反応ではないようです。
東浪見3
左側では対照的に浅い地形が確保され、ミドルエリアに集まる反応が力強いブレイクを増やしてワイドな波にもなっていましたが、今のところ堤防周辺のまとまりないものの正面からシフトする反応はレギュラーのフェイスが延長されてスムーズさを狙えるブレイクがありました。
潮が増えてからの変化で全体的にミドル〜インサイドのボヨつきが強まりそうですが、アウトからの反応をキープしたサイズで可能性が残っているようにも思えるので、一宮の正面と同じく落ち着いてからのコンディションで意外な形の復活があるかもしれません。

志田

10/30水曜日12時頃の様子から地形をレポートします。潮は上げに向かうハーフタイドの時間帯です。
前回以降の前線の南下が北東コンディションを増やしてしまい、ここにとっては癖の悪さを引きずる状態を延長させ、ここ数日の朝の北西コンディションに対しても一宮〜東浪見ほどの整った雰囲気はなく、この日に関しても微妙なフェイスのヨレが形を難しくしていた様子です。
志田1
比較すると他のポイントよりも手前に集まった仕上がりをキープしているものの、強まっていたカレントの影響を受けて以前のような乗りやすい形のまとまりが崩れてしまい、左右の堤防周辺ではこれまでよりもハードなカレントセクションでワイドなブレイクが増えた印象です。
志田2
全体的に見ても正面エリアや所々に深いセクションは残りつつ、他のポイントのようにブレイクが途切れるほどの荒れた仕上がりではなく、以前と同様に浅い地形のまとまりをキープしている雰囲気ですが、その分、ピークからのハードなブレイクやワイドなフェイスが目立っていて、上級者好みな状態は変わりない様子です。
志田3
普段通り潮の動きにも敏感な状態からは安定したブレイクは望めないものの、正面〜右側を基準にするとショルダーの切れ目から狙える形が残っていたり、カレントと重なるピークのまとまりでレギュラーの可能性を秘めていた波もあり、 ポジションのキープに難易度の高さを感じながら地形に沿った反応を探せていました。
この時の上げの変化はフェイスのボヨつきが気になるブレイクが増えていましたが、上げ始めの状況でチューブの雰囲気も漂わせていて、最近の波向に対してはカレントを含めたコンディションの落ち着きに期待が残る反応があったと思います。

太東

10/30水曜日13時頃の状況から地形をジャッジします。潮はハーフタイドをすぎて満タンに近い時間帯です。
引き続き北東コンディションに影響されていた状態からはカレントの強まりや風波のまとまりの悪さが気になる見た目になってしまい、前回のような整った波は狙えていませんでしたが、この日の北西コンディションはその後で比較すると風の悪影響が少なくなっていて、朝の時点で追加されていたサイズ感も落ち着き傾向となり、予想より対応できるコンディションを取り戻していました。
太東
しかし、オンショアのカレントは地形にとっても変化を促す働きでもあったので、全体的に以前と変わらない雰囲気をキープしつつ、ガスト寄りと堤防周辺の地形を分断したカレントゾーンの拡大が仕上がりを極端にしていて、復活傾向に思えた堤防の内側のまとまりを再び複雑にしてしまった様子です。
太東2
アウトの広範囲な反応が解消されてポジションは安定していましたが、サイズや潮位の割にボヨつきが目立つ反応やカレントとの重なりでスムーズさに欠けた波が多く、初心者にとっての対応はいいものの浮力の強いボードやロングボードではヨレを拾った乗り心地が癖の強さを感じていたように思います。
太東3
堤防周辺の深さで離れたエリアのまとまりやコンパクトなブレイクをキープしていましたが、スモールコンディションの対応の悪さや潮の多さが落ち着きたコンディションにとって悪影響になるかもしれません。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

さて、この先の波に関しては予想していた台風が西に移動しながら猛烈に発達していますが、今のところ勢力は衰えつつ前線とセットになってこのエリアにも影響する予報は変わらないので、南側のコースの場合は北東コンディションやサイズのきっかけを残してしまい、ハードなコンディションを誘発するかもしれません。
その他にも北側を通過する高気圧のポジションでオンショアの出番が増えたり、まだまだ安定は望めない雰囲気ですが、気圧配置の入れかわりで高気圧が沖に抜けるタイミングや来週の予報で低気圧が北側を通過すると南風のコンディションや風の弱まりを狙えるタイミングがあるので、台風崩れの低気圧と前線の影響が予想される前後に関してはこれまでよりも条件のいい日があると思います。
しかし、カレントが強まっている現状を含めて地形が北東コンディションの仕上がりになっていて、波向の変化があると相性の悪い反応が気になる状態でもあり、アウト重視な地形に対応するサイズがあればピークのまとまりに期待できますが、オフショアのリセットでサイズが落ち着いてしまうとミドル〜インサイドのカレントセクションに影響された複雑な反応が目立ってしまい、潮の上げ際にボヨつきが加わりやすく、狙い目となるコンディションに対してはこのエリア全域で潮位の変化に敏感な地形でもありそうです。

最後に、水温です。20℃近い水温をキープしているものの、最近の外気の冷え込みに対してはフルスーツが基準になってきました。


[プロサーファー紹介:関田秀俊]
photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

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皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前回以降も北東コンディションの連続となっていたので、このエリアにとってはジャンクな状態が余計なカレントの働きを手伝ってしまい、ほとんどのポイントが以前からの影響を受けた地形の変化でアウトに片寄った仕上がりやミドル〜インサイドの複雑さが気になる傾向でもあり、風波の反応がサイズにとってはクローズを防げていながら、まとまりの悪い波質や地形のバラつきがオンショアによって更に対応を難しくしていて、これまでのようなオフショアの狙い目もなく、基本的には条件の悪いコンディションが続いていた印象です。
10/26土曜日の夕方に風が弱まってからはその後の朝イチを基準に北西の風が吹いたので、一宮〜東浪見区間や夷隅をメインに整ったフェイスを狙えていたものの、やはり地形や波のまとまりの悪さで安定したピークや形を探せず上級者にとっても、やっとな対応だったと思います。
オンショアにとっては引きに向かう変化が厄介な印象もありましたが、一宮の正面のようにアウトからのブレイクがスムーズに乗り繋げたり、潮が多くなるほど手前のボヨつきセクションが気になりつつ、その他のポイントも比較すると形のまとまりがあったので、クローズを防げていた状況からはヤル気次第なブレイクはあったと思います。

それでは、地形レポートです!
今回は天気と潮の動きに合わせて夷隅からチェックさせてもらいました。

夷隅

10/30水曜日8時頃の地形レポートとなります。潮は干潮寸前です。
前回以降も前線の南下で基本的には日中の北東コンディションに悩まされる状態が続いていたものの、一宮と同じく他のポイントより風の悪影響を防ぎながらサイズとしても十分なブレイクをキープしていたので、今週に入ってからは北西が吹いていた朝のタイミングと狙い目となる潮位が重なり整った波を探せていました。
しかし、全体的には以前と同様にアウトのピークのまとまりからミドルセクションにかけてのブレイクが不安定になっていて、カレントの強まりによって地形の広がりに期待しつつ、複雑さのみが増してインサイドに集まるショアブレイクの印象です。
夷隅1
No.1に関しては堤防際のレフトを基準に比較的距離を狙いやすくなっていましたが、中間のセクションは週を重ねる度に癖が強まってしまい見た目よりも形を楽しめず、波質としても風波な反応からはウネリと比べて不安定な形が目立ち、周期の狭さでサイズ以上にハードな見た目でもあったようです。
夷隅2
コンディションの条件は揃っていながら理想の地形にならず、コンパクトなまとまりがないのでお手軽な波ではありませんが、この日のサイズの追加と以前からのカレントでビーチの浸食やインサイドの広がりをキープしているので、これまでよりもやや落ち着いたサイズの方が対応がいいのかもしれません。
夷隅3
夏場のような潮の動きがないので1日を通すとボヨつきが気になる様子でしたが、限られた引きの変化で狙える波が見つかる可能性は残っていると思います。

一宮

10/30水曜日9時頃の地形チェックです。潮は干潮の潮止まりです。
前回からも北東コンディションのジャンクな雰囲気に心が折れる様子が続いていますが、風波の反応が強まっていた状況からはこの日のサイズアップを除くと意外やクローズなワケでもなく、形の不安定さやまとまりの悪さはあるものの今週に入ってからの朝の北西コンディションで風の悪影響がない波を探せていた印象です。
一宮 1
日中のオンショアが厄介な状態からは広範囲な反応になるこの時のような引きの時間帯はハードな見た目になっていましたが、ファミマ側や正面右側の堤防周辺にキープしている地形のまとまりで狙える形が残っているので、限られたタイミングながら対応するブレイクがあったと思います。
一宮 2
以前からの地形の変化で全体的にアウトに片寄った仕上がりがピークのブレイクを力強くしていて、ミドルセクションにかけてのハッキリした反応は上級者向けではありましたが、サイズに対してはボヨつきのないフェイスとなってスムーズさを狙えていたように思えました。
一宮 3
北東コンディションの対応が良い正面左側はアウトにかけて無駄な広がりになってしまい、沖からの余計なブレイクとミドル〜インサイドで強まっているカレントセクションのボヨつきが癖強な状態なので、この時に関しても北西コンディションの整った状況が右側を狙えるチャンスとなって可能性を残してくれていました。
強まりをキープしているカレントの複雑さが目立っていたものの、落ち着きを取り戻したコンディションでピークのまとまりやスムーズさも復活しそうな様子です。

サンライズ

10/30水曜日10時頃の様子から地形を判断します。潮は上げ始めです。
前回以降の厄介な北東コンディションも風波の反応が目立っていた印象からはサイズ的にクローズな雰囲気はなく、今週に入ってからは朝に限られた北西コンディションで整った状態があり、一見すると狙えそうな様子にも思えましたが、地形にとっても余計な働きになっているカレントの強まりによって地形のバラつきとともに波にとっても全くまとまりのない状況で、安定しないピークや無駄に広がっているアウトの地形がハードなだけでヤル気を削ぐ様子でした。
サンライズ
全体的にアウト重視な仕上がりが沖を遠くしていて、正面エリアから出るカレントがその一帯のミドルエリアを深いセクションにしていまい、左右に分かれた地形が特徴的な印象です。以前狙えた左側のレフトのスムーズさや形も崩れてしまい、右側に残るなんとなくなレギュラーに可能性が残りつつ、全体的にはあてにならない仕上がりがかなり厄介な状況です。
サンライズ2
この時の潮の少なさで切り抜きセクションが残っていたものの、複雑さからは上級者にとってもポジションを探せない状況で、潮が多くなってからの変化はピークのまとまりが残ってもミドル〜インサイドで予想されるボヨつきによって楽しめるブレイクを見込めない雰囲気が強まっています。
サンライズ3
お手頃サイズな落ち着きを取り戻しても、アウトのブレイクが控えめになるとカレントセクションに影響された反応で全体的に滑走できるフェイスや攻め込める形を見つけるのが難しい印象です。

東浪見

10/30水曜日11時頃の地形チェックです。潮は上げ始めです。
ここにとってもサイズ的にはクローズを防げていながら、日中の悪質なオンショアコンディションによってジャンクな雰囲気が強まり、フェイスのヨレや重なりによって基本的に形のまとまりやスムーズさを狙えない状況が続いていますが、ここ数日は朝の北西の風が一時的に整った状態を取り戻していたので、限られたタイミングに一見すると狙えそうなブレイクを探せていた様子です。
東浪見1
サンライズと似た正面から沖に出るカレントの強まりはその一帯を深いセクションにしてしまい、右側のレギュラーセクションにかけてミドル〜インサイドのボヨつきを誘発していましたが、サンライズほどの極端なアウトのブレイクは少なくなっていて、比較すると予想よりまとまりをキープできているように思えました。
東浪見2
この日に追加されたサイズはアウトを重視すると以前よりフェイスをキープした波があり、正面のカレントで広がった地形に関してはセットのブレイクでレギュラーの仕上がりに可能性が残りそうな印象です。しかし、右側のレギュラーは地形の複雑さによって形のまとまりが途切れ途切れになってしまい、この時の潮位でブレイクが繋がっても以前と同様に距離を楽しめる反応ではないようです。
東浪見3
左側では対照的に浅い地形が確保され、ミドルエリアに集まる反応が力強いブレイクを増やしてワイドな波にもなっていましたが、今のところ堤防周辺のまとまりないものの正面からシフトする反応はレギュラーのフェイスが延長されてスムーズさを狙えるブレイクがありました。
潮が増えてからの変化で全体的にミドル〜インサイドのボヨつきが強まりそうですが、アウトからの反応をキープしたサイズで可能性が残っているようにも思えるので、一宮の正面と同じく落ち着いてからのコンディションで意外な形の復活があるかもしれません。

志田

10/30水曜日12時頃の様子から地形をレポートします。潮は上げに向かうハーフタイドの時間帯です。
前回以降の前線の南下が北東コンディションを増やしてしまい、ここにとっては癖の悪さを引きずる状態を延長させ、ここ数日の朝の北西コンディションに対しても一宮〜東浪見ほどの整った雰囲気はなく、この日に関しても微妙なフェイスのヨレが形を難しくしていた様子です。
志田1
比較すると他のポイントよりも手前に集まった仕上がりをキープしているものの、強まっていたカレントの影響を受けて以前のような乗りやすい形のまとまりが崩れてしまい、左右の堤防周辺ではこれまでよりもハードなカレントセクションでワイドなブレイクが増えた印象です。
志田2
全体的に見ても正面エリアや所々に深いセクションは残りつつ、他のポイントのようにブレイクが途切れるほどの荒れた仕上がりではなく、以前と同様に浅い地形のまとまりをキープしている雰囲気ですが、その分、ピークからのハードなブレイクやワイドなフェイスが目立っていて、上級者好みな状態は変わりない様子です。
志田3
普段通り潮の動きにも敏感な状態からは安定したブレイクは望めないものの、正面〜右側を基準にするとショルダーの切れ目から狙える形が残っていたり、カレントと重なるピークのまとまりでレギュラーの可能性を秘めていた波もあり、 ポジションのキープに難易度の高さを感じながら地形に沿った反応を探せていました。
この時の上げの変化はフェイスのボヨつきが気になるブレイクが増えていましたが、上げ始めの状況でチューブの雰囲気も漂わせていて、最近の波向に対してはカレントを含めたコンディションの落ち着きに期待が残る反応があったと思います。

太東

10/30水曜日13時頃の状況から地形をジャッジします。潮はハーフタイドをすぎて満タンに近い時間帯です。
引き続き北東コンディションに影響されていた状態からはカレントの強まりや風波のまとまりの悪さが気になる見た目になってしまい、前回のような整った波は狙えていませんでしたが、この日の北西コンディションはその後で比較すると風の悪影響が少なくなっていて、朝の時点で追加されていたサイズ感も落ち着き傾向となり、予想より対応できるコンディションを取り戻していました。
太東
しかし、オンショアのカレントは地形にとっても変化を促す働きでもあったので、全体的に以前と変わらない雰囲気をキープしつつ、ガスト寄りと堤防周辺の地形を分断したカレントゾーンの拡大が仕上がりを極端にしていて、復活傾向に思えた堤防の内側のまとまりを再び複雑にしてしまった様子です。
太東2
アウトの広範囲な反応が解消されてポジションは安定していましたが、サイズや潮位の割にボヨつきが目立つ反応やカレントとの重なりでスムーズさに欠けた波が多く、初心者にとっての対応はいいものの浮力の強いボードやロングボードではヨレを拾った乗り心地が癖の強さを感じていたように思います。
太東3
堤防周辺の深さで離れたエリアのまとまりやコンパクトなブレイクをキープしていましたが、スモールコンディションの対応の悪さや潮の多さが落ち着きたコンディションにとって悪影響になるかもしれません。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

さて、この先の波に関しては予想していた台風が西に移動しながら猛烈に発達していますが、今のところ勢力は衰えつつ前線とセットになってこのエリアにも影響する予報は変わらないので、南側のコースの場合は北東コンディションやサイズのきっかけを残してしまい、ハードなコンディションを誘発するかもしれません。
その他にも北側を通過する高気圧のポジションでオンショアの出番が増えたり、まだまだ安定は望めない雰囲気ですが、気圧配置の入れかわりで高気圧が沖に抜けるタイミングや来週の予報で低気圧が北側を通過すると南風のコンディションや風の弱まりを狙えるタイミングがあるので、台風崩れの低気圧と前線の影響が予想される前後に関してはこれまでよりも条件のいい日があると思います。
しかし、カレントが強まっている現状を含めて地形が北東コンディションの仕上がりになっていて、波向の変化があると相性の悪い反応が気になる状態でもあり、アウト重視な地形に対応するサイズがあればピークのまとまりに期待できますが、オフショアのリセットでサイズが落ち着いてしまうとミドル〜インサイドのカレントセクションに影響された複雑な反応が目立ってしまい、潮の上げ際にボヨつきが加わりやすく、狙い目となるコンディションに対してはこのエリア全域で潮位の変化に敏感な地形でもありそうです。

最後に、水温です。20℃近い水温をキープしているものの、最近の外気の冷え込みに対してはフルスーツが基準になってきました。

[プロサーファー紹介:関田秀俊] photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

千葉北 エリア 週間波予想
(TK)

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    グラフ 10 (日)
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  • 週間予想

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