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CT第9戦『Quiksilver Pro France』2日目 新たなジャイアントキラー誕生!


PHOTO: © WSL/Masurel

現地時間10月13日、フランス南西部・ホセゴーで開催中のCT第9戦『Quiksilver Pro France』は2日目を迎え、R2のH9からR4まで一気に進行!

前日に入った北西ウネリが続き、公式6-8ftレンジのグッドコンディションで20ヒートをこなすマラソンデイ。
この日の主役はジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、そして、カレントリーダーのジョーディ・スミス(ZAF)をR3で倒し、R4も1位通過でQF進出を決めたローカルワイルドカードのマーク・ラコマー(FRA・写真最上部)でした。

「最高の気分だね。今年は良い波だし、ここには家族も友人もビーチにいる。これ以上ない条件さ。まだ自分はCTでやれる実力はないし、ワールドタイトルを狙うつもりもない。あくまで今回はホームでのアドバンテージを活かしているだけ。興奮し過ぎないように出来る限りスマートに上手くサーフィンしようと尽くしているんだ」

初日はR2でランキング3位のジュリアン・ウィルソン(AUS)を倒していたマーク。
この日もローカルナレッジを活かし、ジョーディとのR3では立て続けにバレルをメイク。
カイオ・イベリ(BRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)とのR4では変化したコンディションに対応してバックサイドでのマニューバーに切り替え、二人をコンビネーションに追い込んで圧勝。
コメント通り、スマートな戦略。新たな「ジャイアントキラー」が誕生した一日でした。


PHOTO: © WSL/Masurel

今イベントを含めて残り3戦、ジョーディ(写真上)とジョン・ジョンの二人に絞られてきた今年のタイトル争い。
初のワールドタイトル、南アフリカ出身の選手としては1977年のショーン・トムソン以来、実に40年ぶりのタイトルのチャンスが巡ってきたジョーディですが、ここフランスでシーズン2度目の13位。
それでも全11戦中、上位9戦のポイントで争われるため、今回の結果は捨て試合として処理することが可能。
両者のポイント差からも、タイトル争いは最終戦のハワイに持ち越されることになりそうです。

「フランスは変化が激しい。例えば、さっきまであった波がすぐに無くなってしまうんだ。ヒートではすでに二つのスコアを持っていて、リズムに乗っていたのにね。マークは少し左側で待ってバレルを手に入れた。潮が引いて違うサンドバンクに移動して良いスコアを出したんだけど、勝つには足りなかったのさ」


PHOTO: © WSL/Masurel

R3では初日に活躍したもう一人のフレンチ、ジョアン・ドゥルーがエイドリアン・バッカン(AUS)をラスト1分で大逆転。
ギャラリーの大喝采を浴びてR4進出を決めていました。
その他、オーウェン・ライト(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ミゲル・プーポ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ナット・ヤング(USA)がR3を通過。

ジョーディの敗退を目の前で見てパドルアウトしたジョン・ジョン(写真上)は、ルーキーのイーサン・ユーイング(AUS)を相手にバックハンドで高さのあるローテーションエアー。
ノーグラブでメイクして9.73。それは前日にイタロ・フェレイラ(BRA)が披露したエアリアルにインスパイアされたように見えましたが、更に完成度が高く、着地もスムースでスコアも上回っていました。

更に後半にはアンディ・アイアンズのスタイルに似ていると言われるイーサンのライディングの裏でフロントサイドでのローテーションエアー、再びノーグラブでメイクして9.43。
もし、アンディが今この場所にいたら、ジョン・ジョンのような革新的なアプローチをしていたのかも...。

「最初から計画はしていなかったけど、最初のレフトに乗った後、全ての波でエアーをトライしようと思ったのさ。ヒートの戦略は、ジョーディの勝敗に関わらず同じ。自分のことだけに集中して、後は楽しむだけさ」


PHOTO: © WSL/Poullenot


PHOTO: © WSL/Masurel
(フランスでもジョン・ジョンは大人気)

まるでフリーサーフィンをしているようなライディングでハイスコアを重ねている時のジョン・ジョンに敵う選手はいなく、次のR4でもミック、ジョエルとのゴールデンカードでビッグターンからアーリーウープで9.33。
後半にはスタイリッシュなファーストターンからエアーリバース(写真上)のコンビネーションで9.23。
トータル18.56で二人のベテラン、元ワールドチャンピオンを完璧な形で倒し、圧倒的な存在感を放っていました。

R4ではマーク、ジョン・ジョンの他、ミゲル(写真下)、ガブリエルと二人のブラジリアンが1位通過でQFへ。
ミゲルは昨年のポルトガル戦以来、約1年ぶりのQF進出。
現在ランキング31位のミゲルにとってリクオリファイがかかっている正念場と言えそうです。


PHOTO: © WSL/Masurel

ネクストコールは現地時間10月14日の午前8時15分(日本時間の同日午後3時15分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると午後には新しい北西ウネリが入り、翌日の15日にピークを迎える予報。

WSL公式サイト

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