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「ミックのサーフィン、もっともっと見たかった」- F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by Angela Zorica

ベルズ、優勝はフィリッペ・トリードとタイラー・ライト。
まぁ、男女とも順当といえば順当。メンズのほうはクオーターのジョンジョンvsフィリッペの勝ったほうが優勝というのは、いたって順当な予想だったと思う。あれが事実上のファイナル。

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カラム・ロブソンはルーキーだけど、なんとなく昨年のモーガン・シビリックを彷彿とさせるような立ち位置かなぁ、と思う。近年端境期のような感じでオーストラリアからの大物が出てこなかったけど、ここにきて急にいろいろ出始めてる感じかね。

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カラム・ロブソン

フィリッペは、ガブもスーザもイタロもワールドタイトル取ったのに自分だけ取ってない、みたいな悔しさはずっと持っていると思う。今年こそはと思うのは容易に想像できるし、気合の入り方も違うだろうな、と思う。フィリッペの場合、パイプ、Gランド、タヒチとちょっと結果が期待出来なさそうな不得手な会場があるので、この辺、ベルズやロウワー、Jベイあたりはしっかり取っておきたいところだ。現状では2位以下を大きく離してランキングトップに立った。

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フィリッペ・トリード

サーフィンはジョンジョンが相変わらずちょっと別レベルかな、と思う。このレイバックハックとか見ると、レールの立て方とか、かけているセクションとか、ハンパねー、と思う。このあとの押し込みと引っ張りもすごいんだけどね。

会場ではわが友アンジェラが私以上に朝から晩まで働いていて、こっちはこっちですごいな、と日々思いながら写真を楽しみにしていた。

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ジョン・ジョン・フローレンス

でもねぇ、そんなことよりなにより、やっぱケリーとかミック、カッコいいなぁ、と思ってしまう世代なのだよ。ベルズのような見た目フェイスのきれいなカービングが似合う波だと、やっぱあの辺グッときちゃうな。ベルズの波は見た目クリーンでも実際には面がボコボコで結構難しいんだけど、そのコブなんか関係ないぐらいレール入れてカーブしていく感じ、いいよね。古いタイプの人間なんで、どうもああいう波でのオフレールってのは好きになれなくてね。
やっぱサーフィンはカーブですよ、カーブ(笑)。カービング全盛時代の21世紀初頭って、いいなぁ、と懐かしんでしまった。

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ミック・ファニング

ミック、もっともっと見たかったな。このもっと見たいと思わせるサーフィンって何なんだろう、とこの試合を見ていて考えた。そこには思い入れとか好き嫌いとか、自身のその時代の思い出とかいろいろ重なるかもしれないけど、なんだかね、優雅な感じなのよね。美しい。美しいサーフィン。スタイルってポイントには関係ないけど、本当にサーフィンの魅力のひとつだと思うし、空気感すら変えてしまう演技力、表現力ってあると思う。
昔ブルース・アイアンズのパイプでのハイラインの使い方とか、もっと見ていたい、と思ったな。ノリノリの時の脱力スタイルのパーコとか(笑)。
それにしてもケリー、50歳であのサーフィンって、やっぱ怪物くん。

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ケリー・スレーター

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イーサン・ユーイング

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オーウェン・ライト

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ミゲル・プーポ

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