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CT第6戦『Corona Open J-Bay』開幕!

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フィリッペ・トレド
PHOTO: © WSL/Tostee

昨年の怪我から完全復活して2位以下を大きく引き離していたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がまさかの退場とシーズン中盤にきて波乱が起きた今年のワールドツアー。
これによってコロへ・アンディーノ(USA)、フィリッペ・トレド(BRA)、五十嵐カノア(JPN)、イタロ・フェレイラ(BRA)の4名が約5,000ポイント内におさまる僅差となり、タイトルレースが非常に面白くなってきました。

フィリッペが圧勝したブラジル戦から約2週間、次の舞台は南アフリカのパーフェクトなライトのリーフブレイク「J-Bay」
ウェイティングピリオド初日の現地時間7月9日、公式3-4ftレンジのクリーンなグッドコンディション、果てしなく乗れるような素晴らしい波でメンズのR1(Seeding Round)が終了。
更にウィメンズの方は6ヒート中、3ヒートが進行していました。

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五十嵐カノア
PHOTO: © WSL/Sloane

今大会の出場選手

まず、今イベントの出場選手を整理するとジョン・ジョンの他、マイキー・ライト(AUS)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)の3名が怪我で欠場。
リプレイスメント&ワイルドカードはカイオ・イベリ(BRA)、フレデリコ・モライス(PRT)、ビューリック・デ・ヴィリス(ZAF)、マイケル・フェブラリー(ZAF)、ヨーガン・クウジネット(FRA)
特にマイケルは昨年ジョーディ以来の南アフリカの期待の若手として注目されていたものの、僅か1年で脱落。しかし、JAZZが似合うような独特のスタイリッシュなライディングは定評があり、イベント前から注目されています。

ウィメンズサイドはタイラー・ライト(AUS)、ココ・ホー(HAW)が欠場。
リプレイスメント&ワイルドカードはキーリー・アンドリュー(AUS)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、セージ・エリクソン(USA)

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フィリッペ・トレド
PHOTO: © WSL

今年もフィリッペが制するか?

初日は2年連続「J-Bay」を完全制覇したフィリッペが早くも3年連続制覇を予感させるような心を揺さぶるマニューバーの連続で唯一の9ポイント台をスコア。
8.50のバックアップを揃えて圧勝。

「最高の気分さ。シーディングラウンドで考えていたパフォーマンスが出来たよ。ここで勢いと自信を得るのは非常に重要、モチベーションも上がるんだ。大好きなこの場所で楽しんでやりたいね。最初の4イベントは自分にプレッシャーをかけ過ぎて楽しむことや、幸せを感じること、感謝するなど沢山のことを忘れていたんだ。だから、今回はプレッシャーを解放して気持ち良くやろうと思っている。今日はそれが上手くいったみたいだね」



ブラジル戦での2年連続での圧勝、何万人もの熱狂的なファンに囲まれ、盛大な祝福を受けていたフィリッペ。
その興奮をおさめるためにJ-Bayではゆったりと家族と過ごし、多くのCT選手が過去最高の波と称したほどの特別な日でさえ、サーフィンした時間は僅かだったとか。

「ここには早く来たよ。リラックスして’ミニバケーション’を過ごしていたんだ。とにかく休みたかった。そして、リラックスしてブラジルで使い切った自分のバッテリーを再充電してこのヒートに備えたかったのさ」

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J-Bayの長いラインナップ
PHOTO: © WSL/Tostee

自国のヒーロー ジョーディ

J-Bayでの最多優勝記録はケリーとミックの4回。
次は2回のフィリッペ、ジョエル・パーキンソン、そしてジョーディ・スミス。
2010年、2011年と2年連続で優勝したジョーディは自国を代表するヒーローであり、多くの観客が彼の優勝を望んでいると思います。
初日はカイオ・イベリ(BRA)、ヨーガン・クウジネット(FRA)を相手にジョーディらしいパワフルなカービングとアーリーウープまで披露。
トータル13.77、まずまずのスコアでイベントをスタートさせています。

「ここでは、ただ波に乗ってやるべきことをするだけ。自分のスタイルに合っていると思うよ。この場所を含め、ライトのポイントブレイクで沢山サーフィンして成長したんだ。多分、多くの南アフリカのサーファーが同じようにライトのポイントブレイクでサーフィンのスタイルを磨いてきたよね。だから、ジェフリーズベイはとても自分に合うんだ」

7歳の頃からJ-Bayでサーフィンしていると話していたジョーディ。
JはジョーディのJと信じて’ジョーディ・ベイ’と言っていたという子供らしいエピソードも笑顔で披露していました。

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コロへ・アンディーノ
PHOTO: © WSL/Tostee

コロへの逆転劇

フィリッペ、ジョーディの他、カノアも1位通過でR3(Round of 32)進出を決めた一方、波数の少なさにタイトルコンテンダーの中で唯一追い込まれていたコロへはラスト5分を切ってからプライオリティを利用してセットをキャッチ。
ニード3.38のシチュエーションで確実にターンを重ね、フィニッシュまでメイク。6.50をスコアして3位から一気にトップに立ち、ライバルの3名に続きました。

「20分間も波が来なくて凄いナーバスになったね。最後に波が来てくれて本当に嬉しかった。次の波は小さかったし、ラッキーだったよ。今年はランキングで素晴らしいポジションにいる。今はJ-Bayのこの長いラインに凄い興奮しているけど、ヒート毎を確実に考えたい。次のR3に進めて興奮しているよ。このタイプの波には多くの時間を費やしてきたんだ。ベルズでは残念な結果に終わったけど、ここでは良い結果を残したいね」

今シーズン、優勝こそないものの、2位が2回。ブラジル戦では3位に入り、ランキング2位のコロへ。
ジョン・ジョンがタイトルレースから脱落した今、実質トップとなり、初のワールドタイトル獲得も見えてきました。

その他、ガブリエル・メディナ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、エゼキエル・ラウ(HAW)、リカルド・クリスティ(NZL)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ウェイド・カーマイケル(AUS)などがR3(Round of 32)進出。
4年ぶりに訪れたブラジルで新型インフルエンザに感染してしまったケリー・スレーター(USA)や、コンテストジャージの色を間違えるというハプニングがあったオーウェン・ライト(AUS)もラウンドアップ。

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サリー・フィッツギボンズ
PHOTO: © WSL/Tostee

ウィメンズは3ヒートのみ進行

昨年、2000年以来、実に18年ぶりにJ-Bayでのイベントが復活したウィメンズは3ヒートだけ行われ、ディフェンディングチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、カレントリーダーのサリー・フィッツギボンズ(AUS)が1位通過。
その他、ジョアン・ディファイ(FRA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)がR3(Round of 16)進出を決めています。

ネクストコールは現地時間7月10日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると風は合うものの、南西ウネリは弱まる予報。
次のウネリは12日の金曜日に入る見込み。

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