コンテスト
『Maui Women’s Pro』2日目 ウィメンズのワールドタイトル確定!
PHOTO:© WSL/Cestari
現地時間11月30日、マウイ島・ホノルアベイで開催中のウィメンズCT最終戦『Maui Women’s Pro』は2日目を迎え、R4から再開。
注目のタイトル争いはR4でコートニー・コンローグ(USA)が敗退し、QFをタイラー・ライト(AUS)が勝ち上がった時点でタイラーに確定。
昨年、様々な困難を抱えながら初のワールドチャンピオンに輝いたタイラーがタイトル防衛に成功しました!
「今日は完璧な日よ。このイベントに参加したこと、そして、この地位に立てたことに興奮しているわ。どれほどの意味があるか説明出来ないくらい最高の一週間だった。誰もが驚くような素晴らしいチームに支えられたの。一年を通して成績に大きな波はなかった。でも、今こうして一番上になることが出来たわ。勝つ前も、今もハッピーよ」
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今イベントのディフェンディングチャンピオンでもあるタイラーは、前日にサリーを敗ったワイルドカードのブリッサ・ヘネシー(HAW)を相手にバレル(写真上)、パワフルなターンと圧倒的なサーフィンを披露して8.50をスコア。
すぐに7.76を重ね、僅か数分の内に勝負を決めてしまった感じでした。
昨年のワールドタイトル獲得に大きく貢献したマイクロことグレン・ホールを今年もコーチに「Rip Curl」チームと結束してシーズンを戦ったタイラー。
10戦中5勝と圧倒的な強さだった昨年と比べ、今年の優勝はブラジルでの1勝のみ。
更にヨーロッパレッグではポルトガル戦の直前に膝の肉離れで万事休すと思われたものの、超人的な回復力でフランス戦では何事もなかったかのようにSF進出の3位に入り、2位に浮上。
そして、最終戦ではカレントリーダーだったサリー・フィッツギボンズ(AUS)が崩れる中、誰よりもリラックスした様子でのびのびとパーフェクトなホノルアベイを楽しんでいました。
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「今年は本当にチャレンジングだった。でも、悪い方には考えなかったわ。膝の負傷よりも遥かに多くのことを学び、それが私を成長させたの。今年は何度も諦めかけたけど、最後までその道を選ぶことはしなかった。今のチームの支えがなければ私はここにいないでしょうね。彼らがポルトガルから次のフランスで復活させるためにしてくれた仕事は本当に素晴らしかったわ。彼らのサポートは言葉では説明出来ないほどだし、おかげで心に余裕を持って最終戦のマウイに来ることが出来たの」
タイトル確定直後に元ワールドチャンピオンであり、今年からインタビュアーを務めているバートン・リンチにマイクを向けられ、昨年とは違うタイトルまでの軌跡を語っていたタイラー。
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「昨年獲得した一度のタイトルだけで終わらなかったわ。2015年から毎年1勝を目標にしていたの。この2年間、グレンとの仕事は本当に上手く行っている。私達は長期的な計画を持っており、それを遂行したい。今回のタイトル防衛も献身的で本当に熱心な彼のおかげ。ノンストップで取り組んでいる仕事の証よ。チームで勝ち取ったタイトル。彼やここまでの人生で私を助けてくれた全ての人に感謝したい。この場所にいることを嬉しく思う。ありがとう」
ビーチから上がった後も他のヒートが進行中ながら、「Rip Curl」チームにシャンペンシャワーを浴びせられ、タイトル獲得の喜びを分かち合ったタイラー。
最後までチャンスがあったステファニー・ギルモア(AUS・写真上)も水着姿で彼女に駆け寄り、笑顔でハグをかわしていました。
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前日にR2で敗退したサリー・フィッツギボンズ(AUS)然り、この日R4で敗れたコートニー(写真上)もタイトルのプレッシャーからか、本来の力を発揮出来なかった印象。
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)とのカードは一本目のバレルで失敗、すぐにリカバーして7.83をスコアするものの、バックアップを伸ばせずに主導権をニッキに握られたまま逆転出来ず...。
「あのヒートで起きたことから学ぶことはいくつもあるわ。最初のバレルでしくじってしまった。今シーズン、ベストを尽くしたし、新しいチャレンジもしたわ。実験中にも関わらず、タイトル争に加われたことにストークしているの。全てやり尽くしたし、もう教えることもない。これ以上ないようなベストを尽くしたわ。だから、後悔することもなく、前を見るだけよ。今年もチャンスはあったし、来年もあるだろう。ジャージを着用した時点で全ての仕事を終えていなければいけない。それが勝負に対する安心感に繋がる。今日は’私の日’ではなかった。オープンマインドで学び、進化し続けてきた今シーズン、来年のスタートには全ての歯車がかみ合うと思うわ。色々試してみた後、望みが変わる可能性もある。でも、来年も新しいことから学びたい。もう振り返るつもりはないわ」
2015年から3年連続でタイトル争いをしていたコートニーですが、またしてもチャンスを逃すことに。
しかし、彼女の挑戦はまだ終わらず、来年もアグレッシブなライディングでファンを楽しませてくれることでしょう。
なお、コンテストの方はQFまで進行してタイラーの他、ステファニー、マリア、ブロンテの4名がSF進出。
ネクストコールは現地時間12月1日の早朝7時(日本時間の12月2日午前2時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しく入った北北西ウネリがピークを迎え、日中はサイズダウン傾向。
翌日以降の予想を考慮するとファイナルデーになる可能性が高そうです。
PHOTO:© WSL/Heff
オアフ島・サンセットビーチで開催中のトリプルクラウン第2戦『Vans World Cup』も同日に進行。
新しい北西ウネリが入り、強いトレードウィンドによってワイルドなコンディションとなった2日目。
R2のH3からR3のH1まで行われ、ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上)がバックサイドでのビッグマニューバーで9.33を含む、トータル18.10のハイエストヒートスコアをマークして他を圧倒。
R2では大原洋人(写真下)が最終ヒートでミッチ・コルボーン(AUS)、フィン・マクギル(HAW)、キロン・ジャボール(HAW)と対戦。
パワフルなサンセットビーチの波とリズムが合わなかった洋人はワイプアウトを連発。後半に持ち直したものの、スコアは延びずに4位敗退。
イベント前のQSランキングは24位。クオリファイを果たすには上位入賞、出来れば優勝が欲しかった洋人でしたが、残念ながらファーストラウンドで姿を消すことに...。
しかし、クオリファイが現実的になった今年は大収穫のシーズンであり、来年以降のチャレンジにも繋がることでしょう。
PHOTO:© WSL/Saguib
自身のInstagramでは、「今日で今年の試合が終了しました。1年間みなさん応援ありがとうございました!WCTには入れなかったのですが、今年また色々な経験できました。来年は確実にWCT入れるように気合いを入れ直して出直します!みなさん応援ありがとうございました!!来年も応援よろしくお願いします!」とポストしていました。
ネクストコールは現地時間12月1日の早朝7時30分(日本時間の12月2日午前2時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しく入った北西ウネリは北北西ウネリにシフト、午後にはサイズダウンする予想。
R3は五十嵐カノア(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)を始め、CT選手がトップシードとして数多くクレジット。
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は最終戦のパイプラインでのタイトル争いに集中するために今イベントはスキップしています。
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