コラム特集
折れたボードの本数は?URBNSURFがオープンから12週間のウェイブプールデータを発表(WSMコラム)
今年1月6日、延期に次ぐ延期で長い年月を経てついにオープンに至ったオーストラリア初のモダンウェイブプールとしてメルボルンに建設された「URBNSURF(アーバンサーフ)」。
ウェイブガーデン社の造波装置「The Cove(ザ・コーヴ)」を搭載したウェイブプールとして世界で2つ目の商業施設となります。
サーファーにとっての遊園地と言えるウェイブプールですが、残念ながら現在は新型コロナウイルスの影響により休業となっています。
アーバンサーフが休業となったのは3月24日からなので、グランドオープンから休業までに営業していた日数はおよそ12週間。
その12週間における利用者数や波数といったデータを発表し、実に興味深い内容となっているので紹介します。
*ゲスト数:6.5万人
*乗られた波数:360万本
*折れたサーフボードの本数:50本強
*最高気温:42度
オープン日から休業日までの正確な日数を計算すると78日になります。ということは、1日辺りのゲスト数は平均で約833名となることに。
例えば上級コースのライト&レフトに加え、初級と中級も加えると1セッションで60名以上が楽しめるという計算もできそうです。
この数はオープン直後という最もゲストが訪れる時期のデータということもありますが、結構多いと感じるのは私だけではないでしょう。
もう1点気になったのが、折れたサーフボードの数が50本強もあるという点。
ウェイブプールはコントロールされた環境だから、サーフィンビギナーが安全にサーフィンを始められるとよく言われるので、かなり多くのサーフボードが折れたなという印象を受けます。
上級コースの波を選んだサーファーが攻めすぎて折れたのか、初級や中級コースでも折れていたのか詳細が気になってしまうデータです。
現在休業している「URBNSURF」の今後
さて、アーバンサーフの今後についてですが、3月24日から休業に入り、休業発表時点においては5月1日からの再開予定を掲げていました。ですが、メルボルンの位置するビクトリア州では、4月13日までとされていた非常事態宣言が5月11日まで延長されることがすでに発表されています。
さらには、オーストラリアの首相は制限措置緩和によりウイルスが再拡大する恐れがあることから、現在の措置を6カ月程度継続することが妥当との考えを示しているので再開の見通しが立っていないのが実情。
ちなみに、4月14日時点におけるオーストラリアの新型コロナウイルス感染者数は6,466名、死者数は61名となっています。
本来であればベルズビーチでのCTイベントでメルボルンを経由するCTサーファーを招待し、撮影を行う予定であったはずのアーバンサーフ。
残念ながら、思いもかけない形での臨時休業となりましたが、事態の収束とウェイブプールの再開を楽しみにしたいところです。
公式サイト「URBNSURF」
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