コラム特集
サーフィン激戦区のゴールドコーストでウェイブプール競争も激化へ(WSMコラム)
世界的に見るとサーファー人口が密集して激戦区となっているオーストラリアのゴールドコースト。
ゴールドコーストにひとたびスウェルがヒットすれば、クーランガッタのスナッパーロックスやグリーンマウントなどは激込み状態が当たり前ですからね。
それほどまでにサーファー人口比率が高いと言うことで、ウェイブプールを建設すればかなりの来場者が見込めるためか、ゴールドコーストでのウェイブプール競争に新たな勢力が乗り込んできました。
その勢力とは、昨年2020年にローンチしたばかりのホワイトウォーター社による造波装置「エンドレスサーフ」。
現時点において、造波装置のライセンス契約により建設されたウェイブプールは意外にも少なく、ウェイブガーデン社とAWM(アメリカンウェイブマシン)社のみ。
ケリー・スレーターのサーフランチやオーストラリア初の造波装置メーカーのサーフ・レイクス社といった勢力はあるものの、未だデモ施設のみに留まっているためです。
このような現状を考えると、エンドレスサーフはウェイブプールシーンにおける第3の勢力と言えるのかもしれません。
エンドレスサーフを使用したウェイブプールはまだ存在しないもの、すでにフランス、ベトナム、ドミニカ、メルボルン(オーストラリア)でのエンドレスサーフ搭載ウェイブプールの建設プランを発表していますので。
そして5つ目の建設プランとして発表したのがオーストラリアのゴールドコーストで、建設予定地は以下となります。
場所は有名観光地であるサーファーズパラダイスから北西の内陸方向へと10キロほどという立地のパークウッド。
まさにサーファーズパラダイスへの観光客を狙い撃ちしたかのような場所であり、ゴールドコーストローカルにとっても利便性が高い場所ではないでしょうか。
ウェイブプール建設に伴い、パークウッドでは医療や商業サービスの拡大、ホテル建設や住居者用アパートメント建設などローカルエコノミーの活性化にも繋がるとか。
肝心のオープン時期は2023年を予定しているとのことです。
さて、ゴールドコーストではサーフ・レイクス社もすでにウェイブプール建設を発表していて、当初は2020年後半オープン予定でしたが、現在は特にオープン予定の再発表はありません。
ゴールドコーストの北側となるサンシャインコーストでは、ケリーのサーフランチ建設の話はあるものの、特段タイムラインは示していません。
実はクイーンズランド州都のブリスベンは2032年のオリンピック招致を目指していて、その際の会場としてWSLはサーフランチを推したいと言う思惑がありそうなので、建設を急ぐ理由もないのかと思います。
何はともあれ、現時点においてすでに近場で3つものウェイブプール建設のプランが動いていることになります。
個人的にはゴールドコーストという場所を考えるとさらなる参入者が出てくると思われるので、今後の動向からも目が離せません。
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