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CT最終戦『Corona Open Mexico』最終日を前にワールドタイトルを争うトップ5が決定!

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(カリッサ・ムーア)
PHOTO: © WSL

現地時間8月12日、メキシコの「Barra de la Cruz」で開催中のCT第7戦『Corona Open』は3日目を迎え、メンズ、ウィメンズ共にベスト4が決定。
この日、パンデミックによりCT第8戦『タヒチプロ』の中止が発表され、メキシコ戦が最終戦となることが決定。
最終日を前に現在のポイントから「WSL Final」を戦うトップ5が早くも確定しました。

「WSL Final」を戦うトップ5


・ガブリエル・メディナ(BRA)
・イタロ・フェレイラ(BRA)
・フィリッペ・トレド(BRA)
・コナー・コフィン(USA)
・モーガン・シビリック(AUS)

ウィメンズ
・カリッサ・ムーア(HAW)
・ステファニー・ギルモア(AUS)
・ジョアン・ディファイ(FRA)
・タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
・サリー・フィッツギボンズ(AUS)

ガブリエルとカリッサに関してはすでに決定していましたが、残りの選手はこの日の結果によって確定。
トップ5は9月にカリフォルニアのローワー・トラッセルズに集まり、一日でワールドタイトルを争う「WSL Final」に参加。
イベント前に6位だった五十嵐カノアはRound of 32でコロへ・アンディーノ(USA)に敗退してしまい、チャンスを逃すことに...。

ウィメンズのベスト4

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(カリッサ・ムーア)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

オーバーラッピングヒートを使用して合計24ヒートを消化したこの日。
「Barra de la Cruz」はサーファーにとって夢のようなパーフェクトなライトのロングショルダー、最高のコンディションに恵まれ、ハイスコアが続出していました。

ウィメンズは東京オリンピックの金メダリストでもあるカリッサがRound of 16で9.50、QFで9.80のハイエストスコアを出すなど最も際立ったサーフィンでベスト4入り。
これでカリッサは今シーズンの全てのイベントでSF以上の進出が決定と圧倒的な結果を残しています。

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(サリー・フィッツギボンズ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

その他、同じカウアイ島で今イベントのディフェンディングチャンピオンでもあるA.Iことアンディ・アイアンズに敬意を表して「AI FOREVER」の文字を名前の変わりに入れて快進撃を続けているマリア・マニュアル(HAW)を始め、トップ5が決まったサリー、ステファニーがSF進出。

次のヒートでマリアと対戦するサリーは、「これ以上の喜びはないわ。トップ5の可能性があると信じていた。自分のサーフィンを成長させようと努力してきたけど、これはその第一歩よ。自分のサーフィンを開花させることができた。タイトルを争う機会を得て、ローワーズではリスクの高いサーフィンをしたい。今シーズンは、そのためのウォーミングアップだった」と話していました。



メンズはダークホースが勝ち上がる

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(キャリア初のSF行きを決めたデイヴィッド・シルヴァ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

メンズサイドはRound of 16こそ番狂わせが少なかったものの、QFではガブリエルがデイヴィッド・シルヴァ(BRA)、イタロがリプレイスメントのマテウス・ハーディ(BRA)に敗れるなどブラジリアン同士の下克上的なマッチアップがあり、その他、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ルーキーのジャック・ロビンソン(AUS)と今シーズン目立たなかったダークホースが最終戦に挽回。

特に現在ランキング25位のジャック、27位のデイヴィッドと来年のツアー残留が危うい二人にとってはリクオリファイをかけたチャンスが訪れてきました。

「人生で最高のヒートだった。本当に嬉しいよ。メディナは最高のサーファーさ。次のレオとのヒートも厳しくなりそうだけど、今はとても良い気分だよ。ボードの調子も良いし、SFがとても楽しみさ」とデイヴィッド。

未だに一日の感染者の平均が約30,000人と深刻な状態が続いているブラジルではQSイベントが開催されていなく、QSからのリクオリファイが不透明な今シーズン。少しでもポイントを稼いでランキングを上げたいところでしょう。

SFのカードはデイヴィッドvsレオナルド。
ジャックvsマテウス。



ジェレミー・フローレスがCT200ヒート勝利で引退

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(ケリーとレオに担がれるジェレミー)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

今シーズン限りで事実上の引退を表明したフランスのジェレミー・フローレスは前日のライアン・カリナン(AUS)とのRound of 32で通算200ヒート勝利。
この日行われたコナーとのRound of 16が最後のヒートとなり、15年のキャリアに幕を閉じました。

インド洋に浮かぶフランス領の島、レユニオン島出身のジェレミーは2010年、2017年にパイプマスターの座を手に入れ、2015年にはタヒチのチョープーでガブリエル・メディナを僅か2本の波で倒して優勝。
タヒチで最もハードなチャージをした選手に贈られる『Andy Irons Most Committed Award』も2011年に受賞するなどツアーで最もヘビーな波を制した勇敢なサーファーです。

現在33歳とまだ引退には早い気がしますが、今後はパートナーと娘のヒナヘイと一緒に暮らしているタヒチを拠点に次世代のフレンチサーファーのサポートに専念するそうです。

ヒート終了後、元チームメイトでもあるケリーとチームメイトのレオナルドに担がれ、ビーチ凱旋を行なっていました。

CT最終戦『Corona Open Mexico』
ネクストコールは現地時間8月13日7時(日本時間8月13日21時)
ファイナルデイになる可能性が高いでしょう。

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