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親元を離れ新たなコーチを付けたガブリエル・メディナの決断理由(WSMコラム)

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Photo:WSL / CAIT MIERS

現在のプロサーファーにおいて欠かすことのできないコーチと言う存在。CTサーファーの多くがコーチを付けているのは周知の事実となっているほどです。

かつてケリー・スレーターが冗談めかして「僕よりサーフィンが上手いコーチはいないから僕には必要ないんだ」と言ってましたので時代が変わったと言えるのかもしれません。

ではコーチを付ける意味合いはどれほどあるのかと言うと、近年で言えば新たなコーチを付けたシーズンに初のワールドタイトルを獲得したサーファーが2人います。

まずは2015年ワールドチャンピオンのアドリアーノ・デ・スーザで、同年に心機一転でヤゴ・ドラの父親であるレアンドロ・ドラにコーチを変え、世界の頂点に輝きました。

もう一人は2016年ワールドチャンピオンのタイラー・ライト。タイラーのコーチは、元CTサーファーのマイクロこと、グレン・ホールですね。

これほどまでに大きな変化をもたらす重要な役割となるコーチですが、ガブリエル・メディナが今季から長年のコーチであった義父のチャーリーから新たなコーチに変更となりました。

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Photo:WSL / CAIT MIERS

そのコーチとは、現在はサーフィンオーストラリアでナショナルコーチを務めるアンディ・キング。

チャーリーから離れることになった理由について、ガブリエルのコメントは以下の通り。

色々と考えたんだけど、父親は僕の元を離れ、僕以上に父親を必要としている妹のサポートをした方が良いと思ったんだ。

僕は年を重ねて、もう自分で何とか出来るようになったし、アンディっていう存在の支えで今まで以上に自信が付いているし。

アンディはサーファーとしても素晴らしく、サーフィンに関する理解の幅が広いから楽しんだよね。


アンディは元プロサーファーであり、チャーリーと違いテクニカルな面についてのアドバイスももらえることが大きいと思われる発言ですね。

テクニカル面のサポートを求めてという見解を裏付けるよう、ガブリエルはさらにアンディのメリットについて言及しています。

アンディはボードに乗っている時のフィーリングとか色々と意見を述べてくれるんだ。アンディもグーフィーフッターって言うのが大きいね。

サーフィンも上手いし、レールやスピードとか細かい点に関しても、アンディの言うことは僕も感じているからこそ理解できる。

僕が気付いていないことに触れることもあるね。僕にとっては当たり前すぎて気付けてなかった点とか。

でも、そういった点を理解して意識することで違いが生まれるんだ。


とても興味深い点に触れていますが、感覚で覚えてしまったことの理論を知ることで、より改善の余地があるということのようです。

さて、今季はコーチ変更以外に、結婚して妻となったヤスミン・ブルネットとツアーを回るという新たな転換期を迎えたガブリエル。

3戦を終えた現時点において、2戦続けて準優勝、3戦目に優勝と言う好成績を収め、現CTランク1位と好調過ぎる滑り出しとなっています。

ガブリエルと言えば、シーズン後半での強烈な追い上げが印象的なので、例年にない素晴らしいスタートダッシュではないでしょうか。

結婚とコーチ変更でどのようなシーズンとなるのか、今後も注目ですね。

参照記事「Gabriel Medina Breaks Down His Decision To Go With Aussie Surf Coach Andy King

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