コンテスト
ケリーのウェーブプール’サーフランチ’で『Freshwater Pro』開幕!
PHOTO: © WSL/Miers
宮崎木崎浜での『2019 ISA World Surfing Games』の興奮冷めやらぬまま、ケリー・スレーターが10年の歳月を費やして開発した「700ヤード、約640mの奇跡」、サーフランチでCT第8戦(ウィメンズ第7戦)『Freshwater Pro』が現地時間9月19日に開幕!
今年の開催期間は9月19日〜21日の3日間。
前売りチケットの販売は6月から開始され、最も安いファイナルデイの1デイパスで55ドル。
選手と交流可能なVIPデッキのアクセスや様々なオプションがついたVIPの1デイパスで299ドル。
宿泊、サーフランチでのサーフィンなどのオプションがついた『SURF RANCH EXPERIENCE』という5,499ドルのプレミアムチケットも!
フォーマットの説明
PHOTO: © WSL
今イベントはウェーブプールということで特別なフォーマットを使用。
初開催となった昨年とは変更があります。
メンズはRound of 36、ウィメンズはRound of 18が予選ラウンドとなり、ボーナスラウンドを経てファイナルラウンドへ。
メンズのRound of 36は、6人ずつの6ヒートを行い、各選手はライト・レフト共に2本、合計4本に乗り、各サイドのベスト2スコアがカウント。
各ヒートの上位2名とその2名を除いたトータルの上位12名、計24名がボーナスラウンドに進み、ライト・レフト共に1本ボーナスで波に乗り、ベストスコア更新のチャンスを与えられ、上位8名がファイナルラウンドへ。
8名によるファイナルラウンドは、各選手ライト・レフト共に2本、合計4本に乗り、各サイドのベスト2スコアがカウント。
8名から4名に絞られた後、各選手ライト・レフト共に1本、合計2本の波に乗り、ベストスコア更新のチャンスを与えられ、最終的なランキングが決定します。
ウィメンズ
PHOTO: © WSL/Vankirk
ウィメンズのRound of 18は、3人ずつ6ヒートを行い、各選手はライト・レフト共に2本、合計4本に乗り、各サイドのベスト2スコアがカウント。
各ヒートの上位2名とその2名を除いた上位6名、計12名がボーナスラウンドに進み、ライト・レフト共に1本ボーナスで波に乗り、ベストスコア更新のチャンスを与えられ、上位4名がファイナルラウンドへ。
4名によるファイナルラウンドは、各選手ライト・レフト共に2本、合計4本に残り、各サイドのベスト2スコアがカウント。
4名から2名に絞られた後、各選手ライト・レフト共に1本、合計2本の波に乗り、ベストスコア更新のチャンスを与えられ、最終的なランキングが決定します。
『Freshwater Pro』フォーマット
初日はRound of 36の4ヒート、ウィメンズRound of 18の2ヒートが進行
PHOTO: © WSL
昨年同様、初日は観客を入れず、ライブ中継のみ。
この日のハイライトは、ジョアン・ディファイ(FRA)による完璧に姿を消したディーブなバレルライド、ガブリエル・メディナ(BRA)の圧倒的なライディングと安定感。
宮崎で優勝したばかりのイタロ・フェレイラ(BRA)の溢れんばかりのエネルギー。そして、サーフランチのオーナー、ケリーの宮崎でも話題になっていたツインフィンの使用。
「信じられないわ。いつも私はレフトでベストスコアを出すから、正直驚いているの。ホームからここまでは長い道のりで、深く考え過ぎてしまったわ。ここに着いてからはストレスなく気持良く過ごしている。プールに入った時、トレーニングで良い波に当たったと想定して楽しみたいと思った。あの波に乗れて次のチャンスを得ることが出来て本当に嬉しい」
昨年は5位とサーフランチの波を比較的得意とするジョアン。
この日メイクしたバレルはメンズを含めても最もディープでウィメンズでは唯一の9ポイント台がコール、トータル17.50で2位のレイキー・ピーターソン(USA)を大きく引き離してまずはトップに立っています。
ウィメンズは上位からジョアン、レイキー、ディフェンディングチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)、ペイジ・ハレブ(NZ)
まだ12名がスタートしていないため、2日目に大きく順位が入れ替わる可能性も十分にあります。
メンズはガブリエルがトップ
PHOTO: © WSL/Cestari
サーフランチの波は最初のターンセクションと途中からのバレルセクションでどのようにライディングを組み立てるかがスコアメイクの鍵。
同じ波に世界トップの選手が乗れば全て同じなのでは?と思いきや、各選手によって異なり、全くスコアを出せなかったり、ワイプアウトしてしまう選手も多いのです。
そんな中、昨年のサーフランチでの第1回目のCTで圧倒的な強さを見せて優勝したディフェンディングチャンピオンのガブリエルが今年もバレル、ターン、フロントサイドではエアリアルとどのパフォーマンスも完璧にメイクして安定感も群を抜き、メンズでは唯一の9ポイントに加え、8ポイント台が3本とミス0のトータル17.77。
まさに完璧な試合運びで2連覇に向けて大きく前進、更にここで優勝すれば2年連続3度目のワールドタイトルにも近づくことになります。
「このパーフェクトな波でサーフィンする機会を与えてくれた神に感謝する。私たちはこの波でベストを尽くすだけ。自分のパフォーマンスには満足さ。両サイドの波でターンをしたかった。ミスなく出来たのは最高の気分だったよ。ランキングでトップになるのが重要だし、まだまだ沢山やるべきことはあるけど、自信はある。プレッシャーを感じるこのような状況が好きなんだ。みんな同じじゃない?このまま上手くいけば再び良い結果が残せるだろう」
シンプルな一つのターンをとって見てもガブリエルの動きは誰よりもシャープであり、バレルインのタイミング、エアーのバリエーションも豊か。
それも予選ラウンドということでまだ抑え気味なので、ファイナルラウンドでのピークが楽しみです。
CT2年目のグリフィンが初日2位
PHOTO: © WSL/Vankirk
ガブリエルがトップを奪うまでリードしていたのは、CT2年目のグリフィン・コラピント(USA)
1回目のライトで8.00、2回目のレフトで7.50をスコアしてトータル15.50。
まだ21歳の彼は現在26位とリクオリファイ圏外。苦戦していますが、初日のライディングを見る限り、サーフランチでは良い結果が残せそうです。
「イベント前の練習とジャージを着てのコンテストでは全く状況が違う。コンテストのプレッシャーに慣れるのは良いことさ。毎日同じようにウォーミングアップをしていると、ヒート前と全てが同じように感じる。2回目のレフトでは1.50ポイントスコアが伸びてくれ、本当に嬉しいし、自分にとっては大きな差だよ。確か、昨年はレフトのベストスコアが5.67だったと思う。全ての苦労が報われた感じさ」
ちなみに今イベントには18歳の弟、クロスビーもワイルドカードで出場。
初日は20位に留まっています。
その他、ワイルドカードのバロン・マミヤ(HAW)、マテュース・ハーディ(BRA)、ルーキーのデイヴィッド・シルヴァ(BRA)、ピーターソン・クリサント(BRA)も初日にリズムに乗れなかった一方、セス・モニーツ(HAW)は天性のバレルテクニックとフロントサイドでの強烈なターンで一時トップ10に入り、初日は12位でフィニッシュしています。
PHOTO: © WSL/Vankirk
ネクストコールは現地時間9月20日朝9時(日本時間9月21日深夜0時)
予選ラウンドの残りヒートが進行予定。
この日から観客も入るので、一層盛り上がりそうです。
WSL公式サイト
⇒「コンテストリポート」一覧へ
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。