コンテスト
CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』ファイナルデイ! オーウェンが昨年のリベンジを果たした!
過去最高のコンディションと言われた2014年以来のビッグスウェルに恵まれた2019年のCT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』が現地時間8月28日に終了。
ファイナルデイのタヒチ・チョープーは公式6-8ftレンジのパーフェクトな波でQFからファイナルまで行われ、昨年と同じくガブリエル・メディナ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)が最後まで残り、オーウェンがラスト5分を切ってから逆転勝利。
優勝でカムバックを飾った2017年の開幕戦以来、4度目のCT優勝、タヒチでは初優勝を決めました!
「これ以上の喜びはないね。ギャビーとの対戦はいつも厳しい戦いになる。後半、優先権がなかったので、インサイドで波を待ち、出来る限りバレルに深く入り、メイクしようとしたんだ。努力して勝ち取った優勝、本当に嬉しい。最後のホーンが鳴った時は泣いてしまったよ」
昨年のリベンジを果たしたファイナル
PHOTO: © WSL/Dunbar
スモールコンディションでの戦いとなった昨年のファイナルは、今年とは逆にオーウェンがリードしてガブリエルが後半に逆転。
悔しい負け方をしていただけに今回のリマッチはオーウェンにとって通常のファイナル以上の意味があったと思います。
ちなみに今イベントでスコアされた2本のパーフェクト10はガブリエルとオーウェン。
二人は「Rip Curl」のチームメイトでもあり、ファイナルは二人の究極のフリーサーフィンのようでした。
PHOTO: © WSL/Dunbar
「昨年も特別な時間だったし、今年も本気でリマッチを狙っていたよ。こんなパーフェクトな波を素晴らしい仲間とシェア出来るなんて本当に特別さ。今日は最初のヒートで10ポイントを出すことが出来たから、何か良い予感はしていたんだ。怪我から復活してスナッパーで勝った以来、アップダウンが大きく、勝利から遠ざかっていた。でも、この数ヶ月は調子良く感じていたよ。優勝したかった念願のイベントでようやく勝つことが出来て最高の気分さ」
前半戦、9位と17位が続いたオーウェンでしたが、第6戦の「J-Bay」で5位に入り、今回優勝。
ランキングも一気にトップ10に入り、8位で次のサーフランチを戦います。
ガブリエルが本格的にタイトルレースに加わる
PHOTO: © WSL/Cestari
タヒチでは2014年の初優勝から2016年を除くと全てファイナルに進んでいるガブリエル。
優勝は2014年と2018年の2回。共にワールドタイトルを獲得したシーズンでもあります。
「オーウェンは本当に優勝に値するよ。オーウェンは10ポイントライドで一日をスタートさせた。そんなことをするサーファーは有利だといつも思うんだ。彼と再びファイナルを戦えて嬉しかったし、勝利を称えたい。昨年は自分だったけど、今年は彼が優勝した。彼との対戦は大好きさ。最高のサーファーである彼の次の順位で良かったよ」
第6戦の「J-Bay」で優勝、今回2位になったガブリエルは一気に4位まで浮上。
次のサーフランチはディフェンディングチャンピオン。昨年のライディングを見ても、ここでもう一つ良い結果を残す可能性は高く、すでに3度目のワールドタイトルは射程圏内に入ったと言えるでしょう。
「この勢いを楽しまなければいけない。難しいリズムを今掴んでいるような感じさ。J-Bayでの優勝は年末に効いてくると思う。今はウェーブプールについて考えているし、楽しみだね。親友とファイナルを戦う機会を与えてくれた神様に感謝するよ。本当に最高のコンテストだった」
サーフランチを前にランキングが大きく入れ替わる
PHOTO: © WSL/Cestari
パーフェクトな波に恵まれた一歩、番狂わせが多かった今イベント。
R3(Round of 32)で敗退したコロへ・アンディーノ(USA)、イタロ・フェレイラ(BRA)、五十嵐カノア(JPN)、ケリー・スレーター(USA)が全て2つランキングを落とした一方、2位だったフィリッペがカレントリーダーへ。
2位はジョーディ・スミス(ZAF)、3位にコロへ、4位にガブリエル・メディナ(BRA)と続き、ポイント差は僅か。
次の第8戦は9月19日〜21日にサーフランチで開催される『Freshwater Pro』
その前に9月7日〜15日に宮崎・木崎浜で『ISA World Surfing Games』が開催され、今回優勝したガブリエルを始め、ケリー、コロへ、フィリッペ、カノアなど多くのCT選手が来日します。
CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』結果
1位 オーウェン・ライト(AUS)
2位 ガブリエル・メディナ(BRA)
2位 イタロ・フェレイラ(BRA)
3位 ジョーディ・スミス(ZAF)、セス・モニーツ(HAW)
5位 ジャドソン・アンドレ(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、カイオ・イベリ(BRA)
2019 Men’s Championship Tour
『Tahiti Pro Teahupoo』終了後のランキング
1位 フィリッペ・トレド(BRA) 36,600pt
2位 ジョーディ・スミス(ZAF) 35,450pt
3位 コロへ・アンディーノ(USA) 35,175pt
4位 ガブリエル・メディナ(BRA) 34,695pt
5位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 32,690pt
WSL公式サイト
⇒「コンテストリポート」一覧へ
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。