ビクトリア オーストラリア 海外＆国内トリップガイド ｜ 波情報 サーフィン BCM

ビクトリアは南氷洋で発生した低気圧からの南ウネリがダイレクトにヒットし、6フィートを越えるほどのビッグウエイブにも高確率で出会える波の宝庫である。WCTのコンテスト会場となっているベルズビーチなど有名なポイントもあるが、手付かずの自然が多く残るこのエリアには無数にシークレットポイントが存在する。メインのブレイクにはローカルサーファーが多いが、全体的な混雑はゴールドコーストやシドニー周辺のポイントの比でなく、一歩離れてサーフハンティングするとこのエリアの凄さに驚かされることだろう。ただし、水温も低く、人も町も少ないワイルドなエリアだけに、アドベンチャー好みのサーファーにしかおすすめはできない。また、基本的に波は大きいことが多いので、初心者向きのエリアとは言いがたい。なお、ビッグウエイブのシーズンはおおむね4〜10月となっている。良く知られているポイントとしてはウィンキーポップ、ベルズビーチ、ジョアンナが挙げられる。まず、ウインキーポップはレギュラーオンリーのリーフのポイント。マニューバーを描ける長いショルダーが延々と続き、パワフルな波がブレイクする。そのクオリティーの高さから混雑はするが、ベルズほどではないので、まだ波に乗れるチャンスは高いといえる。北西の風をオフショアとし、6〜8フィートのビッグサイズでコンディションが整うのが特徴。ベルズビーチはいわずと知れたリーフブレイク。水温はかなり低く、夏場でもフルスーツが必要だが、波はパーフェクト。ショルダーの張ったレギュラーで、こちらも6〜8フィートのビッグサイズがベストとなる。アタマ位の波でも充分ロングライド可能なファンウエイブなのだが、ローカルサーファーはビッグサイズにならないと物足りないらしく、スモールサイズの時は比較的空いていることがあるので要チェックとなる。4〜9月の冬に波が上がり、北西の風をオフショアとする。また、10〜3月の夏は、冬ほどではないが波は立つ。近くにはトーキーという町があり、食事、宿共に充実しているため、ここを拠点にすると良いだろう。そのトーキー周辺には比較的小さめのサイズでサーフィンは可能なビーチブレイクもいくつかある。また、この町にはQuiksilverやRip Curlのセカンドショップがあるのでチェックしてみるのも良いだろう。一方、ジョアンナはビクトリアの中でも特にウネリに敏感なポイント。ビーチブレイクながら6フィートでベストサイズとなり、非常にパワフルなブレイクを見せる。北東の風をオフショアとし、基本的に潮が上げている時の南西ウネリでコンディションが整うこととなる。