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CT第3戦『MEO Pro Portugal』3日目 五十嵐カノアがランキングトップに浮上!

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(現世界一になったカノア)
PHOTO:© WSL/Diz

現地時間3月5日、コロナ前の秋開催から春開催に変わったポルトガル西部・ペニシェ「Supertubos」を舞台としたCT第3戦『MEO Pro Portugal』は3日続けてヒートが進行!
公式3-5ftのクリーンなコンディションでウィメンズのRound of 16から再開され、QFを戦うベスト8が決まった後、メンズのRound of 32H9まで消化されました。

一貫したコンディションで行われたハワイとは違い、ヨーロッパのイベントは刻々と変わる変化に対応することが重要。
この日は前日のダンパーか?バレルか?のサバイバルゲームとは一転してレフト中心のマニューバー勝負となり、特にウィメンズではベテラン勢の活躍が際立っていました。



ランキングトップになった五十嵐カノア

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(夕暮れの最終ヒートを制したカノア)
PHOTO:© WSL/Poullenot

この日の最終ヒートに登場した日本の五十嵐カノアはワイルドカードのジャスティン・ビクレット(FRA)と対戦。
序盤から手堅くスコアを重ね、終始リードを保ったまま今シーズン3度目のRound of 16行きを決めています。
ポルトガルに別荘を持つカノアはこの地のファンも多く、夕暮れにも関わらず、大きな声援を浴びていました。

このラウンドではカレントリーダーのバロン・マミヤ(HAW)がジョーディ・スミス(ZAF)に敗退したため、775ポイント差でランキング2位のカノアが現時点でのトップになったと伝えられました。
しかし、残りヒートには同率2位のセス・モニーツ(HAW)がルーキーのジャクソン・ベーカー(AUS)との対戦を控えており、4位のカイオ・イベリ(BRA)、5位のケリー・スレーター(USA)ともポイント差は少ないため、油断は出来ません。

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(エアーを連発したバロンだったが...)
PHOTO:© WSL/Poullenot

なお、サンセットビーチでワイルドカードながら優勝、世界トップに立ったバロンは、「少し難しかったね。何度かエアを試みたけど、着地をミスってしまった。イエロージャージを着ることになったのは本当に嬉しかったね。今年初めはツアーのメンバーではなかったので、このようなイベントに参加出来て大きなプラスになったよ。サンセットの後、こんなことになるなんて想像もしていなかったさ。どうすれば分からないままポルトガル入りしたんだ。サーファーなら誰でもここに来るのが夢だから、経験を積んで次につなげられるなんて最高だよ」と話していました。

イエロージャージを手放すことになるバロンをWSLがどのように扱うかは不明ですが、オーストラリアレッグにも参加させる可能性は十分にあります。

ハイエストヒートスコアはフィリッペ

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(最高のリズムに乗ったフィリッペ)
PHOTO:© WSL/Poullenot

この日のハイエストヒートスコアを出したのは7ポイント台を2本重ねたフィリッペ・トレド(BRA)でした。
オーウェン・ライト(AUS)とのカードで一本目からフロントサイドでリップ、フローター、フィニッシュまで綺麗にメイクして7.67を出すと中盤にはパワフルなバックサイドで7.77。更に後半には再びバックハンドでエアーリバース気味のリップからフィニッシュまでまとめて7.33を出し、トータル15.44の圧勝。
ハワイで壁となっていたRound of 16進出を決めました。

「今日は超リッパブルな波。ハイパフォーマンスが出来て良かったよ。オーウェンとのヒートは楽しかった。彼と最後に対戦したのがいつだか覚えていないけど、大好きなサーファーの一人だし、いつも光栄に思っている。結果的に自分の思い通りになって良かった。実はエアー向きのランプセクションを探していたんだ。でも、2つスコアを出してオーウェンの見せ場を封じ込める作戦も立てていたよ。その仕事をやり遂げた」

昨年はワールドタイトルを決めるWSLファイナル出場、ランキング2位になったフィリッペ。今年は今のところ最大のライバルであるガブリエル・メディナ(BRA)が出場していないので、初のワールドタイトルのチャンスは更に広がっています。

その他、ルーキーのサミュエルとの兄弟対決を制したミゲル・プーポ(BRA)、 イタロ・フェレイラ(BRA)、コナー・オレアリー(AUS)、コナー・コフィン(USA)、ルーキーではジェイク・マーシャル(USA)、カラム・ロブソン(AUS)がラウンドアップを決めています。
残りヒートにはジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ケリー・スレーター(USA)など。

ウィメンズはベテラン勢が活躍

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(コートニー・コンローグ)
PHOTO:© WSL/Diz

ウィメンズサイドはハワイで活躍が目立ったルーキーの大半が変化が激しい「Supertubos」に翻弄されて敗退。
ベスト8に残ったルーキーはインディア・ロビンソン(AUS)のみです。

また、サンセットビーチでの第2戦で優勝してイエロージャージを手に入れたブリッサ・ヘネシー(CRI)はコートニー・コンローグ(USA)と対戦。序盤はリードを握っていたものの、中盤から追い上げてきたコートニーがバックハンドでミドルスコアを重ねて逆転。僅か1イベントでイエロージャージを手放すことになりそうです。

「楽しかったわ。コートニーとの勝負は間違いなく厳しくなるだろうと考えていた。彼女はとてもパワフルで、このようなコンディションで本当に強いし、尊敬しているわ。同じ女性として とても勉強になる。ポルトガルは常に色々な意味で自分を試す場所になっているの。学ぶことが沢山あるわ。今後もサーフィンに磨きをかけ、より強いコンペティターになれるように努力する。自分にとってはシンプルに競技の合間に小さな喜びを見つけたいだけで、基本変えることはないわ」

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(ブリッサはここで敗退)
PHOTO:© WSL/Poullenot

その他、カリッサ・ムーア(HAW)を始め、タイラー・ライト(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)、レイキー・ピーターソン(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)がQF進出。
コートニー vs レイキー、カリッサ vs タイラーなどが注目カードでしょう。

ネクストコールは現地時間3月6日の午前7時20分(日本時間の同日16時20分)
新しい北西ウネリが入り、オフショアからのスタートが予想されています。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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