コラム特集
「進行を急ぐ謎…Day2はトリッキーなウィンキーポップ」 - F+コラム
Text by つのだゆき、Photo by WSLいやいやいやいや。急ぐな、なんか。
ちょっとトリッキーな感じのウインキーだっただけに、番狂わせ続出。
女子のエリミネーションラウンドに続いてR16、そのあとメンズの R32H1からH5。
昨年の女子ファイナリストふたり、タイラー・ライトとモーリー・ピックラムがそろってR16で敗退。好調な感じだったタイラー・ライトを破ったワイルドカードのエリー・ハリソンはトーキーボードライダーズクラブのローカル。このあたりの女子はけっこう今イケイケで、エリー・ハリソンばかりでなく、インディア・ロビンソンとかその下のハパツ3姉妹(ゴールドコーストで活躍していたけど、もともとこの辺りが地元で、最近帰ってきた)とか、続々来そうな感じ。技術的はエリー・ハリソンかなりイケてると思う。最近のアップカマー、みんなレベル高いね。今回はネクストジェネレーション的な女子がやたら印象的だった。もう日本の同世代とは比較の対象にすらならないかも。ま、それはそれであきらめつくけど(笑)。
男子のほうではジャック・ロビンソンがモーガン・シビリックにやられた。まぁ、モーガンはこういう波が得意ではあるけど、ジャックが今一つ集中しきれてなかった感じだったかな。
つっかね、女の最後で止めると思ってたけどね。そういうコンディションだった。男子最初の5ヒート無理やり。すでに女子の後半からコンディションは怪しかったし。オンショアで掘れないか掘れすぎてダンパーか、みたいな。ちょうどいいところがなくて、トリッキーで波数も少なかったし。
あれでケリーのヒートやったら間違いなく引退ということになってしまうので、まぁ、それはWSLにとってはとっても困ることなんで、断念したかな。おじさんウインキーポップは大好きだけど、あのオンショアだらだらのウインキーは絶対ダメだと思うし。
ライアン・キャリナンいいいよね。シャープでパワフルなバックハンドサーフィン。今日もいい感じだった。目立たないけどうまいサーファーだと思う。
ディフェンディングチャンピオンのイーサン・ユーイングのラストヒートは危なかったけど何とか勝ち上がった。まぁ、こういう危ないヒートを抜けると勢いがつくってのはあると思う。
パリ五輪日本代表コナー・オレアリー。待ちすぎ。こういうコンディションって9割がた待ったら負け。ミギルヴレーの5点台2本はコナーがプレゼントしたようなものだ。まぁ、あの時点で5点2本勝負になるって読めてれば乗ったんだろうけど……。
ヒートの半分以上を待って残り10分からで勝つことってそんなに多くないと思う。ま、ようやく乗った1本はよかったと思うけど、思ったよりポイント低かったしね。おかぁオレアリーの怒りぶりが目に浮かぶ(笑)。
まぁさ、待っちゃうとね、波に手を出しにくくなるんだよな。これじゃない、これじゃないって……で、実際はこれなのに見送っちゃう。で、時間が少なくなればプライオリティを失うのが怖くなる。絵にかいたような乗らず負けだったかな。ある意味お見事。サーフィンうまい人に多いパターン。でも試合は乗らないと始まらないのよね。
明日明後日は休みかな、と思う。明日も潮が引いてる時間にウインキーでっていう人もいるけど、膝病んでる老婆としては、やめてほしいな、と思う。
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