コンテスト
CT第3戦『MEO Pro Portugal』サバイバルゲームとなった2日目
PHOTO:© WSL/Poullenot
現地時間3月4日、ポルトガル西部・ペニシェ「Supertubos」を舞台としたCT第3戦『MEO Pro Portugal』はコンテスト2日目を迎え、メンズのR1H5から再開。
潮待ちを経て午後にはコンディションも上向いてくる中、敗者復活戦のR2まで進行。
早くも4名の選手が脱落、Round of 32を戦うベスト32が揃いました。
前日よりも北西ウネリが強まったこの日のサイズは公式8-10ftレンジ。
風も強めながらオフショアに変わり、頭サイズのバンピーコンディションだった初日とは一転して「Supertubos」らしいバレルが姿を現していました。
とはいえ、特に前半は限りなくダンパーに近いそのセクションを綺麗にメイクしてきた選手は僅か。
ポストショーで紹介されるほど際どいヘビーワイプアウトの方がバレルの数よりも多かったほどのサバイバルゲームでした。
JJFとジークのバレルショー
PHOTO:© WSL/Diz
パイプラインの目の前で育ったJJFことジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジークことエゼキエル・ラウ(HAW)はこのサバイバルを最も楽しんだペアだったでしょう。
特にJJFはライトの波にフリーホール、レイトテイクオフ、包まれるようなバックドアカインドのバレルを抜けてイベント初の9ポイントを出していました。
「潮待ちをしてくれて良かったね。待ってくれたおかげでヒート中は本当に良い波だったよ。風はまだ強く、常にエアードロップしているような感じだったけど、楽しかったさ」
PHOTO:© WSL/Poullenot
初日にもお伝えした通り、このポルトガル戦では3月8日の国際女性デーに向けて影響を受けている女性の名前をジャージに記載する面白い試みをしています。
JJFが選んだ女性は母親のアレックス・フローレンス。女手一つで3人の息子を育てた素晴らしい人物です。
「母に敬意を表し、母の名前を背中に刻むことができるのは素晴らしいことだね。母がいなければ、今の私はいない。母は今でも毎日パイプでサーフィンをして僕や弟たちを奮い立たせてくれるんだ。これ以上ないほど感謝しているよ」
2016年にポルトガルで優勝経験があるJJF。
ハワイでは5位、17位と結果を残せなかっただけにここでポイントを稼ぎたいところです。
ケリー復活か?
PHOTO:© WSL/Poullenot
開幕戦での感動的なキャリア56勝目からサンセットビーチでの失速。
ポルトガルでもR2行きを強いられていたケリー・スレーター(USA)でしたが、バレル勝負となったこの日は再び復活の兆しが見えてきました。
ヒート開始僅か1分でパイプラインを彷彿させるようなグラブレール、ストールから美しいバレルをメイク。ライトでも難しいセクションを抜けてスコアを稼ぎ、コナー・オレアリー(AUS)と共にラウンドアップ。
コンパクトながら長いバレルを抜けていたコナーも「Supertubos」との相性は良さそうです。
ケリーが影響を受けた女性は4xワールドチャンピオンのリサ・アンダーソン。自身のキャリアに与えた影響を「リサとはQuiksilverの初期に一緒に過ごした仲さ。コンテストやトリップに一緒に行き、ワールドタイトルを獲得した。私達は同じような生活をしていたよ。今でも彼女のことは大好きさ。コートニーと自分があなたの名前をジャージに記載していることを楽しんでくれたら嬉しいね」と話していました。
その他、カレントリーダーのバロン・マミヤ(HAW)を始め、イーサン・ユーイング(AUS)、ルーキーのジョアン・チアンカ(BRA)、ジャック・ロビンソン(AUS)などがコンディションが良くなった午後の「Supertubos」でギャラリーを熱狂させるバレルライドを披露。
朝方の難しいヒートに登場した日本の五十嵐カノアはルーキーのカラム・ロブソン(AUS)と共にラウンドアップを果たし、次はワイルドカードのジャスティン・ビクレット(FRA)と対戦します。
PHOTO:© WSL/Diz
ネクストコールは現地時間3月5日の午前7時20分(日本時間の同日16時20分)
新しい北西ウネリが入ることが予想されていますが、風向きは不安定になる見込み。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
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