コンテスト
CT第3戦『MEO Pro Portugal』全ての選手が特別なジャージを着て開幕!
PHOTO:© WSL/Diz
パイプライン、サンセットビーチでのハワイ2連戦を終え、ツアー一行は次の舞台であるヨーロッパへ移動。
現地時間3月3日、ウェイティングピリオド初日にポルトガル西部・ペニシェ「Supertubos」でCT第3戦『MEO Pro Portugal』がスタート!
初日は公式3-5ftレンジの風の影響が入った難しいコンディションでウィメンズのR1と敗者復活戦のR2が進行後、メンズのR1H4まで消化。
これまでの秋開催から春開催に変わり、懸念されていた風の予報が悪いらしく、今年のポルトガル戦は波乱含みの展開になりそうです。
まず、選手リストから紹介すると妻ヤスミンとの破局が報じられているガブリエル・メディナ(BRA)は今回も欠場。そのスポットにサンセットビーチで優勝してカレントリーダーの座を手に入れたバロン・マミヤ(HAW)が入ります。
ワイルドカードでイエロージャージを着るのは異例中の異例で、バロンはこのままオーストラリアレッグにも参加する可能性があります。
ワイルドカードはポルトガルのアフォンソ・アントゥネス、フランスのジャスティン・ビクレット。
ウィメンズはサーフィン版・リアリティ番組『The Ultimate Surfer』で優勝してCTワイルドカード3枚を手に入れたティア・ブランコ(USA)が選出。
ヤゴ・ドラ(BRA)、リアム・オブライエン(AUS)、カルロス・ムニョス(CRI)の3名が怪我で欠場してリプレイスメントはマシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、カイオ・イベリ(BRA)、ヴァスコ・リべイロ(PRT)
ウィメンズはキャロライン・マークス(USA)が健康上の理由で欠場、リプレイスメントはブロンテ・マコーレー(AUS)です。
イタロのエアーショー
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ハワイでのビッグスウェル、パーフェクトウェーブと一転して頭サイズの風の影響が入ったコンディションで目立っていたのはエアリアルを得意とするブラジリアン。
ハワイでは印象が薄かった彼らでしたが、ケリー・スレーター(USA)とのヒートで飛びまくったルーキーのサミュエル・プーポ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)が8ポイントを獲得して主役になっていました。
「ここでは素晴らしい思い出があるので、戻ってこれて嬉しいね。ここ数日トレーニングに精を出していたんだ。楽しいヒートだったよ。沢山波に乗ってサーフィンを楽しみたいね」
2015年のルーキーイヤーに2位、2018年に優勝。2019年、ワールドタイトルを獲得したシーズンにも優勝経験があるなどポルトガルとは相性が良いイタロ。
結果を残せなかったハワイから心機一転、ここでは怖い存在になりそうです。
なお、残りヒートにクレジットされている日本の五十嵐カノアはH6でルーキーのカラム・ロブソン(AUS)、ワイルドカードのアフォンソ・アントゥネス(PRT)と対戦します。
ルーキーの活躍
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ウィメンズサイドはR2まで進行してベスト16が決定。
男女平等化が進んでいるWSLでは今回のポルトガル戦で3月8日の国際女性デーに向けて影響を受けている女性アスリートの名前をジャージに記載。
更に勝利者インタビューではその人がプロアスリートとしてどのような影響を与えているかなどを答える面白い試みをしています。
初日はハワイで活躍が目立ったルーキーがポルトガルでも勢力を維持。
R1ではモリー・ピックラム(AUS)が8.33とウィメンズでは唯一の8ポイント台を出してトータル15.50でタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)を抑えてラウンドアップしています。
「あのライトの波には凄い興奮したわ。こういう波は本当に楽しいの。このようなコンディションではシンプルにゲームを組み立てることが重要ね。影響を受けている人はテニスプレイヤーのアシュリー・バーティよ。幸運にも彼女と親交があるの。彼女はコート上でとても誠実で自分をしっかり持っている素晴らしい存在よ。常にベストを尽くすところを特に私のサーフィンやキャリアにも取り入れようとしているの」
モーリーの他にもイザベラ・ニコルス(AUS)、ブロンテ・マコーレー(AUS)がテニスプレイヤーのアシュリー・バーティの名前を挙げており、ジュニア時代から数々のタイトルを手に入れ、現在大坂なおみと世界一を争っている彼女が他スポーツでも大きな影響を与えていることが良く分かります。
その他、五十嵐カノア(JPN)、サミュエル・プーポ(BRA)が大坂なおみ、コナー・オレアリー(AUS)が母親の柄沢明美さん、ケリー・スレーター(USA)、コートニー・コンローグ(USA)がリサ・アンダーソン、オーウェン・ライト(AUS)がべサニー・ハミルトンの名前を挙げていました。
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ケリーの衰退
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開幕戦では50歳を目前にしてCT56勝目を上げていたケリーでしたが、サンセットビーチではR2の敗者復活戦を強いられ、次のRound of 32であっけなく負けてしまい、17位。今回のポルトガル戦でもR2行きに...。
一方、ケリーを倒したサミュエル・プーポ(BRA)、イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)はこの日の難しい波でフリーサーフィンのように波に乗りまくり、アジャストしていく作戦だったようです。
PHOTO:© WSL/Poullenot
「楽しいヒートだったけど、自分にとっては変な一日だった。今朝のフリーサーフィンでは気分が乗らず、良い波にも乗れなくてリズムを崩していたのさ。ヒートではこのようなコンディションでも数本のベターな波を見つけ、勝ち上がることが出来た。大坂なおみの名前を背負うことが出来て光栄だよ。彼女が幸運を運んできてくれたんだ」
サミュエルの他にもルーキーのジャクソン・ベーカー(AUS)が安定したライディングでスコアを伸ばし、ジョーディ・スミス(ZAF)を抑えてラウンドアップを果たしていました。
ネクストコールは現地時間3月4日の午前7時20分(日本時間の同日16時20分)
午後にかけてサイズアップすることが予想されています。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
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