コンテスト
CT第6戦『Quiksilver/ROXY Pro G-Land』を制したのは?
現地時間6月4日、約20年ぶり、ウィメンズは初の開催地に選ばれたインドネシアのG-Landで行われていたCT後半戦のファーストイベント、第6戦『Quiksilver/ROXY Pro G-Land』が終了。
このブレイクを象徴するような長いレフトのバレルは姿を現さなかったものの、ファイナルデイは公式4-6ftレンジのオフショアで短いながらいくつかのバレルがあり、期間中最も良いコンディションに恵まれていました。
ちなみに後半戦はミッドシーズンカットによってメンズ24名、ウィメンズ12名に選手数が絞られており、特に今回は二つのマンオンマンを同時に進行するオーバーラッピングヒートを多用したため、イベントの進行速度が格段に上がっていました。
ゾーンに入ったロボがCT2連勝
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
ファイナルデイはマーガレットリバーでのCT前半戦のラストイベントで優勝したロボことジャック・ロビンソン(AUS)がゾーンに入り、復帰後すぐにエンジン全開だったガブリエル・メディナ(BRA)とのSFでは終了間際にバレルをメイクして逆転に成功。
カレントリーダーのフィリッペ・トレド(BRA)とのファイナルでも最後の最後に乗った波でクリティカルセクションでの2つのターンとフィニッシュまで綺麗にメイク。
ニード6.67には微妙なライディングで、1997年の同イベントで優勝経験があるルーク・イーガンもスコアが出るまで言葉を濁していたものの、ジャッジは7.00を提示。
見事な逆転劇でCT2連勝を決めました。
PHOTO: © WSL/Ed Sloane
「最後の数秒に波を届けてくれた海に感謝したい。冷静さを保ち、自信を持ち続け、波が来ると信じていたんだ。サーフィンとは、予測不可能でクレイジーなスポーツさ。一つ一つのイベントを大切にし、集中力を保ち、連勝出来た。最高の気分だね。この優勝をマーガレット・リバーの友人、ジョン・ダットンに捧げる。彼は数日前に亡くなったんだ。彼はここG-Landに良く来ていたから、最後の波は彼からの贈り物だったのかもね。彼の家族に安らぎと良い気持ちを」
ロボは今回の優勝でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を抜いて3位から2位へ浮上。
トップはフィリッペが維持してQFまで進んだ五十嵐カノア(JPN)が6位から4位に上がり、トップ5入りを果たしています。
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
ウィメンズはジョアンがシーズン初優勝
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
ウィメンズサイドはマーガレットリバー戦でもファイナルに残ったカリッサ・ムーア(HAW)と今シーズンQF止まりだったジョアン・ディファイ(FRA)がファイナリストに選ばれ、序盤にソリッドなターンで6.50を出して主導権を握っていたジョアンが中盤に更に大きなターンで7.50を重ねて優勝。
カリッサも最後に底力を出して8.50を返したものの、バックアップスコアが足らず...。
「ジャングルでの長い1週間の滞在だったけど、今日のG-Landの波は完璧だったし、本当に特別な優勝になったわ。カリッサ・ムーアを倒すのはいつも大変よ。ファイナルの後半、凄い迫ってきて接戦になったわ。レユニオン出身の私にとって、インド洋はホーム。ここインドネシアでは何度か優勝もしている。G-Landで優勝した最初の女性として、このような素晴らしい場所での優勝は特別な感じがするわ」
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
過去にフィジーのクラウドブレイク、バリのウルワツで優勝経験があるジョアンは同じレフトのリーフブレイクであるここG-Landで優勝候補の筆頭でした。
今回の優勝でランキングを一気に5つ上げて3位に浮上。
また、カリッサがブリッサを抜いてカレントリーダーの座を手に入れています。
次の第7戦は現在ISAのワールドジュニアが開催されている中米・エルサルバドルを舞台とした『Surf City El Salvador Pro』
6月12日〜20日に行われます。
『Quiksilver Pro G-Land』結果
1位 ジャック・ロビンソン(AUS)
2位 フィリッペ・トレド(BRA)
3位 ガブリエル・メディナ(BRA)、コナー・オレアリー(AUS)
5位 ジャドソン・アンドレ(BRA)、五十嵐カノア(JPN)、グリフィン・コラピント(USA)、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)
『Roxy Pro G-Land』結果
1位 ジョアン・ディファイ(FRA)
2位 カリッサ・ムーア(HAW)
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)
5位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、ステファニー・ギルモア(AUS)
『Quiksilver Pro G-Land』終了後のランキング
1位 フィリッペ・トレド(BRA) 32,240pt
2位 ジャック・ロビンソン(AUS) 32,160pt
3位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 26,695pt
4位 五十嵐カノア(JPN) 23,365pt
5位 イーサン・ユーイング(AUS) 22,905pt
『Roxy Pro G-Land』終了後のランキング
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 32,095pt
2位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 30,320pt
3位 ジョアン・ディファイ(FRA) 28,980pt
4位 タイラー・ライト(AUS) 26,050pt
5位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) 23,915pt
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
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