コラム特集
「2018年CTシーズンのオープニングにあたっての雑感」- F+(エフプラス)
Text by つのだゆき / Photo by snowy一夜明けて、本日がこの期間中最もいいスナッパー。
これ、逃して昨日のキラなのか? って感じ。
昨日のスナッパーはちょっとマックスサイズでワイルドではあったけど、今日のこれなら、誰にとっても最高のコンディションだったかな、と思う。
そしたらフィリッペとかオウエンとかもっと行けたかも。まぁレイキーはレイキーだったと思うけどね。
ま、すでにすべて終わったことなので、どうでもいいけど、今シーズンのオープニングにあたっての雑感など。
やはりルーキー問題だろうな。基本的にこのスナッパーロックスという会場はCTサーフィンでもQSサーフィンでも、それなりに見せ場の作れる波質なので、ルーキーの快進撃という現象が起こりやすい場所と言えるし、過去そういうことはよくあった。
一昔前までのルーキーは最初委縮して、なかなか対等に行けず、CTの雰囲気になれるまでに時間がかかったものだ。でもここ数年のルーキーはいきなり実力を発揮する。ま、考えようによっちゃCTにクオリファイする、ということは、そこで活躍するに十分な実力を持っているという証であるわけで、委縮する必要も、特別何かを考える必要もないわけで、自分のサーフィンができればCTレベルに足りている、ということの結果がクオリファイであるはずだ。だから初戦いきなりクオーター、ぐらいは特に驚くことではないけど、初戦いきなりセミ、あるいは10点満点というのはやはり驚いてもいいかな、と思う。
ルーキーの中で印象に残ったのはグリフィン・コラピント、マイケル・ロドリゲス。私はセミに残ったトーマス・ヘルメスよりマイケル・ロドリゲスかなぁ、と思った。
グリフィンはあれにパワーが付いたら結構やばいオールラウンダーになると思う。まだちょっと細い感じは否めないけど、トップアクションとボトムターンのトランジションのスムーズさは、すごいものを持ってると思う。それは女子のルーキー、キャロライン・マークスも同じ感じ。あそこのフローを止めないというのは結構難しくて、でも出来ちゃえばスピードロスもなくなり、ライディング全体が失速なく流れるという重要なポイント。日本人ほとんど気にしてない場所だけど、私はコーチとしては一番気にしている場所でもある。地味で目立たない部分なんだけど、全体に影響するというキモなポイント。ま、平たい言葉に直せばレールワークなわけですけど、たかがレールワーク、されどレールワーク。
そのレールワークが試されるのが次のベルス。ルーキーの真価があのオープンフェイスでわかると思う。今シーズンのルーキーが昨年に続いて粒ぞろいなだけに、ちょっと楽しみになってきた。
グリフィン、久しぶりにアメリカメインランド出身の実力派スター選手登場。次世代のケリー的な。スター性は弱いけど。
カノアが日本リージョンになっちゃったんで、ますますアメリカとしてはグリフィン押しだし、アメリカメインランドに本拠地を置くWSLとしても、だいぶプッシュ傾向強しだと思う。リリース連日グリフィン祭りだしね。ま、連日それだけのことをやってたんで、現実問題祭りは祭りなんだけど…。
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