コンテスト
『Corona Bali Protected』五十嵐カノアがベスト8入り!
PHOTO: © WSL/Dorsey
R3(Round of 32)でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、イタロ・フェレイラ(BRA)とランキングのトップ2が早々と敗れるなど波乱含みの展開となっている今年の『Corona Bali Protected』
新しい南南西ウネリが入り、公式4-6ftレンジまで変化が出た現地時間5月20日もその流れは変わらず、R3の残りヒートでランキング3位のジョーディ・スミス(ZAF)、昨年2度目のワールドタイトルを獲得したガブリエル・メディナ(BRA)までもが姿を消すことに...。
ジョーディはジェシー・メンデス(BRA)、ガブリエルはレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)に敗退。
共にラスト数分での逆転劇。勝者の二人は波のセレクトも良く、僅かなタイミングの違いで勝敗が左右されるCTらしい緊迫したヒートでした。
その他、クラマスの波と絶妙の相性の五十嵐カノア(JPN)、ベテランのエースことエイドリアン・バッカン(AUS)がラウンドアップ。
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次のR4(Round of 16)でもカノアの勢いは止まらず、R3で会場を沸かせていたジェシーに対してビッグフローターの2連発とフィニッシュで珍しくクレームまで(アピール)まで見せて8.23をスコア。
更にレイバックからテールスライド気味のターンとバリエーションを入れてフリーサーフィンのように楽しんだライディングで7.43。
ジェシーをコンビネーションに追い込んで圧勝、今シーズン初のQF進出を決め、次はエースと対戦します。
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R4でもいくつかの番狂わせがあり、高さのあるエアーリバースをメイクしたマイケル・ロドリゲス(BRA)がジュリアン・ウィルソン(AUS)を倒し、『Red Bull Airborne』で優勝、前日にイタロを倒していたジャック・フリーストーン(AUS)がジェレミー・フローレス(FRA)に敗退。
また、2013年、2019年の両方でファイナルに残ったミシェル・ボウレズ(PYF)がラスト5分でバレルをメイクしたケリー・スレーター(USA)に逆転されていました。
「このラウンドは本当に通過したいよね。だから、とても嬉しいよ。ランキングを上げるためにこのラウンドは勝ちたい。’マネーヒート’とも言えるのさ。自分にとってはQFに進出してやっとリラックス出来るんだ。波も良いし、興奮している。次のラウンドに進めて最高に嬉しいね。今日は通常の一日で決して自分の日ではなかった。波が良かったから興奮して朝食や瞑想も忘れたほどだよ。でも、そんなことは調整すればヒートには影響しない。全力を尽くすべき勝負だったし、ミシェルに絶体絶命に追い込まれた。ヒートに勝つには今年ベストのスコアが必要だったけど、見事に達成出来たのさ。QFはフィリッペとの勝負。勝つにはもっと大きなスコアが必要だろうね」
怪我から復活して現役最後のフルシーズンになる可能性が高いケリー。
開幕戦では最下位とつまずきながらも次のベルズではQF進出の5位。そして、早くも2戦目のQFをメイクして5位以上は確定。
次は優勝候補の筆頭、フィリッペ・トレド(BRA)とのカード。
フィリッペは9.00のハイエストスコアを含め、トップスコアを独占して絶好調だけにケリーにとって正念場と言えるでしょう。
PHOTO: © WSL/Dunbar
ケリー、フィリッペ、カノア、エースの反対側のシードは、マイケル・ロドリゲス(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、コロへ・アンディーノ(USA)
その中でもパワーサーフィンの代名詞、ウェイドは観客側にいた選手さえも興奮させるような美しく力強いカービングを連発してジョン・ジョンを倒したジョアン・ドゥルー(FRA)を見事に抑え込むことに成功。
「凄い良い波だね。最高の朝だよ。アウトに出てすぐに二つのグッドスコアを揃えることが出来て興奮していた。その後、波数が減ってからはヒートの残りを考えながら行動して最後まで上手くいったのさ。今日のような日は楽しいよね。大きなウォールとバレルのパーフェクトコンディションでやり合うだけさ。この会場でこれ以上求めることは出来ないほど素晴らしい日。このままのコンディションが続き、ファイナルまで進んで勝てれば良いね」
まるで全盛期のテイラー・ノックスを彷彿させるようなスタイルとアプローチでエアリアルなしでもハイスコアを出せることを証明したウェイド。
ルーキーイヤーの2018年にはブラジルとJ-bayでファイナル進出の経験があり、実力は十分。
180cm、86kgの大きな身体にたっぷりと生やした髭がトレードマーク。
オーストラリアでは名門のアヴォカビーチ出身でもあります。
ネクストコールは現地時間5月21日朝7時(日本時間の同日8時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリは弱まる傾向ながら十分なサイズが残る予想。
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