コンテスト
『Quiksilver Pro France』&『Roxy Pro France』開幕!
PHOTO: © WSL/Masurel
カリフォルニアの内陸部・レモーにあるケリーのウェーブプール「サーフランチ」での非現実的なコンテスト、『Freshwater Pro』から約2週間。
ツアー一行はフランス、ポルトガルと続くヨーロッパレッグの初戦フランス南西部のホセゴーに移動。
ウェイティングピリオド初日の現地時間10月3日にCT第9戦『Quiksilver Pro France』&ウィメンズCT第8戦『Roxy Pro France』が開幕して共にR1(Seeding Round)が終了しました。
初日のタイトルコンテンダーは?
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初日はバックアップ会場の「Les Culs Nus」で進行、サイズは公式3-5ftレンジ。
朝はオフショアでクリーンなコンディションでしたが、日中はオンショアに変わり、難しい波に変化。
例えオフショアが持続してもフランスのビーチブレイクは潮回りによる変化が大きく、いかに対応するかが勝負の鍵になります。
コンテスト初日。
フランス、ポルトガル、ハワイと残り3戦で決まるワールドタイトルレースに注目するとガブリエル・メディナ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)と上位3名は揃ってR3(Round of 32)へ。
一方、4位のコロへ・アンディーノ(USA)はタヒチ、サーフランチと2戦続けての17位、悪い流れをここフランスでも断ち切れず、敗者復活戦のR2(Elimination Round)へ。
ウィメンズもカリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)と上位3名は揃ってR3(Round of 32)進出を決めた一方、4位のステファニー・ギルモア(AUS)はR2(Elimination Round)行き。
ブラジリアン・ツートップ
サーフランチで1・2フィニッシュを決め、ランキングでもツートップとなったガブリエル&フィリッペ。
ガブリエルはインサイドの掘れたセクションを狙って2つのビッグエアーをメイクしてマイケル・ロドリゲス(BRA)、リプレイスメントのマルコ・ミニョー(FRA)を完璧に抑え、金髪にイメチェンしたフィリッペはジョアン・ドゥルー(FRA)、「Quiksilver」のスポンサーワイルドカード、マーク・ラコマー(FRA)を相手にバックハンドのビッグターンで手堅く勝利。
「この1週間は症状が出なかったのに昨日のフリーサーフィンで今朝痛みが戻ってしまったんだ。でも、ヒートではベストを尽くしたさ。今日は1本目から強い痛みを感じたので、これから医者に診てもらうよ」
フィリッペは宮崎県木崎浜で開催された『2019 ISA World Surfing Games』で痛めた腰をサーフランチで再発。
まだ完治していなく、この日はエアーも封印。
ファーストラウンドはクリアしたものの、次のラウンドからは不安が残るところでしょう。
レオナルド・フィオラヴァンティ 復帰初ヒートを勝利!
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今シーズン返り咲きを果たしたイタリアのレオナルド・フィオラヴァンティはシーズン序盤のマーガレットリバー戦の最中、「The Box」のフリーサーフィンで右肩を脱臼。手術をするほどの重症で4戦連続欠場が続いていましたが、ホームのヨーロッパで復帰。
ヤゴ・ドラ(BRA)、コロへ・アンディーノ(USA)を相手にパワフルなバックハンドのターンでクロスゲームを制しています。
「肩の調子は良いよ。海に戻れて本当に嬉しい。仕事となるとまだ流動的だけど、前を向いて自分のサーフィンのベストを尽くしたい。今は再びサーフィンすることが出来てヒートを戦えるのが最高に嬉しいんだ。そもそも最初のラウンドに勝つのは久しぶりだから嬉しいね。残りのシーズンはとにかくサーフィンを続け、ヒートも戦いたい。良い結果を残して来年もフルでツアーを回りたいよ」
現在CTランキング35位にいるレオナルド。残り3イベントで良い結果を重ねれば自力でのリクオリファイの可能性もありますが、現実的には怪我人によるワイルドカードを与えられるのが理想的。
しかし、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、マイキー・ライト(AUS)と他にも二人の負傷者がいるため、2枠しかないそのワイルドカードを得られるかは不透明と言えます。
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オープニングヒートでグリフィン・コラピント(USA)、ソリ・ベイリー(AUS)と戦った五十嵐カノア(JPN)は後半にバックハンドのパワフルなターンで5.50。すぐにフロントサイドでブローテール・エアーリバースをメイクして6.40をスコアして快勝。
その他、イタロ・フェレイラ(BRA)、ケリー・スレーター(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)、セス・モニーツ(HAW)など。
フレンチサーファーではジェレミー・フローレス、ジョアン・ドゥルー、ワイルドカードのヨーガン・クウジネットの3名がラウンドアップを決めています。
ウィンメンズはワイルドカードが大活躍
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カリッサをカレントリーダーとしたウィンメンズのタイトル争い。
オープニングヒートではランキング2位のサリーが勝ち上がり、カリッサ、レイキーも次のラウンドに進んでいますが、ワイルドカードのヴァヒネ・フィエロ(FRA)がカリッサを抑えて1位通過。
フランス領ポリネシアに属するフアヒネ島という小さな島の出身ながら、『2019 ISA World Surfing Games』ではフランス代表として参加していたヴァヒネの活躍に会場も盛り上がっていました。
「世界のトップに勝つのは常に素晴らしいことよ。難しい波だったけど、ライトの波でいくつかのターンが出来て楽しかったわ。チョープーでの怖い経験のお陰でどんな状況にも備えることが出来る。数日前に波に大きくなった時もここでサーフィンしたけど、怖くなかった。これからコンテストの前はチョープーでサーフィンするわ。そうすればどこでもイケちゃう気がする」
2017年のワールドジュニアのチャンピオンでもあるヴァヒネはまだ19歳。
2017年からQSを本格的にフォローして現在のランキングは17位。
チョープーの他、メンズでも怯むようなリーフブレイクでもチャージするスーパーガールの活躍に今後も注目しましょう!
その他、タイラー・ライト(AUS)のリプレイスメントとして参加しているキーリー・アンドリュー(AUS)もステファニー、ジョアン・ディファイ(FRA)を抑えて1位通過を果たす大金星。
キャロライン・マークス(USA)、コートニー・コンローグ(USA)などが勝ち上がっています。
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現地時間10月4日はハリケーン「 Lorenzo」の影響でストーミーコンディションが予想されるため、コンテストはオフ。
ネクストコールは現地時間10月5日の朝(日本時間の同日夕方頃)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると「 Lorenzo」のウネリが続き、コンディションも回復する予想。
WSL公式サイト
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