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QS3,000『Jeep International Hainan Cup』終了!


PHOTO:© WSL/Hain

毎年、中国・海南島の「日月湾」で開催されていたロングボードのワールドチャンピオンを決めるWLTが今年は台湾の台東へ舞台を移動。
変わって今年は海南島・陵水の清水湾のビーチブレイクでQS3,000『Jeep International Hainan Cup』が開催され、現地時間11月19日に終了。

アジア・リージョナルでは今イベントと台湾の1,500『Taiwan Open of Surfing』の残り2戦でトップが決まり、来年のQSのシード権にも影響されるため、日本からも多くの選手がエントリー。

残念ながら波に恵まれず、ライブ中継も配信されなかった今イベント。
ファイナルデイも公式1ftのスモールに風の影響が入った難しいコンディション。
フランス、アメリカ、インドネシア、ブラジルと多国籍のファイナルを制したのはフレンチのチャーリー・マーティンでした。


PHOTO:© WSL/Hain

「ここ数年は厳しかったから今日優勝出来て本当に嬉しいよ。カリブ海から中国への旅はとても長かったけど、今日それが報われたね。波のコンディションは厳しかった。それでも条件に対応して戦わなければいけなかったし、運営側の方が大変だったと思う。苦労した皆に感謝したい」


PHOTO:© WSL/Hain

「このイベントの目標は出来るだけ多くのポイントを稼いでシードを上げることだった。そして、最大のポイントを得ることが出来てストークしている。やっと復活した感じさ。来シーズンが待ち遠しいね」

2014年にはQSランキング22位まで上り詰めたチャーリーでしたが、翌年からは低迷してしまい、2016年は80位。
2017年は今回の結果によってQSランキングを108位から一気に59位までアップさせ、来年のQSのシード権も獲得しています。


PHOTO:© WSL/Hain

ファイナルでは主導権を握っていた小林桂(写真上)でしたが、残念ながら2位でフィニッシュ。
それでもQSランキングは昨年までの3桁から2桁となる84位に上昇。
ノースアメリカのリージョナルでは21位と来年は高いシードを得ることに成功。

「ファイナル進出を決めた時点で自分の結果にストークしていたよ。ここにいる皆は親友なんだ。そんな彼らとファイナルを戦えたことは素晴らしいね。波は小さかったけど、楽しかった。サーフボードの調子が良く、この一週間自信を持って戦えたよ」

五十嵐カノアと同様に両親は日本人ながらアメリカ生まれのために国籍はアメリカの小林桂ですが、彼が国際的な舞台で活躍するのは日本人として誇りに思います。


PHOTO:© WSL/Hain

3位には今シーズンのアジアのリージョナルで優勝と2位、その他にもコンスタントに結果を残してランキングトップの和井田理央(写真上)が入り、残り1戦を残してトップがほぼ確定。
2018年はQS6,000と10,000のハイグレードに出場することが可能。
夢の舞台に向けて確実にステップアップしています。

「波が小さくてこのイベントがどんな展開になるか分からなかった。ファイナルに進めてストークしているよ。ファイナルではしばらくリードもしていたから、楽しかった。もちろん、優勝したかったけど、QS3,000での3位に満足しているさ。WSLアジアでランキングをリードしているのは本当に嬉しい。来年はもっと大きなイベントに出場出来ることが楽しみ。そこでも上手くやりたいよ」

まだジュニア枠で出場出来るイベントも限られる状況の中、アジアで1位。総合でもQS90位と素晴らしい結果を残した和井田理央。
サーフィンに荒削りな部分はあるものの、彼の強みはバリ島をホームにしているためにリーフブレイクでも今回のような小さなビーチブレイクでも上手いこと。
可能性は無限大、来年、もっと広い世界の舞台で’揉まれれば’更に強いコンペティターになることは間違いないでしょう。

アジア・リージョナルの最終戦は11月22日〜26日に台湾・台東「Jinzun-Harbor」(金樽港)で開催されるQS1,500『Taiwan Open of Surfing』
11月23日〜12月3日はロングボードのワールドチャンピオンを決める『Taiwan Open World Longboard Champs』が開催されます。

『Jeep International Hainan Cup』結果
1位 チャーリー・マーティン(FRA)
2位 小林桂(USA)
3位 和井田理央(IDN)
4位 サミュエル・プーポ(BRA)

WSL公式サイト

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