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『Rip Curl Newcastle Cup』日本国旗を肩に付けたコナー・オレアリーがR3へ

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(ステファニー・ギルモア)
PHOTO: © WSL/Dunbar

オーストラリアのNSW州、ニューキャッスル「ミアウェザービーチ」で開催中のCT第2戦『Rip Curl Newcastle Cup』は4日間のレイデイを経て現地時間4月6日に再開。
低気圧からの北東よりのウネリが入ったこの日は公式3-4ftレンジと初日よりもサイズがあり、敗者復活戦のR2(Elimination Round)とウィメンズはR3(Round of 32)まで一気に進行。

イースターホリデー明けながら会場には30年ぶりのニューキャッスルでのCTイベントを見るために多くのギャラリーが集まり、MC席にはジョー・ターペルと1978年のワールドチャンピオン、ラビットことウェイン・バーソロミューが座り、安定した解説でライブ中継を配信。
このイベントだけ見ているとコロナ禍ということを忘れてしまうような盛り上がりでした。

日本国旗を肩に付けたコナー・オレアリーがR3へ

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(オレアリー一家)
PHOTO: © WSL/Dunbar

メンズのR2はワイルドカードのマット・バンティング(AUS)、リプレイスメントのマイキー・ライト(AUS)、ルーキーのマシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、ジャドソン・アンドレ(BRA)が敗退して早くもイベントから姿を消すことに...。
このラウンドで最も目立っていたのは、シャープアイのサーフボードで9.00のハイエストスコアを出したレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)でした。

また、今シーズン返り咲きを果たしたコナー・オレアリー(AUS)は今までのオーストラリア国旗だけのジャージから日本国旗を左肩につけて話題になっていました。

「私の母は日本人。日本の文化、国、そして人々と深い繋がりを持っているんだ。特に日本のファンとは深い繋がりがある。私はオーストラリアで育ち、ずっとオーストラリアに住んでいるので、オーストラリアが常に代表する国だけど、私のもう半分は日本人なんだ」

ご存知の通り、コナーの母は元JPSAのプロでグランドチャンピオンの経験もある柄沢明美さん。
両親が日本人で国籍も日本に変えた五十嵐カノアの方がなにかと注目されますが、今回の日本国旗のジェスチャーでも分かる通り、日本への愛の深さを感じます。

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(R3進出を決めたコナー)
PHOTO: © WSL/Miers

「妻のステフと相談して自分にとって大きな存在である日本を代表することが出来たら、どんなに素晴らしいだろうと思ったんだ。私の母はサーフィンのバックグラウンドが非常に大きく、彼女が20代、30代の頃にはプロレベルで競技をしていた。父もサーフィンをしているけど、コンテストには出ていなかったよ。願わくば多くの若い日本人アスリートに刺激を与えたい。決して、不可能なことはないよ」

コナーは今でも毎年日本に滞在して日本語を上達させたり、友人や家族と連絡を取り合ったりしているそうです。
今回、オーストラリアと日本の二つの国旗をジャージに入れた理由は、彼が自分の人生の一面をどれだけ誇りに思っているかを全世界に示す方法だったのです。

そのコナーは次のR3で強敵ガブリエル・メディナ(BRA)と対戦。
このガブリエルにも今回ドラマがあり、長年タッグを組んできた継父チャーリーから離れ、単身でオーストラリア入り。
ミック・ファニングの2度のワールドタイトルに貢献、現在はセス・モニーツなどのコーチを務めるアンディ・キングを新しいコーチとして戦っています。

ウィメンズはタイラーが早くも脱落

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(コートニー・コンローグ)
PHOTO: © WSL/Miers

ウィメンズサイドのR2はマリア・マニュエル(HAW)、返り咲き組みのセージ・エリクソン(USA)が敗退。

R3ではカリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)、キャロライン・マークス(USA)が勝ち上がった一方、開幕戦で優勝したタイラー・ライト(AUS)を始め、レイキー・ピーターソン(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)などトップ選手が次々と敗れる番狂わせに...。

特にタイラーの敗退は衝撃的で早くも今年のタイトル争いは荒れそうな気配がします。
タイラーを倒したコートニー・コンローグ(USA)はヒート後のインタビューで以下のようなコメントを残しています。

「彼女がインサイドで待つことを選択して、その理由も理解していたわ。私の方はアウトで自分の波を待つことが出来て良かった。私はオープンフェイスのターンが好きなんだけど、アウトにはそんな波が沢山あったの。今朝、海に入った時はベルズを思い出すほど良い波だったわ。ベルズの変わりになったわね。今日はスウェルが入り、大会も開催されてとても嬉しい。本当に感謝の気持ちで一杯よ」

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(イザベラ・ニコルス)
PHOTO: © WSL/Miers

ウィメンズで今シーズン唯一のルーキー、イザベラ・ニコルス(AUS)はタティアナに対して7.50を先行してヒートを支配。

カリッサとステファニーをミックスさせたと称される23歳の若いレギュラーフッターの彼女は10代の頃から注目されており、すぐにでも優勝を狙える実力があると言われています。

「あのヒートのスタートは、間違った方向に進んでいたわ。間違った波にテイクオフして、レールが喰ってしまったの。自分を激励したわ。バックハンドの大きなターンがスコアに結び付くと分かってからは、自分のものだと思い、波さえ見つければチャンスがあると考えた。タティアナとの対戦は大好きよ。彼女とは沢山戦って何度も負けている。誰よりも私を追い込んでくれるのよ。ステフとは一度も対戦したことがないの。だから次のヒートが楽しみよ」

次のQFではステファニーと戦うイザベラ。
ウィメンズサイドでは一番の見所になりそうです。

ネクストコールは現地時間4月7日6時45分(日本時間の同日5時45分)
コンディションが良ければ20分後にスタートします。

WSL公式サイト

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