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遂にチョープーが目覚め始めた『Outerknown Tahiti Pro』2日目

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(ロボの9ポイントライド)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

2024年パリ五輪の会場でもあるタヒチ・チョープーを舞台としたCT最終戦『Outerknown Tahiti Pro』は現地時間8月17日に2日目を迎え、ウィメンズの敗者復活戦Elimination Roundの後、メンズが開幕してOpening Roundの3ヒートのみ進行。

前日に入った南南西ウネリが更に強まり、公式5-6ftプラスのサイズ。不安定な風向きに振り回されながらも、翌日に予想されているエピックコンディションを前にチョープーが目覚め始めた一日。
早くも9ポイントライドが出ていました。



ロボの9ポイントライド

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(トップ2が確定したロボ)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

3ヒートだけ進行したメンズのOpening Round。
特に後半2ヒートは濃厚で、ロボことジャック・ロビンソン(AUS)がバックハンドでフリーフォールのようなテイクオフからディープなバレルを抜けて9.43をマーク。
それもプライオリティを持っていなかったことを考えると今回も勝利の女神はロボに恋しているのかも。

ロボは6.83のバックアップを重ね、ナット・ヤング(USAとリプレイスメントのミシェル・ボウレズ(PYF)をコンビネーションに追い込んで圧勝しています。

「あんなドロップをしたのは久々だね。開幕戦のパイプ以来かな。3年ぶりのチョープーであんなサーフィン が出来て気持ち良かったよ。今日は良かったり悪かったりの繰り返しだよね。風が止むのを待ったのは良い判断だったと思う。しばらくこのリーフで入っていなかったから、戻ってこれて本当に良かった」

現在ランキング2位のロボはこの勝利でワールドタイトルを決める「Rip Curl WSL Finals」の2位が確定。
同じトップ5でも上のシードほど戦うヒート数が少なくなるため、ワールドタイトル獲得にも有利になります。

カウリ・ヴァーストのスイッチスタンスバレル

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(カウリ・ヴァースト)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

メンズサイドでロボの次に素晴らしいパフォーマンスをしたのは、ワイルドカードのカウリ・ヴァースト(FRA)でした。

彼はミシェル・ボウレズに続くタヒチ出身(国籍はフランスで登録)のサーファーとしてCT入りを期待されており、チョープーでのフリーサーフィン映像では現在トップレベル。
コンテストでも2019年のタヒチ戦にワイルドカードで出場、コロへ・アンディーノ(USA)を倒してイベントを掻き回した実績があります。

この日はバロン・マミヤ(HAW)、イーサン・ユーイング(AUS)を相手にローカルナレッジを活かして4本のクリーンなバレルをメイク。
中でもテイクオフをスイッチスタンスのグラブレールでこなし、バレルの中でノーマルにスタンスを戻しながらメイクしたライディングには多くの人が開いた口が塞がらなかったでしょう。

「あのヒートはかなり自信があったね。波が風と共に良くなっているのが見えたし、自分が何を探しているのかが分かり、それを見つけることが出来た。3本、4本と連続で波に乗り、バレルでより長くストール出来るようにスイッチでテイクオフしたんだ。次のラウンドでは、ただ楽しんで経験を味わいたい」

ステファニーとタティアナがトップ5入りを確定

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(トップ5入りの可能性が残るレイキー・ピーターソン)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

メンズサイドでは5名の内、フィリッペ 、ロボの2名が「Rip Curl WSL Finals」を確定。
ウィメンズサイドではカリッサ・ムーア(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)の他、この日の結果によってタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)が追加され、残る席は1名になっています。

その1名を争うブリッサ・ヘネシー(CRI)とレイキー・ピーターソン(USA)は次のQFで直接対決。
ウィメンズサイドでは最も注目されるヒートになりそう。
この日のヒートを見る限り、深いバレルをメイクして7ポイントを出していたブリッサの方が有利と言えます。

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(ブリッサ・ヘネシー)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

「このイベントに参加できて光栄よ。16年前にここにいた女性達が道を切り開いてくれた。それにインスパイアされ、再び戻ってきた私達が多くの女性にインスピレーションを与えることが出来ればと思う。あのバレルに関してはもっとも深く入れたような気がするの。ローカルサーファーには、クローズアウトに飛び込むような感覚が必要だと言われたけど、その通りね。もっとやる必要があるわね」


ネクストコールは現地時間8月18日の早朝6時45分(日本時間8月19日深夜1時45分)で、20分後にスタート予定。
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリがピークを迎え、イベント開催中最も良いコンディションが期待されています。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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