コンテスト
『Quiksilver Pro Gold Coast』4日目 ファイナルデイを戦うベスト8が決定!
昨年同様、ウェイティングピリオド初日から連日進行しているCT開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』
現地時間4月6日に4日目を迎え、2つのヒートを同時進行する「オーバーラッピングヒート」を利用してR4の8ヒートが終了。
ウィメンズの『Boost Mobile Pro Gold Coast』はQFが進行してSFを戦うベスト4が決定。
残すところ一日、明日がファイナルデイになる予定です。
公式3-4ftレンジのデュランバーらしいコンディション、オープニングヒートには怪我から復帰後初のイベントで順調に勝ち上がっているジョン・ジョン・フローレンス(HAW)と’この手の波’では最強の一人であるフィリッペ・トレド(BRA)が登場。
一本目でライトの波を選んだジョン・ジョンはテイクオフからストールしてバレルイン、抜けてからエアリアルをクリーンにメイクして7.33をスコア。このヒートの主導権を握ります。追い込まれたフィリッペはフロントサイドでパワフルなターンからフルローテーションエアー。着地まで決めて7.77を返すものの、僅か0.79ポイント差でジョン・ジョンの勝利。
「フィリッペのような選手との対戦は凄い神経を使うよ。今日は誰がアウトにいるか?誰がピークになるか?のゲームみたいだった。彼は12分で逆転に必要だったのが僅か6ポイントだったから、怖かったね。彼はインサイドでのエアーでもスコアを出すことが可能。だから、逆転の余地を与えてはいけないのさ。今年は分からない部分が沢山あるように感じている。怪我から復帰してサーフィンとトレーニングを始めたのは1ヶ月前なんだ。だから、今日の勝利は大きな自信になったよ」
PHOTO: © WSL
ジョン・ジョンvsフィリッペの大勝負の後は五十嵐カノア(JPN)とコナー・コフィン(USA)が対戦。
このヒートも僅差でカノアは最後にテールを抜く二つのビッグターンを決めたものの、逆転には僅か0.21ポイント足りず、コナーがQFに進むことに...。
その他にQF進出を決めたのはセス・モニーツ(HAW)、コロへ・アンディーノ(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、イタロ・フェレイラ(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)
ルーキーで唯一ファイナルデイに残ったセスはR3でディフェンディングチャンピオンのジュリアン・ウィルソン(AUS)を倒したワイルドカードのリーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)に対してバックハンドでパワフルなターン。フロントサイドでも安定感あるターンで二本の6ポイント台をまとめてラウンドアップ。
「信じられないね。今朝は背中が痛かったし、使用していたサーフボードのテールが壊れて交換したりしていたので、会場には来るのが遅くなってしまったんだ。しかし、海に入ればヒートに集中するだけ。全て忘れてしまったよ」
ツアー初のイベントには父親のトニー・モニーツ、姉のケリア・モニーツ、叔父のカービー ・フクナガと宿を共にし、ハワイから多くの友人も応援に来ているセス。
頼もしい大応援団と共にQFではコロへと対戦します。
なお、連日圧倒的なサーフィンを見せつけている2xのガブリエル・メディナ(BRA)はヤゴ・ドラとのブラジリアン対決でペースダウンしながらもベスト8入り。
ライバルのジョン・ジョンとは別のシードのため、直接対決はファイナルまでありません。
流れ的にはこの二人か、イタロが怖い存在になりそう。
PHOTO: © WSL
ウィメンズの『Boost Mobile Pro Gold Coast』はQFの4ヒートが終了。
一番の主役は開幕戦で6度の最多優勝記録を持つ女王ステファニー・ギルモア(AUS)を倒したキャロライン・マークス(USA)
このヒートは完全にキャロラインのペース、バックハンドでビッグターンを重ねて2つの8ポイントをマーク。
トータル16.80 vs 8.77。コンビネーションスコアに近い数字でステファニーがまさかの完敗...。
「サーフィンを始めてからずっとステフを尊敬しているの。彼女との対戦は最高だし、勝つなんて恐れ多い。彼女は世界で最も優れたサーファーの一人よ。でも、絶対にヒートで勝ちたかったから、本当に燃えたわ。今までやったことがないクレーム(アピール)も数本の波でやってみたの(笑) ビーチを移動してエアーにもトライしたわ。ステフに完璧なライトの波に乗らせると簡単に9ポイントが出ちゃうから、彼女の側から離れたくはなかったんだけどね」
マイク・パーソンズのコーチの元、ルーキーイヤーから大活躍だったキャロライン。
驚くことに彼女はまだ17歳になったばかり。
他の選手に比べると体は小さいものの、パワーは人一倍。ツアー初優勝の可能性も十分にあるでしょう。
その他にSF進出を決めたのはマリア・マニュエル(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)
ネクストコールは現地時間4月7日の6時30分(日本時間の同日5時30分・サマータイム終了でずれる可能性もあります)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると東南東ウネリが続き、新しい東ウネリにも反応する予想。
西南西風から午後は北東〜東北東のオンショアに変わる予報なので、朝のスタートから一気にファイナルまで進みそうです。
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