コラム特集
ヨーロッパQSスケジュール発表から想定する今後のWSLスケジュール(WSMコラム)
タヒチでのCT(チャンピオンシップツアー)イベントが急遽キャンセルになった事から、メキシコでのCTイベントをもってWSLファイナルを除くレギュラーシーズン終了となった2021年シーズンCT。
CTが終わったので次にスタートするのはCS(チャレンジャーシリーズ)で、今季のみは足並みを揃えるようにQS(クオリファイングシリーズ)もスタート。
そこで「ヨーロッパ」リージョンのQSシーズンに関するプレスリリースが発表され、全てのリージョンにおける今後のQSの流れが予想できる内容だったので触れて行きたいと思います。
ヨーロッパでは8月24日からウェイティングピリオドに入るQS1,000「Rip Curl Pro Anglet」が、2021/2022年シーズンのQSイベントスタートになるとのこと。
ただし、ヨーロピアンQS自体のスタートは7月からとなり、シーズンを終えるのは翌年4月10日とのこと。
おそらく7月スタートで4月10日終了というのが全てのリージョンに共通したQSシーズンになるのだと思われます。
と言うのも、4月10日という細かい日程を設定しているものの、同日に終了するヨーロッパでのQSイベントは存在しないためです。
すでに知りえている情報として、CT、CS、QSの3つのツアーは連動していて、QSが4月10日に終了してから約1か月後となる5月7日に2022年CSイベント初戦がスナッパーロックスで開催となります。
また、2022年からCTではシーズン半ばに一定ランク以下のサーファーがツアー脱落となるミッドイヤーカットが導入され、中盤のツアー落ちが決定するCTイベントがマーガレットリバープロ。
同イベントのウェイティングピリオド最終日は5月4日なので、ミッドイヤーカットに引っ掛かったCTサーファーもスナッパーロックスでのCSイベントに出場してくることになります。
今回の変化はかなりダイナミックなものであり、QSが想定通りなら全てのグレードのツアーで従来よりもオフシーズンの期間が長くなるので、参加するサーファーにとって時間的余裕が出来るのでベターと言えます。
時間が出来ればスキルアップのトレーニングをしたり、フリーサーフムービー製作などに時間を当てることができますので。
特に従来のQSは、12月に終了するサンセットでのワールドカップがQS最終戦で、1月には早くも翌期QS初戦がスタートしていたので大きすぎる変化と言えます。
ただ、気になるのはコンテストシーンの盛り上がりにおける影響であり、こればっかりは動き出して見なければ分からないので楽しみにしたいところです。
公式サイト「WSL」
★World Surf Moviesによる「BCM限定コラム」のバックナンバーはコチラ
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。