コラム特集
「ハワイ到着。波のほうの見通しは…あまりよくない」 - F+コラム
Text by つのだゆき、Photo by snowyハワイ到着。
書くことがなにもない地獄から脱出(笑)。
今年は寒い寒いとみんなが言うけど、日本から行くと寒くはないよね。暑くもないし、ふつう。でも一夜明けてみると、確かにいつもの年より寒いかな、と思う。
この一週間ぐらいで急に寒くなってきたらしい。一応ハワイにも四季があって、北半球なので日本と同じ、冬真っただ中なわけだけど、半袖半ズボン……ズボンって言わなくなったなぁ、最近。これ死語かも、と思うので半袖短パンか。ま、その半袖短パンで問題ない。寒がりの友人は長袖のトレーナー(スウェット?)だけど。
一番大事な波のほうの見通しは、あまりよくない。どうやら今シーズンのノースの波は12月、1月で全部はけちゃったんじゃない? というのが大方の見方だ。
そのぐらい今までのパイプマスターズ、エディ・アイカウ、バックドアシュートアウトはすべて波に恵まれた素晴らしいイベントだった、という話を誰もがする。
波はずっとあって、来るときにはいつも予報よりワンサイズ上、っていう人もいたけど、残念ながらここのところ風が悪い。まぁ、ノースの1月2月はもともと風のシーズンで、いいスウェルとオフショアのコンビネーションは12月まで、というのが常識だったことを考えれば、WSLがスケジュールを12月上旬から1月下旬に移動してから数年、ラッキーが続いたのかな、と思う。地球温暖化でシーズンがずれてきているのは日本でも感じられることなので、ハワイもそうなのかなぁ、WSLラッキーじゃんって思ってたけど、今年は以前の感じに戻ったようだ。
コンテスト期間中、パイプのパイプらしいコンディションがなさそうという現地情報が当たるとなると、ワイルドカードのケリーの出る幕はなさそうだし、ガブリエル・メディーナというオールラウンドなパイプ実力者が不在という状況は、なかなかつまらないことになりそう。ジョン様は今シーズンは休みとって2026はワイルドカードもらうけど、パイプはローカルワイルドカードで出る、というのもなんかケリー化進行中。
なにはともあれパイプはやはりハワイアンサイズで6‐8フィート。無風あるいはちょっとオフショアってのがいいよなぁ、とお祈りする感じ。
あぁ、このハワイアンサイズってのもハワイの特別なスケールで、これを普通表記に変えたのもWSLだったかな。
ハワイアンサイズというのはハワイアンたちが言うサイズで、普通に言われているサイズよりもだいぶ小さめの表現。なかなか6フィートには届かない。でも6フィート超えると急にどんどん上がるみたいなマッチョなスケールで、6フィートはダブルオーバーぐらいだろうか。ま、感覚として、今日でかいな、のスタートが6フィート(笑)。
なぜか6フィート超えると8、10、12、15、20、25みたいにとびとびになる。6までは飛ばないのに。今日は7フィートとか11フィートとかはあまり聞かない。6の次は8、10の次は12だ。
波の裏側から見たスケールとかいうけど、現実はもっとファジーな、感覚的なもので、慣れれば、はい普通で15フィート、ハワイアンで8‐10ね、みたいに言えるけど、単純に数式化したものとは違って、そうそうシンプルにはいかない。見た目の掘れ方とか、そういうのも影響しているような気がする。
感覚でハワイアンサイズが言えるようになるまでに、何年もかかったなぁ。
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