コンテスト
波乗りジャパンが団体で初の銅メダル!安室丈が金メダル獲得!『2017 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』
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数々の国際的なコンテスト開催の経験がある宮崎県のお倉ヶ浜を舞台に41ヶ国、306名で争われた『2017 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』
今年はISAジュニアでは初めての日本開催、37年の歴史で過去最高の参加国と人数に膨れ上がり、2020年東京オリンピックを意識したイベントになっていました。
10月1日、8日間に渡って行われたティーンエイジャーによる長く熱い戦いの決着がつき、日本代表「波乗りジャパン」は団体で昨年の4位を上回る3位で初の銅メダルを獲得して表彰台に上がりました!
個人では仲村拓久未が持っていた銀メダルの記録を16歳以下のボーイズで安室丈が上回り、金メダルを獲得。
更に上山キアヌ久里朱が同クラスで銅メダルを獲得。
前日の国別対抗リレー「Aloha Cup」では金メダルを獲得するなど開催国として堂々の結果を残しました。
「みんなの応援があったから、多分この優勝も出来たと思うので、感謝です。全然実感がないですけど、めちゃくちゃ嬉しいです」
リパチャージのファイナルから1位通過でグランドファイナル進出を決めた安室丈。
日本代表では唯一ストレートでファイナルに進んだ上山キアヌ久里朱、アメリカ代表のタロウ・ワタナベ、ブラジル代表のLucas Vicenteとの4人ヒート。
序盤は安室丈、上山キアヌ久里朱がスコアを重ねてトップ争い、Lucas Vicente、タロウ・ワタナベが後を追う形でした。
後半、7.23を持っていたタロウ・ワタナベが長いライトの波をインサイドまでメイクして9.27をスコア。4位から一気にトップに立ちます。
2位の安室丈はニード、8.25のシチュエーション。残り5分を切ってからレフトの波にテイクオフした安室丈はバックハンドでのビッグマニューバー。フィニッシュはメイク出来なかったものの、8.60をスコアして逆転に成功!
他3名も最後まで諦めずにチャージを仕掛けるものの、逆転には至らず、安室丈の優勝が決定。
安室丈はISAジュニアで2014年、2015年に出場経験がありますが、19位、33位と結果は残せず。
しかし、今年はR4まで全て1位通過、「Aloha Cup」ではファイナルのアンカーを務め、金メダルに大きく貢献。
時間切れギリギリでゴールしたその見事な走りが話題になっていました。
リパチャージ後には、インタビュアのベンに「Aloha Cup」での最後の’猛烈な走りについて、いじられ’、「逆に勢いに乗って良かった」と話していました。
終了したばかりの『M.B.J.南房総ジュニアプロ』で優勝し、WSLのジュニア、アジアリージョナルでは2位につけている安室丈。
QSではフロリダの1,000で3位。
今後は更に活躍の場を広げ、日本のファンを楽しませてくれそうです。
ISAジュニア初出場にして銅メダルを獲得した上山キアヌ久里朱(写真上)
ハワイ出身ながら、四国をホームとしており、安室丈と同い年。
長い手足を活かしたダイナミックなライディングは将来性を感じ、安室丈同様に「Aloha Cup」では金メダル獲得に大きく貢献。
18歳以下のガールズ、残念ながらファイナル進出はならなかったものの、最後までイベントのハイエストスコアを守り抜いた川合美乃里の活躍は高い評価を与えるべきでしょう。
川合美乃里は2014年から4年連続の出場。2015年、16歳以下の5位が最高位。
今年はリパチャージファイナルまで進み、6位でした。
強豪ハワイを倒して2015年の自国開催以来、2度目の団体金メダルを獲得したアメリカ。
個人では16歳以下のガールズで金メダルを獲得したAlyssa Spencerを始め、合計5つのメダルを獲得。
「サーフィンを初めてから、ずっと夢見ていた金メダルだった。まだ信じられない。言葉もないわ。始めに9ポイントを出せたのが大きな自信になったの。でも、本当に金メダルが欲しかったから、バックアップスコアを重ねる必要があった。2020年の東京オリンピックでアメリカ代表になれれば光栄だけど、沢山の候補がいるので、楽ではないと思う」
アメリカ代表の金メダル獲得に大きく貢献したAlyssa Spencerは、ファイナルで9.87を含むトータル18.94をスコア。
これはファイナルデイでのハイエストスコア並びにハイエストヒートスコアでした。
団体2位のハワイは18歳以下のガールズでBrisa Hennessyが2連覇。
WSLでも活躍している彼女はQSランキング19位で、ワイルドカードでCTの出場経験もあり、優勝候補の筆頭でした。
2015年の金メダリストSummer Macedoの3位、その他、合計6つのメダルを獲得しましたが、総合ポイントでは僅かにアメリカが上回っていました。
「素晴らしい8日間だった。とても嬉しいし、みんなに感謝している。私達のチームは大きな仕事をこなしたわ。ハワイ代表として国旗を掲げることが出来たのは誇りよ。ハワイでプロサーファーを目指しているガールズに楽しんでいることを伝えたい。最高のサーファー達は楽しんでこのスポーツをしているのよ」
8日間を通してコンスタントに波が続き、スペシャルな日にも恵まれた会場のお倉ヶ浜。
ISAイベントでは27年ぶり、ISAジュニアは初となった『2017 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』は選手、関係者、主催者、日向市、スポンサー、そして観客の力によって大成功に終わりました。
今回参加した選手の中から3年後の2020年東京オリンピックの代表が多く選出されるのは間違いありません。
日本代表「波乗りジャパン」が3年後の大きな舞台で表彰台に上がることも現実的と言えるでしょう。
2017 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship
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■ファイナルデー ハイライト
■U16ボーイズ ファイナル
(波乗りジャパン)
(ファイナル前の集中・安室丈)
(16歳以下のボーイズは多くの観客が集まる)
(18歳以下のボーイズはダークホースのアルゼンチン代表が優勝)
(アメリカ代表・一躍有名になったタロウ・ワタナベ)
(最終日もグッドコンディション!)
『2017 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』結果
18歳以下ボーイズ
1位 Ignacio Gundesen(ARG)
2位 Noah Hill(USA)
3位 Cody Young(HAW)
4位 Dylan Moffat(HAW)
16歳以下ボーイズ
1位 安室丈(JPN)
2位 Taro Watanabe(USA)
3位 上山キアヌ久里朱(JPN)
4位 Lucas Vicente(BRA)
18歳以下ガールズ
1位 Brisa Hennessy(HAW)
2位 Leilani McGonagle(CRC)
3位 Summer Macedo(HAW)
4位 Kirra Pinkerton(USA)
16歳以下ガールズ
1位 Alyssa Spencer(USA)
2位 Keala Tomoda-Bannert(HAW)
3位 Samantha Sibley(USA)
4位 Gabriela Bryan(HAW)
団体
1位 アメリカ
2位 ハワイ
3位 日本
4位 オーストラリア
国別対抗リレーレース
「Aloha Cup」
1位 日本
2位 ハワイ
3位 フランス
4位 コスタリカ
■日本代表選手の結果
18歳以下ボーイズ
9位 三輪紘也
13位 小笠原由織
25位 大音凜太
25位 西優司
16歳以下ボーイズ
1位 安室丈
3位 上山キアヌ久里朱
8位 鈴木仁
17位 伊東李安琉
18歳以下ガールズ
6位 川合美乃里
33位 加藤里菜
16歳以下ガールズ
7位 野中美波
9位 中塩佳那
photo:ISA
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