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『Hawaiian Pro』3日目 ベスト32が決定!


PHOTO:© WSL/Heff

例年より早いシーズン到来となった今年のハワイ・ノースショアですが、皮肉にもトリプルクラウンのウェイティングピリオドに入ってからはコンディションに恵まれず、初戦『Hawaiian Pro』もイベント前半はスモール。

現地時間11月19日、3日のレイデイを経てハレイワ・アリイビーチパークで再開された3日目は公式4-6ftレンジのノースよりのウネリが入りながらも、北よりの風が強く、普段ならサーファーが避けてしまうようなバンピーで難しい波。
しかし、それが自然を相手にしているサーフィンコンテストの宿命であり、R3から登場したトップシードの面々は来るべきファイナルデイに向けてひたむきに仕事をこなしていました。

コンテスト3日目はR3の全てのヒートが終了してベスト32が決定。
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジョーディ・スミス(ZAF)、フィリッペ・トレド(BRA)、カイオ・イベリ(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、ミゲル・プーポ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ジョシュ・カー(AUS)、スチュアート・ケネディー(AUS)
ルーキーのフレデリコ・モライス(PRT)、コナー・オレアリー(AUS)、イアン・ゴウベイア(BRA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)と約半数をトップ34が占めることに。


PHOTO:© WSL/Heff

QS上位ではヤゴ・ドラ(BRA)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、トーマス・ヘルメス(BRA)、グリフィン・コーラピント(USA)、マイケル・ロドリゲス(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)がラウンドアップ。
10,000イベントでのベスト32入りはポイントが高く、来年のツアー入りの大きな助けになりそうです。

この日最もハイレベルなパフォーマンスでスコアを伸ばしていたのは、2008年、2013年とハレイワで2度の優勝経験があるミシェル(写真最上部)で、目の覚めるようなパワフルなレイバック・スナップで9.10をスコア。

ちなみにミシェルはハレイワの他、2014年のサンセットビーチ、2016年のパイプラインで優勝。
トリプルクラウンの3イベントで全て優勝経験がある僅か5名の内の一人です。

インタビューではその件について訪ねられ、「とても光栄だね。このレベルに到達するまで10年かかったよ。アリイビーチは過去に優勝した場所であり、自分にとって特別さ。その後、サンセット、昨年はパイプでも優勝したんだ」と話していました。


PHOTO:© WSL/Saguibo

トリプルクラウンの栄冠はもちろんのこと、ハレイワ、サンセットビーチと続くQS10,000はクオリファイがかかっている選手にとって非常に重要。
この日、最も感動的だった勝利はブラジリアンのウィリアン(写真上)
12年間戦ってきたQSで現在4位の彼は今日のR3の勝利によって念願のクオリファイを固めることに成功。
ビーチから上がった後、多くの友人とハグを交わし、喜びを分かち合っていました。

「簡単ではなかったよ。何度もこの場所で結果を必要としながらも、叶うことはなかった。沢山の人に支えられながら、ずっと一生懸命にやり続けたんだ。12年間、QSのツアーで戦い、やっと手に入れることが出来たよ。スポンサーを失っても、自分のことを思って助けてくれた素晴らしい人もいる。家族は自分の夢が実現するまで本当に良く応援してくれた。クオリファイを達成出来て本当にストークしている」

ニックネームの「パンダ」のTシャツを頭に巻いてインタビューに応えたウィリアン。
2018年はパワーサーフィンを武器にWSLファンを楽しませてくれそうです。


PHOTO:© WSL/Saguibo

ここハレイワにはワールドツアーのタイトル争いに絡んでいる2名の選手がエントリー。
ジョン・ジョン(写真上)、ジョーディは共にベスト32入り。
特にホームのジョン・ジョンにとって良いウォーミンングアップになり、あわよくば、アンディ・アイアンズに並ぶ4度目のトリプルクラウン獲得も成し遂げる可能性があります。

「ハワイの波は他のどの場所とも違うから、ヒートでサーフィンすることで慣らしたいんだ。興奮しているよ。パイプラインは凄いことになるだろうし、楽しい年だね。今年のワールドタイトルはパイプラインで決まる。とても面白いけど、プレッシャーも大きいよ。でも、大丈夫。ストークしているんだ。まだ優勝経験がないパイプで本当に勝ちたいね」


PHOTO:© WSL/Keoki

ネクストコールは現地時間11月20日の早朝7時(日本時間の21日午前2時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によるとノースよりのウネリのピークは前半となり、日中は弱まる傾向。
風は変わらず北よりで悪い見込みですが、次のウネリが入る予報の23日は感謝祭でコンテストはオフが決まっているため、風が悪くてもファイナルデイになる可能性が高そうです。

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

WSL公式サイト

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