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ニューキャッスルでタイラー&マイキーのライト姉弟が大活躍!

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PHOTO:© WSL/Bennett

1985年から30年以上も続くオーストラリア・ニューキャッスルを舞台とした伝統的イベント『Surfest』
初代チャンピオンはトム・カレン。翌年からもオッキー、キャロル、ダミアン・ハードマン、マイク・パーソンズ、バートン・リンチ。
そして、2004年にはケリー・スレーターが優勝とまさにサーフィンコンテストの歴史そのものと言える名誉あるタイトル。

2017年からはオーストラリアのNo.1クラブチームを決める『Australian Boardriders Battle』も併催され、今年は2016年、2017年と2年連続でワールドタイトルを獲得したタイラー・ライト、弟のマイキーが所属するカルバーラ・ボードライダーズクラブが優勝。
そして、メインイベントのQS6,000『Burton Automotive Pro』、ウィメンズQS6,000『Grandstand Sports Clinic Women’s Pro』でもこの姉弟が活躍。
サイズダウン傾向の難しいコンディションの中、両者共にファイナルに進出してマイキーが優勝、タイラーは2位に入りました。

「今年初のイベント、’Burton Automotive Pro’での優勝。最高の気分だね。昨年はQSをフルで回った最初の年だった。多くのことを学び、今年は準備万端さ。タイラーと同じイベントでファイナルに進めるなんて嬉しいね。私達は一緒に行動して楽しく過ごしていたよ。このイベントは一生忘れられないね」

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PHOTO:© WSL/Bennett

オーウェン、タイラー、マイキー。
ライト一家の末っ子はサーフィンの技術はもちろん、その個性的なルックスや生い立ちから注目され続けていましたが、本格的にQSに取り組んだのは昨年からで、南アフリカの10,000『Ballito Pro』の3位がピークで、ランキング36位。
2年目となる今年はシーズンの要となるオーストラリアレッグでいきなり結果を残し、カレントリーダーの座を手に入れました。

「今年は自信があるよ。本気でクオリファイを果たしたい。このイベントは最高だった。QSは長い道のりで、旅も重なる。それがオーストラリアの優勝から始まったことは素晴らしい。先週の’Boardriders Battle’でも優勝したし、ニューキャッスルは自分にとって良かったね。ここではいつも良い時間を過ごしているよ」

ライト一家にとって2015年に起きたオーウェンの事故は悲劇だった一方、家族の結束をより固めることにも繋がりました。
2016年はオーウェンがリハビリに取り組む中、タイラーが初のワールドタイトルを獲得。
2017年にはオーウェンがCT開幕戦で優勝と見事な復活劇、そしてタイラーが2度目のタイトルを獲得。
このドリームツアーのメンバーに末っ子のマイキーが加わることが現実的になってきました。

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PHOTO:© WSL/Bennett

ライト姉弟に主役の座を奪われたものの、国外での初のビッグイベントでファイナル進出を果たしたバロン・マミヤ(HAW・写真上)は今年最も注目したい選手の一人です。

ハワイ・タヒチのジュニアのリージョナルチャンピオン。
トリプルクラウンでは17歳ながらサンセットビーチの『Vans World Cup』で5位に入り、トリプルクラウンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得と2017年は大活躍。
今シーズンはQSのハイグレードのシード権を得てクオリファイを目指します。

「一週間前には、まさか自分がファイナルに進むとは思わなかったよ。ハワイ以外の大きなQSに出場するのは初めてだったんだ。だから、目標は2ヒートを勝つことだった。それがファイナルまで行くなんてストークしている。ニューキャッスルでは最高の時間を過ごせた。毎日違う波だったのも面白かったさ。次のマンリーも楽しみ、この勢いを維持したいね」

バロンの強みはハワイのリーフブレイクだけではなく、今回のような難しいビーチブレイクでもエアリアルなどでスコアを出せる柔軟性があること。夢の舞台CTに上がるにはビーチブレイクがメインのQSを上手くやる必要があり、その才能に長けています。

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PHOTO:© WSL/Bennett

ウィメンズQS6,000『Grandstand Sports Clinic Women’s Pro』ではココ・ホー(HAW・写真上)が優勝。
2011年以来、2度目の『Surfest』での優勝。
QFではディフェンディングチャンピオンのジョアン・ディファイ(FRA)、SFではローカルで2009年のチャンピオン、フィリッパ・アンダーソン(AUS)を倒しての勝利。

CT選手ながら毎年QS側のランキングでリクオリファイを重ねているココにとって今回のハイグレードの優勝は幸先の良いシーズンスタート。
インタビューは満面の笑顔で「今日は難しいコンディションで誰が勝ってもおかしくなかったわ。でも、私はエネルギッシュに興奮しながら戦い、それが功を奏したようね。条件が変わりやすい今日のようなコンディションでは’キープビジー’に動き回るのが良いと思う。ここでは今日と全く違うコンディションで優勝経験があるの。7年後に再び優勝出来てストークしているわ。まだ優勝出来ることを証明出来た私にとって大きな意味を持つ勝利だった」と話していました。

なお、日本国籍とした初のWSLイベントとなった五十嵐カノアは、稲葉玲王と共にR5進出。
9位でフィニッシュしています。

次のイベントは2月26日〜3月4日にシドニー近郊のマンリービーチで開催されるQS6,000『Vissla Sydney Surf Pro』
五十嵐カノア、大原洋人、稲葉玲王、他にも多くの日本人選手が参加します。
一足先に終了したジュニアでは松田詩野が4位に入っていました。

『Burton Automotive Pro』結果
1位 マイキー・ライト(AUS)
2位 バロン・マミヤ(HAW)
3位 スチュアート・ケネディー(AUS)、エヴァン・ゲイセルマン(USA)

『Grandstand Sports Clinic Women’s Pro』結果
1位 ココ・ホー(HAW)
2位 タイラー・ライト(AUS)
3位 マリア・マニュエル(HAW)、フィリッパ・アンダーソン(AUS)

WSL公式サイト

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