夢屋ビラボンプロタハラ5日目リポート

伊良湖で開催中のWQSの6スターイベント「夢屋ビラボンプロタハラ」は、コンテスト5日目。この日は台風5号からのビックスウェルがやっと落ち着いたため、舞台を昨日までの先端Pからメイン会場であるロングビーチPに移し、Round of 48のH1からスタート。
真夏の炎天下の中、Round of 24の全てのヒートを終了し、明日のファイナルに向けて１6人のサーファーが絞られてきました。

台風5号が日本海を北東進したこの日のコンディションは、朝から南よりのオンショアが入った胸前後のまとまり無いワイドな波。レフト・ライト共にショートライド中心で、波の選択が勝敗を左右するような展開でした。

まず、この日の注目ヒートはRound of 48のH9。ジョディ・スミス(ZAF)、アダム・メリング(AUS)、林健太＆小川幸男のカード。ジョディが序盤に4.33ptと5.00ptをまとめて主導権を握り、２位には林健太が続く。しかし、中盤にアダムが大きなスプレーを飛ばして6.67ptのハイスコアでトップに躍り出る。このままヒートが終わると思われたが、終盤に林健太が4.57ptをスコアし、トータルでジョディを抑え、2位にアップ！ジョディは焦った様子で悪い波に手を出してしまい、スコアは延びず。そのままタイムアップとなり、ジョディはここで姿を消しました。
ジョディは、昨日のプロジュニアでのファイナルでも彼らしいサーフィンが出来ず、３位という結果に終わってしまいましたが、不調の理由の一つは真夏の日本の予想以上の暑さだったようです。ジョディの故郷南アフリカは南半球のため、季節は日本と真逆の冬。コンテストで世界中を回っているジョディですが、さすがに日本独特の蒸し暑さには参ってしまい、集中力が続かず…。ヒート終了後には、悔しさのあまりサーフボードを叩いている姿が印象的でした。

また、H4に登場したデーン・レイノルズ(USA)は、ヒート終了間際に高さがある回転系の素晴らしいエアリアルを披露し、このイベントのハイエストポイント9.90ptをメイク!
デーンは今回の来日に合わせてスペシャルボードを用意。ナイスな彼女も一緒に来日して気合いが入っていたようでしたが、残念ながら次のRound of ２４で敗退してしまいました。
ただ昨日までコンテストが行なわれていた先端Pの波は「良いクオリティだったよね！」と絶賛していたので、早い敗退にくじけること無く、来年も笑顔で来日してくれるかも知れません。

午後から始まったRound of ２４は、全てのヒートがハイレベルな戦いでしたが、中でも目立っていたのは、ベン・ブルジョア(USA)や、昨日のプロジュニアで優勝したアドリアーノ ・デ・ ソウザ(BRA)。一向に収まらないオンショアの波に鋭いアクションを仕掛け、両者共ハイスコアで余裕のラウンドアップ!明日の伊良湖も同じようなコンディションが予想されるため、調子が良いこの二人が優勝候補の筆頭になりそうです。

そして、ラスト１6人に残った選手は、
デビッド・ウェア(ZAF)、
ティアゴ・ピレス(PRT)、
トロイ・ブルックス(AUS)、
ロイデン・ブライソン(ZAF)、
TJ・バロン(HAW)、
カーク・フリントフ(AUS)、
ゲイブ・クリング(USA)、
ニック・マスコフット(AUS)、
ヘイター・アルベス(BRA)、
ゴニー・ズビザレッタ(SPN)、
ダイヤン・ネイブ(AUS)、
アダム・メリング(AUS)、
アドリアーノ ・デ・ ソウザ(BRA)、
ジェイ・トンプソン(AUS)、
ベン・ブルジョア(USA)、
コレイ・ジムス(AUS)です。

なお、日本勢は田中樹、田嶋鉄兵、小川幸男がRound of 48で敗退。
唯一、Round of 24まで進んだ林健太は、H5でWQSレイティング15位のヘイター・アルベス(BRA)、ゴニー・ズビザレッタ(SPN)と対戦。惜しいところまで迫りましたが、あと一歩が足りず、3位敗退。「悔しいけど、これが実力」とのコメントを残していました。

ネクストコールは8/5(日)のAM7時。
いよいよファイナルデイになります。
明日も伊良湖は厳しい暑さが続きそうなので、日焼け対策などを十分にしてコンテスト観戦を楽しみましょう!
なお、会場へ足を運べない方は、オフィシャルサイトでライブ映像が流れるので、こちらの方をチェックしてみて下さい!

大会オフィシャルサイト
http://www.aspjapantour.com/live/tahara07/

photo: ASP Covered Images