India
本土に関してのメインシーズンは、ウネリ、風ともにきまりやすい12〜3月の冬。ウネリはアフリカ大陸の東側に位置する低気圧からのもの。風は冬はオフショアとなる北東からの季節風となる。夏は南氷洋からのウネリが届くものの、季節風が南西に変わるため、コンディションが乱れてしまう。アンダマン諸島とニコバル諸島に関しても、メインシーズンは12〜3月の冬で、ウネリはアフリカ大陸の東側に位置する低気圧からの南東ウネリが主となる。風は冬に北東からの季節風、夏に南西からの季節風となる。
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インドはサーフィンに関して決してポピュラーとはいえないが、その地理的特徴からインド洋からのウネリが届き、エクセレントなブレイクを見せるエリアである。中でも知られているのがカルタナカ州の南部に位置する観光用リゾート地、マラワンテ。ここは基本的に南よりのウネリで平均カタ〜アタマくらいの波が立ち、東よりの風をオフショアとする。現在、着々と環境の整備・開発が進んでいるので、注目のサーフスポットといえよう。また、インド本土はスリランカとほぼ同様の地理的条件を備えている地域もあり、他にサーフィン可能となるスポットが多数存在するが、情報が少ないために訪れるサーファーも少なく、ポイントの位置、波の特徴などについては未知である部分が多い。
そして、インド本土から遠く東に離れたインドネシアの近く、アンダマン諸島でもサーフィンは可能。このエリアは最近リゾート化しつつあるが、それも全体の中ではほんのごく一部。インドの中で最も人の手が加えられていない未開の地域で、まだ誰も乗ったことのないヴァージンウェーブが多く存在する。波はパワフルでパーフェクトなリーフブレイクが特徴。インドネシアに近いという地理的条件から、クオリティーはメンタワイなどの波をイメージするとわかりやすいだろう。アベレージサイズが4〜8フィートで、最大は12フィートまでホールド。したがって、中級者ならなんとかOKだが、初級者にはキビしいエリアといえる。アクセスは、カルカッタとマドラスから南アンダマンにある島の中心地、ボートブレアへ飛行機の乗り入れがあり、連絡便も就航している。また、このボートブレアは他の島へ行くための足場ともなっている。ただし、サーフポイントがボートブレアから離れており、近くに町もなければ人もあまりいないため、現状ではワイルドなハードコアサーファーオンリーのエリアといえよう。また、アンダマン諸島の南に位置するニコバル諸島でもパーフェクトな波がブレイクし、サーフィンは可能。他にまだ数多くのポイントが存在するが、情報が少ないためにグッドウエイブをゲットするにはかなりの情報収集能力と行動力が必要である。ニコバル諸島の中には津波被害の直後、救援物資をヘリコプターで降ろそうとしたインド空軍に向かって、原住民が弓矢でヘリコプターを追い払ったというほどの未開地もあることを忘れずに。
※アンダマン・ニコバル諸島は2004年末に起こったスマトラ沖地震および津波によって最も被害の大きかったエリアの一つ。現在も復興が続いている。
☆ワンポイントメモ
宗教的理由などから様々な点で日本や西洋諸国と慣習が異なる。インドでは「郷に入っては郷に従え」を基本とすること。
基本情報
- 公用語
- ヒンデゥー語。補助公用語は英語
- 通過
- ルピー
- 経路
- 直行便は週2〜3便あり。所要時間は約10時間
- 時差
- −3時間30分
- 注意
- 麻薬取締りは年々強化されており、所持していた者は最低でも10年以上の懲役刑という厳罰を受ける。なお、外国人にも例外なく懲役刑が科せられており、日本人にも裁判中の者もいるそう。ビーチなどでドラッグパーティーが開かれることもあり、日本人が逮捕されたことがあるので絶対に参加しないこと。また、街頭で声をかけてくるマネーチェンジャー は、偽札をつかまされたりお金を持ち逃げされる恐れがあるので、絶対に相手にしないこと。治安面では、日本人旅行者の被害は多く、スリや窃盗の危険性も高い。
※常に情勢は変化するので外務省へのリンクを活用して下さい。 - 外務省HP
- インド の危険情報・スポット情報・広域情報