CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』2日目 ベスト12が決定! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

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CT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』2日目 ベスト12が決定!


PHOTO: © WSL/Masurel

現地時間10月22日、ポルトガル・ペニシェで開催中のCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』は2日目を迎え、初日に入ったハリケーンからの西北西〜北西ウネリが弱まりながらも続いた6-8ftレンジの「Supertubos」でR2のH5から再開。
R3の全てのヒートが終了し、R4を戦うベスト12が決定。

唯一、最終戦を待たずにここポルトガルでタイトルを決めることが可能なカレントリーダーのジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)が勝ち上がった一方、ランキング2位のジョーディ・スミス(ZAF)がR3でまさかの敗退。
ジョーディの他にジョン・ジョンのポルトガルでのタイトル確定を阻止出来るガブリエル・メディナ(BRA)が勝ち上がり、二人のライバル関係が再びクローズアップされることに!
ジョン・ジョンはポルトガルで2位か優勝でタイトルが確定しますが、ガブリエルが優勝した場合は最終戦のハワイに持ち越されます。

「あのヒートは危なかったね。良い波が沢山入っていたし、彼は本当に良いサーファーさ。プライオリティを持っている時は彼と同じピークにいてマークすることが安全策だった」


PHOTO: © WSL/Masurel

前日のR2でオーウェン・ライト(AUS)を倒したローカルワイルドカードのヴァスコ・リビイロ(PRT)とR3で対戦したジョン・ジョン。
ヒート開始直後にレフトの波でバレルイン、姿を現してからクローズアウトセクションでのフルローテーションエアー(写真上)にトライ。
着地こそメイク出来なかったものの、ヴァスコを牽制するには十分なライディングであり、その後もジョン・ジョンの良い時の特徴であるフリーサーフィンのようなリズムで次々とバレルをメイク。
スコア的には僅差でしたが、内容は圧倒的でした。

「とても興奮したね。最初の波はレフトに向かって風が吹いていたんだ。一本目はなるべく早めに乗りたかったから迷わず行ったよ。エアーの着地について考えたけど、あれは着地点がフラット過ぎたんだ」

ジョン・ジョンにとってポルトガルは昨年優勝、初のワールドタイトルを決めた特別な場所。
彼を取り囲むファンの熱狂ぶりも他選手にはない高さです。



PHOTO: © WSL/Masurel

ジョン・ジョンの次のヒートに登場したジョーディは、ジョシュ・カー(AUS・写真上)との僅か0.40差のクロスゲームに敗退。
ジョーディにとっては念願のワールドタイトルから一歩引き離された一方、ジョシュにとってはリクオリファイ、いや引退さえもかかっている大切なヒートを勝利したことになります。

「家族との旅をもっと楽しみたい。私達はとても良い機会に恵まれているよ。娘は私とイベントを回るのを本当に望んでいる。もし、彼女がQSを回るというのであれば、リタイアするね。自分はジョーディの一番のファン、彼がワールドタイトルを獲得することを願っているし、次のパイプでやってくれるさ」

ジョシュの娘のシエラ・カーはまだ10歳ですが、父の遺伝子を確実に受け継ぎ、すでに「Roxy」などにスポンサーされ、スケートボードの腕前も大人顔負け。
数年後、彼女がQSで台頭してCT入りしても全く不思議ではない素晴らしい才能を持っています。
10年のCTキャリアを持つジョシュが彼女のコーチとして影の立役者になる日もそう遠くないのでは?


PHOTO: © WSL/Poullenot

その他、R4進出を決めたのは、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、コナー・オレアリー(AUS)、フレデリコ・モライス(PRT)、五十嵐カノア(USA)、ミゲル・プーポ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)

ガブリエル(写真上)はフロントサイドでバレルに包まれ、完璧に姿を消してからドギードアをこじ開けてメイク。9.77のハイエストスコア、ジャッジの一人は10ポイントを出したほどの素晴らしいバレルライドを披露してルーキーのイーサン・ユーイング(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。

「タイトルのことは考えていないよ。ただサーフィンをしたいんだ。さっきのヒートは何本か凄い良い波に乗れて楽しかったね。イーサンはとても良いサーファーさ。あんなヒートでも油断は出来ないよ。バックアップスコアを塗り替えるためにエアーもしたんだ。’Supertubos’は難しいけど、たった2本のセットで9ポイントを2本出せてしまうこともある。だから、もっとスコアを伸ばしたかったんだ」

フランス戦で優勝してランキングを一気に3位まで上げてきたガブリエル。
数字上ではジョン・ジョンが圧倒的に有利ですが、怖い存在であることは間違いありません。


PHOTO: © WSL/Poullenot

ネクストコールは現地時間10月23日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西〜北西ウネリは弱まる傾向となり、翌日の24日には次の西北西ウネリが入る予想。

WSL公式サイト

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