コラム特集
コロナ禍でビジネスが上向いたハワイのサーフショップストーリー(WSMコラム)
新型コロナウイルスの蔓延により、世界的に景気全体が悪化している現在。特にサービス業への影響が甚大で、誰もが生き残ることに必死となっています。
そんなコロナ禍という逆風が吹き荒れる環境において、ハワイのオアフ島ではあるサーフショップが逆に大繁盛したというニュースが。
そのサーフショップとは、アラモアナセンター近くに位置するブループラネットサーフ。
ハワイでは、ロックダウン時はジムなども閉鎖されたり外出制限が掛けられたものの、健康維持のエクササイズとしてのサーフィンは認められていました。
ただ、サーフィンも波が無ければできないスポーツなので、毎日楽しめるかというといくらサーフィンの聖地と呼ばれるハワイであっても現実的には厳しいです。
そこでハワイアンローカルたちが目を付けたのが、波があろうがなかろうが楽しむことが可能なSUP(スタンドアップパドルボード)。
そんなフィーバーが来るとは露知らず、ブループラネットサーフのオーナーであるロバートはロックダウンでお店を閉店する時はスタッフを一時解雇したりと、迫りくる厳しい現実に備えていたそうです。
でしたが、ロックダウンの閉店中にもかかわらず、SUPを求める問い合わせの連絡が殺到し、店舗再オープン時には密を避ける準備も万全。
商品の受注は電話やオンラインで行うようにし、お客さんは店舗の外で商品を引き取るドライブスルー販売を行ったとのこと。
実はロバート、3月のロックダウン直前に店舗を移転したりとロックダウンのタイミングは最悪だったため、下手をすれば商売を閉じる恐れもあると身構えていたそうです。
しかし、蓋を開けてみれば売り上げは例年の同時期を遥かに上回り、ロックダウン終了後は毎日がブラックフライデー(クリスマス商戦初日で赤字だった売上が黒字に変わるという意味合い)状態だったとか。
現在はSUPを買ってくれた多くのお客さんのために、Youtubeチャンネルでチュートリアル動画を公開してフォローアップしていると言います。
さて、全体的に見れば景気が悪化しているのはすでに数値で示されているものの、日本でも一部のサーフショップからは明るい話題もあるような状況。
今回のようなニュースは、特に海外においては閉塞感漂う現状において少し気持ちがほっこりするような内容に感じました。
もちろん厳しい現状に直面している方も多いと思いますが、思わぬことが起きることもあるので、みんなで乗り切りましょう。
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