コンテスト
『ビラボン パイプラインマスターズ』 R1終了!
「VANS・トリプルクラウン」並びに「ASPワールドツアー」の最終戦『ビラボン パイプラインマスターズ』 が現地時間12月11日にノースショアのバンザイ・パイプラインでスタート!R1の12ヒートまでのスケジュールを終了しました。波の方は4ftサイズで、朝は無風だったものの、午後からは風が不安定に...。ハイポイントも前半に固まり、後半はアクション主体でスコアは延びにくい状況でした。
なお、このマスターズでは通常のイベントと違い、16名のパイプラインのスペシャリストが加わるため、計64名のサーファーで争われます。そのため、R1で各ヒート1位になった12人と、2位の中のトップスコア4人がR4へ。その他の2位の8人と3位の中のトップスコア8人がR3へそれぞれジャンプアップ。残りの3位4人と4位12人がパイプラインのスペシャリスト16人とR2で対戦する独自のフォーマットがとられています。
まず、R1で目立っていたのは、H1で9.17ptを含む17.50ptのハイエストヒートスコアを出したアンディ・アイアンズ。今年のアンディは第4戦のチリで優勝したものの、シーズンを通してみると不調で、現在のレイティングは5位。おまけにトリプルクラウンの方も第1戦のハレイワではQFで敗退。第2戦のサンセットは結婚式のためにスキップしているためにタイトル争いには圏外...。しかし、アンディは過去4回もマスターズの栄冠を獲得しており、誰もが認める最高のパイプライナー。もちろん、今回も優勝候補の筆頭と言えるでしょう。
「今年はスタートでコケて、途中は良かったけど、最後はまた悪かった。このラストイベントだけは華々しく終えたいね。ここはシーズン中で3本の指に入る好きなイベント。その日のコンディションに合わせて一つずつ確実にヒートをこなしていくよ。」とアンディはコメントを残していました。
H6でこの日最大のビッグバレルを抜けて9.63ptのハイエストスコアをメイクしたエイドリアン・バカンは、アンディと同様にパイプラインを得意とするケリー・スレーターをコンビネーションに追い込んで良いスタートを切りました。「今日は本当のパイプって感じじゃないけど、勝ちは勝ちだからね。一気にR4までいけて嬉しいよ。」とエイドリアン。
彼はすでに来年のリクオリファイが確実で、トリプルクラウンの前2戦でも好成績を納めて現在総合4位。「もうオレの仕事は終わったようなものだから、後は楽しんで戦うよ。わずか数人でパイプを独占出来るなんて、ご褒美みたいなものだよね(笑)」とリラックスした表情でインタビューに答えていました。
すでにワールドタイトルを獲得したミック・ファニングは、トリプルクラウンでも総合3位につけているだけに、この最終戦を手に入れてもう一つの栄冠を手に入れたいことでしょう。
ミックはH5でワイルドカードのローリー・タウナーに僅差で1位を奪われたものの、2位のトップスコア4人の中に入り、R4へ。ミックはヒート終了後に「このイベントは絶対に勝ちたい!今まで何度も惜しいところまで進んだけど、勝利したことは無いから。トリプルクラウンもまだ獲れる見込みがあるし。エンジョイして戦いたいけど、やはり本気で勝ちにいかないとね。」と話していました。
また、R1では波数が少なかったため、ギリギリのラインで波を奪い合う場面が多く見られました。H8では終了間際にサニー・ガルシアがテイクオフしようとした波をネコ・パラダッツが邪魔する形となり、サニーがワイプアウト!気が短いサニーがネコに向かって猛烈にアタックして危うく乱闘騒ぎになるところでしたが、お互いが悪いダブルインターフェアのジャッジが下され、なんとかその場は収まったようです。
なお、新たな試みとして注目されている日本語でのライブ中継ですが、メインDJはJPSAでもお馴染み、日本を愛するオージーのマシュー・ピッツ。そこに元気一杯の堀口真平や、ASPジャパンのGM(ゼネラルマネージャー)である近江俊哉氏、『THE EDDIE』に招待された脇田貴之が加わり、軽快なトークが繰り広げられていました。興味深い裏話なども聞けるので、ぜひ公式サイトにアクセスしてみて下さい。
ネクストコールは現地時間12日の朝7時。日本時間の13日早朝4時。条件が揃ってゴーサインが出ればR2がスタート!ジェイミー・オブライアンや、シェーン・ドリアンなどのパイプラインのスペシャリストが次々と登場します!
ASPジャパン公式サイト
photo: ASP Covered Images
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