コラム特集
トム・カレンの父親、パットの生活を支援するクラウドファンディング(WSMコラム)
ハワイのオアフ島ワイメアベイに初めてチャージしたパイオニアの一人であり、シェイパーとしても知られるレジェンドのパット・カレン(88歳)。
最も分かりやすい説明としては、3×ワールドチャンピオンのトム・カレンの父親です。
そのパットの生活をサポートするためのクラウドファンディングが現在行われているので、どのような経緯があったのかストーリーをお届けします。
事の始まりは、ニューヨークでサーフボードシェイプを営むポール・シュミットが今年1月に訪れた南カリフォルニアへのサーフトリップ。
アフターサーフに駐車場に戻ったポールがパットの奥さんであるメアリーと出会い、ポールが抱えているサーフボードを見たメアリーが「あなたがシェイプしたボード?」という言葉をきっかけに会話が生まれたとか。
「私の夫もきっとそのボードを見たいと思うわ」と言われ、メアリーの夫が乗っている車に向かい対面することになったのが、ポールも当然知っているレジェンドのパットでした。
互いにシェイパーということで、シェイプ話やパットの過去のストーリーで話は盛り上がり、その場は互いに電話番号を交換し、ポールはニューヨークへと戻ることに。
その後、電話で会話を重ねるうちに、彼らが非常に困窮した生活を送っている事を知ったと言います。
パットとメアリーには障害を持つ娘がいて、3人で駐車場で車中泊という生活を送っていることや、パットにはボードシェイプの情熱はあるもののシェイピングベイがないことなど。
そこでポールはパットを支援しようとスタートさせたのがクラウドファンディングで、「Friends of Pat Curren」というタイトルで8月8日にスタート。
でしたが、パットの息子(トム・カレンの弟)であるジョー・カレンがSNSでこの件について触れることに。
と言うのも、父親が路上生活を送っているのにサポートしないのは何故かと、周囲の仲間から度々聞かれたためだと言います。
上記投稿では、父親の金銭問題について認め、問題解決に向けて家族全体として何年にも渡り取り組んでいると告白。
投稿内でジョーが特に主張しているのは、クラウドファンディングのキャンペーンスタート前に始める事を知らせてもらいたかった点、そしてキャンペーン主導者のことすら知らない点であり不信感を募らせているようです。
ちなみに、キャンペーン自体についてはパットとメアリーが了承しているとのことなので、家族間における複雑な問題があるのかもしれません。
さて、公にしていない点も多々あると思うので、家族間における問題の真相については不明なのですが、クラウドファンディング自体は順調な様子を見せています。
スタートからわずか10日ほどで、10万ドルを目標にした同クラウドファンドの現在の達成額はおよそ7割。
クラウドファンディングは簡単ではなく、目標額の5割にも満たないケースも多々あるので、サーフィン界においてパット・カレンという存在の大きさを示していると言えます。
興味のある方は、下記リンク先のクラウドファンディングの公式サイトからチェックして見て下さい。
クラウドファンディング:gofundme
https://www.gofundme.com/f/friends-of-patcurren
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