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カリッサが飛んだ!『Rip Curl Newcastle Cup』4日目

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(カリッサ・ムーア)
PHOTO: © WSL/Miers

イースターホリデーから開催されているCT第2戦『Rip Curl Newcastle Cup』は現地時間4月9日にコンテスト4日目を迎え、メンズのR4(Round of 16)とウィメンズのQFが終了。
メンズはベスト8、ウィメンズはベスト4が決定して翌日がファイナルデーになる予定です。

メンズはロコボーイとブラジリアンが強かった

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(ライアン・カリナン)
PHOTO: © WSL/Dunbar

会場の「ミアウェザービーチ」には東海上の低気圧からの北東よりのウネリが入り、オフショアで整ったグッドコンディション。

メンズのR4では前日にジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を倒したルーキーでロコボーイのモーガン・シビリックがまたしても快進撃を続け、ウェイド・カーマイケル(AUS)をノックアウト。
更にもう一人のロコボーイ、ライアン・カリナンもオーウェン・ライト(AUS)を倒し、次のQFではこの二人が対戦することになります。

「最高の気分だね。友人や家族がビーチに集まっている今回、ヒートに勝つたびにファイナルで勝ったような気分になり、興奮するよ。その気持ちを抑えながら楽しみたいと思っている。オーウェンは大好きなサーファーの一人なので、彼と一緒にヒートを戦うのは緊張したけど、自分にとっては最高の挑戦さ。彼は間違いなく私のヒーローなんだ。次のモーガンとの対戦は素晴らしいものになるだろう。すでに緊張しているよ。地元のみんなが応援してくれるのが待ち遠しい。どっちが勝っても優勝に一歩近づくことになるので、このミアウェザーにとっては本当に素晴らしいことだと思うよ」

このイベントだけ見るとモーガンの方が調子が良い印象ですが、経験ではライアンの方が勝っており、面白いカードになることは間違いないでしょう。

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(エイドリアーノ・デ・ソウザ)
PHOTO: © WSL/Dunbar

二人のロコボーイの他、イタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディナ、エイドリアーノ・デ・ソウザ、デイヴィッド・シルヴァ、フィリッペ・トレドとブラジリアンの強さが際立ち、QFに進出した8人中5人がブラジリアン。
北米の選手はコナー・コフィンのみと偏った勢力図になっています。

なお、五十嵐カノア(JPN)はブラジリアンのデイヴィッド・シルヴァとクロスゲームの末に敗退。
僅か0.13ポイント差の苦い敗北でこのイベントは9位でフィニッシュしています。

カリッサが前人未到のエアーをメイク

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(ヒート終了後のカリッサとジョアン)
PHOTO: © WSL/Dunbar

メンズのヒートの後、潮が上げるのを待って午後に再開されたウィメンズサイド。

QFの4ヒートはどれも見応えあるカードとなり、まずはRound of 16でタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)を倒して話題になっていたルーキーのイザベラ・ニコルス(AUS)が女王ステファニー・ギルモア(AUS)を倒してSF進出。

最終ヒートのキャロライン・マークス(USA)のバックハンドも凄かったものの、やはり、最大のトピックはカリッサ・ムーア(HAW)のエアーリバースでしょう。
「ミアウェザービーチ」の掘れた波にアジャストしたカリッサはバレルさえもメイクする好リズムで後半に絶好のランプセクションを見つけてエアーリバース。
あの高さで着地までメイクしたのはウィメンズでは初の偉業、9.90とパーフェクトに近いスコアが出ていました。
本人も相当なショックだったようで、暫し放心状態に...。

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(ヒート後はギャラリーがカリッサコールで迎える場面も)
PHOTO: © WSL/Dunbar

「このフィールドにいる限り、自分自身を改革し続けなけないとね。みんなサーフィンが本当に上手くて、常にレベルを押し上げている。今まで30分のヒートであのようなエアーの着地はできなかった。今回は最高の波だったわ。WSLが潮の上げ込みを待ってくれて、本当に良かった。ターン、バレル、エアー、沢山のチャンスが生まれたわ。今は本当に興奮している。信じられないわ」

4xワールドチャンピオンのカリッサはパイプラインでも他選手より頭一つ抜けたサーフィンをしてファンを驚かせていましたが、今回のエアーでまた一段ウィメンズのハードルを上げたと言えます。




ミック・ファニングが次戦のワイルドカードに決定

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(現役時代のミック・ファニング)
PHOTO: © WSL/Slone

ニューキャッスルでのイベントが佳境に入る中、早くも次のノースナラビーンを舞台とした『Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona』のワイルドカードが発表。

なんと!2018年に引退した3xワールドチャンピオン、ミック・ファニングが選ばれました。

「ワイルドカードには長年に渡って何度も僕の夢を台無しにされてきたから、もし今回勝っても悪い気はしないだろうね。現実的に彼らに勝てるまで用意ができるかが最大の問題さ」

最近はWSLのコメンテーター枠を手に入れ、今イベントでもリモートで参加しているミック。
現役を引退して数年、勝敗に関わらず若い選手に刺激を与えてくれることは間違いないですし、このコロナ禍を乗り越えるための勇気を与えてくれることでしょう。

ネクストコールは現地時間4月10日6時45分(日本時間の同日5時45分)

WSL公式サイト

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