コンテスト
CT第3戦『Corona Bali Protected』2日目 五十嵐カノアが快調にラウンドアップ!
PHOTO: © WSL
現地時間5月14日、バリ島の東海岸、クラマスで開催中のCT第3戦『Corona Bali Protected』は2日目を迎え、メンズ、ウィメンズ共にエリミネーションラウンドと呼ばれるR2が進行。
朝はサイズダウンに加えてロータイドでオンホールド。新しい南西ウネリと潮の上げを待って午後2時30分、日本時間午後3時30分から日没にかけてヒートが行われていました。
公式3-4ft、多少風の影響が入っていたものの、トラッセルズのようなファンウェーブだったクラマス。
オープニングラウンドに登場した五十嵐カノア(JPN)は前日のR1で波数が少ないヒートに重なり、プライオリティを持ちすぎて僅か1本しか乗れなかった鬱憤を晴らすように爆発。
特に2本目の7ポイント台、7.27のライディングはリップ気味のブローテール・エアーリバースをミックスさせた素晴らしい一本。
この日唯一7ポイントを2本まとめ、二人のグーフィーフッター、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)を圧倒していました。
「今シーズン初のエリミネーションラウンド行きだったからね。もう、最悪。昨日のように波数が少ないヒートはどの波を選んで良いか分からず難しいよ。ちょっと不安になってしまったさ。今日のヒートは最初から調子良かったし、何かやってやろうという気持ちだった。波に乗る度にどんどん自分の気持ちが高まっていったんだ。ヒートに勝てて本当に嬉しいよ」
2戦続けて9位、現在ランキング10位とまずまずのシーズンスタートを切っているカノア。
次のラウンドでルーキーのピーターソン・クリサント(BRA)と戦います。
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カノアとはジェイク・パターソン率いるスネークテールの元チームメイトであり、一緒にロシアでFIFAワールドカップの決勝を観戦する仲でもあるレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)は次のヒートでウィリアン・カルドソ(BRA)、エゼキエル・ラウ(HAW)と対戦。
ラスト4分まで3位に追い込まれていたレオナルドはファーストセクションでブローテール・エアーリバースをメイク。インサイドまでキッチリまとめて6.57をスコア。一気にトップに立ち、3名全てのトータルスコアが10ポイントにおさまる接戦を制して今シーズン2度目のR3進出を決めています。
「サーフィンの調子は良かったけど、4ポイントより高いスコアが出なかったんだ。このサイズのクラマスは難しい。最初の1ターンを逃すと全体のライディングが上手くまとまらなくなるのさ。最後は決めなければと思い、エアーをして上手くいったよ。自分のヒートの前は良い波が結構あったから、期待してパドルアウトしたんだけど、残念ながらヒートが始まると波数が減ってしまった。最後にベストウェーブに乗れたのはラッキーだったよ。勝てて本当に嬉しいし、これでリズムに乗れれば良いね」
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2017年、18歳でCT入りを果たした時はブラジリアン・ストームならぬヨーロピアン・ストームの筆頭として期待されていたレオナルドでしたが、僅か1シーズンでCTを脱落。
2018年はコーチをスネークからドッグことリチャード・マーシュに変えて再びQSからやり直し、年末のトリプルクラウンでクオリファイを達成。
2017年との違いは、シーズン前半はQS参戦を抑えてCTに集中すること。
目標はコンスタントに結果を残し、トップ10入りを果たすことだそうです。
次の対戦相手はガブリエル・メディナ(BRA)
この最大の壁を乗り越えればキャリア最高の結果も見えてくるのでは?
その他にR3進出を決めたのはウィリアン・カルドソ(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、セス・モニーツ(HAW)、ライアン・カリナン(AUS)、ジェシー・メンデス(BRA)
ワイルドカードのジェイコブ・ウィルコック(AUS)、エゼキエル・ラウ(HAW)、ソリ・ベイリー(AUS)、妻の出産に立ち会うためにベルズをスキップしていたセバスチャン・ズィーツ(HAW)の4名が最下位となり、このラウンドで姿を消しています。
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ウィメンズはカリッサ・ムーア(HAW)、ペイジ・ハレブ(NZ)、シルヴァナ・リマ(BRA)、コートニー・コンローグ(USA)の4名がR3進出を決めた一方、ローカルワイルドカードのカイラニ・ジョンソン、メイシー・キャラハン(AUS)が敗退。
2018年のJ-bayで膝を怪我して以来、『Surf Ranch Pro』を除いて欠場が続いていたたシルヴァナは復帰後初の勝利。
コートニーとメイシーを相手に彼女らしいパワフルなリップで攻めていました。
「ヒートを勝ち上がれてとても嬉しいよ。復帰初戦で最下位は嫌だったから、ナーバスになったわ。ほぼ一年、ベストサーファーと一緒にサーフィン出来るこの仕事を感謝している。私は本当に幸運よ。この場所に戻って来れて最高ね」
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なお、今年もProに’tected’を足したProtected(保護)と『Corona Bali Protected』のイベント名を保持しており、イベント期間中はバリ島が抱える深刻な環境問題を提示。
特に大きな問題になっている魚や鳥などの生態系に大きな影響を与える海洋プラスチック汚染に警鐘を促し、このプラスチックからリサイクルしたバッグを発表。
アスリート(ステファニー・ギルモア、ガブリエル・メディナ、ロジー・ホッジ)、アーティストとコラボしたこのバッグは「wslstore.com」で2万個販売され、その収益は地元へのバッグの寄付とプラスチック除去の資金にあてられるとのことです。
ちなみにバッグは日本円で2,750円。
以下のサイトで購入可能です。
https://www.wslstore.com/
なお、現地時間5月15日はレイデイがコール。
エアリアルに特化したイベント『Red Bull Airborne Bali』は日本時間16時にコールされます。
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると週末には次の南南西ウネリが入る予報。
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