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素晴らしいコンディションに恵まれた今年のフランス戦を制したのは?


PHOTO: © WSL/Poullenot

素晴らしいコンディションに恵まれた今年のフランス戦、CT第9戦『Quiksilver Pro France』並びにウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』
舞台の南西部・ホセゴーは世界トップクラスのビーチブレイクとしてそのクオリティの高さを改めて証明。
現地時間10月14日に迎えたファイナルデイもバレルあり、ビッグマニューバーありのエキサイティングな戦いが続き、ガブリエル・メディナ(BRA・写真最上部・下)とカリッサ・ムーア(HAW)が栄冠を手にしました!

「凄い興奮しているよ。このフランスで再び優勝出来て最高だね。イベント前はハードなトレーニングを積んだんだ。素晴らしい波に恵まれたイベントだったよ。本当に嬉しい。でも、ワールドタイトルやランキングのことは考えていない。全てのイベントで上手くやりたいという気持ちだけさ。今年は一勝を上げたい。そう心に決めていて、それがやっと達成出来た」


PHOTO: © WSL/Poullenot

SFでは最大のライバルであり、9ポイント台を7本と圧倒的な強さで勝ち上がってきたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)との僅か0.40ポイント差のクロスゲームを制したガブリエル。

フランスは2011年にツアー初優勝を決めた場所。
2015年に2度目、そして今回3度目の優勝。
ランキングも8位から一気に3位にアップ。
シーズン前半の不成績が響き、ジョン・ジョン、ジョーディ・スミス(ZAF)とのタイトル争いに絡むことは難しいですが、まだ可能性は残されています。

「ホームに似た大好きなビーチブレイクがあるフランスに戻って来れて嬉しい。ここは過ごしやすいんだ。フランスで3度目の優勝。最高だね。ワールドタイトルレースについても良い感じになってきた。次のポルトガル、皆ゼロからのスタートだし、そこで上手くやりたいね」


PHOTO: © WSL/Masurel

ファイナルでは完璧にガブリエルに抑えられたものの、昨年のマーガレットリバー以来、久々のファイナル進出をメイクしたシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW・写真上)
この結果によってランキングを4つ上げて11位、リクオリファイを固めています。

「今年のイベントは素晴らしいコンディションだったね。最高の時間を過ごせたし、結果にも大満足さ。最後はガブリエルと戦わなければいけなかった。彼とジョン・ジョンがいた側の組み合わせは凄かったよね。今、この二人はツアーで最も強い選手さ。ガブリエルとの対戦は厳しいと思ったよ。ファイナルでは5ポイントも出せなかったんだ。もう、うんざりさ。でも、楽しかったし、トロフィーも貰えたからOK!」

タイトル争いではカレントリーダーだったジョーディ・スミス(ZAF)がR3でローカルワイドルカードのマーク・ラコマー(FRA)に敗退した一方、2位だったジョン・ジョンがSFに進出したため、ランキングが入れ替わり、次のポルトガル戦はジョン・ジョンがリード。
但し、両者のポイント差は変わらず僅差、ポルトガルの結果に関わらず、タイトルの確定は最終戦のハワイに持ち越されることになりそうです。


PHOTO: © WSL/Masurel

QF終了後、メンズが先に進行したためにしばらくレイデイが続いていたウィメンズはSFから再開され、ディフェンディングチャンピオンのカリッサ(写真上・下)が今シーズン初優勝。
ウィメンズで9ポイント台を出したのは、カリッサとファイナルを戦ったレイキー・ピーターソン(USA)の2名のみ。
それもカリッサは4本と数字的にも他を圧倒していました。

「今年は厳しかったから、やっと優勝出来て最高の気分。そして、私にとって大きな意味を持つ一勝よ。個人的に成長してそれが結果に結び付いて嬉しい。このイベントは本当に楽しかったわ。フランス、ホームのハワイで最高のサポートを受け、とても良い気持ちで戦えた一週間だった」


PHOTO: © WSL/Poullenot

フランス2連覇、前半戦の穴埋めをするように後半戦はカリフォルニアで5位、ポルトガルで2位、そして優勝と調子を上げてランキングも7位から4位に上昇したカリッサ。
状況的には苦しいものの、最終戦のハワイを前にタイトル争いに絡んできました。

ウィメンズは残すところ、11月25日〜12月6日にハワイのマウイ島・ホノルアベイで開催される最終戦『Maui Women’s Pro』のみ。
サリー・フィッツギボンズ(AUS)のトップは変わらず、肉離れから見事な回復力で3位に入ったタイラー・ライト(AUS)が2位に浮上、 コートニー・コンローグ(USA)が3位に転落。
全10戦中、上位8戦のポイントで争われる今年のタイトルレース。
全てQF以上のサリーが念願の初タイトルを獲得するのか?
今年の安定度からすると可能性は高いものの、「勝負は水物」、それは今まで何度も苦い思いをしている彼女自身が一番心得ているでしょう。

メンズの方は10月20日〜31日にポルトガルで第10戦『MEO Rip Curl Pro Portugal』が開催されます。


PHOTO: © WSL/Poullenot

『Quiksilver Pro France』結果
1位 ガブリエル・メディナ(BRA)
2位 セバスチャン・ズィーツ(HAW)
3位 コロヘ・アンディーノ(USA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
5位 ミゲル・プーポ(BRA)、マーク・ラコマー(FRA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)

『Roxy Pro France』結果
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 レイキー・ピーターソン(USA)
3位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)
5位 ステファニー・ギルモア(AUS)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、コートニー・コンローグ(USA)、マリア・マニュエル(HAW)

2017 Men’s Championship Tour
『Quiksilver Pro France』終了後のランキング
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 49,900pt
2位 ジョーディ・スミス(ZAF) 47,600pt
3位 ガブリエル・メディナ(BRA) 40,750pt
4位 オーウェン・ライト(AUS) 39,850pt
5位 マット・ウィルキンソン(AUS) 38,200pt

2017 Women’s Championship Tour
『Roxy Pro France』終了後のランキング
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 52,900pt
2位 タイラー・ライト(AUS) 51,200pt
3位 コートニー・コンローグ(USA) 50,000pt
4位 カリッサ・ムーア(HAW) 47,300pt
5位 ステファニー・ギルモア(AUS) 45,150pt

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