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ケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」で開催された初コンテスト『Future Classic』を制したのは?


PHOTO: © WSL/Morris

現地時間9月19日、カリフォルニアの「Lemoore」にあるケリー・スレーター開発のウェーブプール「サーフランチ」で噂されていた初のコンテストが開催。

『Future Classic』と名付けられた記念すべき今回のイベント、招待されたCT選手によって特別なフォーマットでヒートが行われた一方、会場にはショーン・トムソン、マーク・リチャーズ、ウェイン’ラビット’バーソロミューなどサーフィン界を代表するレジェンドや、パール・ジャムのボーカル、エディ・ヴェダーなどがこの歴史的な瞬間に立ち会っていました。


PHOTO: © WSL/Morris

WSLは「サーファーのための小さなステップ。そして、サーフィンのための大きな飛躍」とこの一日を表現。

約10年を費やして2015年の年末に自らが波に乗る姿を動画サイトなどで公表。
世界中のサーファーに衝撃を与え、サーフィンの未来を感じさせたケリー。
このプールに可能性を感じたWSLが買収、将来的にはコンテストも開催されると言われ、CT選手などによるテストライドの模様がSNSなどで流れていました。

最近では当初のライトの波に加え、レフトの波が完成して、ジェリー・ロペスがファーストライド。
同じ日にはベサニー・ハミルトンが家族で楽しむシーンが公開されていました。


PHOTO: © WSL/Morris

今回の「サーフランチ」での初コンテストは、カリフォルニア・ローワー・トラッセルズでの『Hurley Pro at Trestles』&『Swatch Women’s Pro』開催前から噂され、レイデイが続いたイベント前半にはケリーの自家用セスナで招待選手を送迎、下見を繰り返していたそうです。

招待選手は、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ガブリエル・メディナ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、五十嵐カノア(USA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS) ウィメンズはステファニー・ギルモア(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW・写真上)、コートニー・コンローグ(USA)、セージ・エリクソン(USA)、ジョアン・ディファイ(FRA)、ポーリン・アドゥ(FRA)、シルヴァナ・リマ(BRA)の18名。

参加した選手の声を聞くと...。

■ジョエル・パーキンソン
今までのコンテストでも最高の一つだね。
もう長い間サーフィンしているけど、初めての頃の気分に戻ったよ。

■フィリッペ・トレド
パーフェクト!
まさに夢のような波、絵に描いたようだよ。
ここでのサーフィンは、ただ合わせるだけで入れる20秒間のバレルとターンの連続。
そして、最後のセクションでのマニューバー。
もう、感覚が麻痺しちゃいそう。

■ジョーディ・スミス
本当に規則正しい波だね。
パワフルだし、ミスをしても大丈夫なように設計されている。


PHOTO: © WSL/Sherman

今回のイベントはまだテスト段階でライブ中継はされませんでしたが、写真や動画、選手達のInstagramなどでライブブログという形で最新情報が更新され続け、驚くようなライディングが次々と公開。
ワールドツアーと同じく、ジョー・ターペルのMCが流れ、ギャラリーの声援も聞こえるなど会場は大いに盛り上がっていたようです。

選手達はライト、レフトの両サイドを2本乗り、そのスコアによって勝敗が決定。
ジャッジはスローモーションでの再生を利用して全てのターンをスコア。
「サーフランチ」で唯一の難点でもある風がこの日はレフトに影響してしまい、ライトの波で圧倒的なサーフィンを披露していたジョン・ジョン(写真上)もこのレフトでミスをしてファイナル進出を逃すことに...。


PHOTO: © WSL/Rowland

メンズのファイナルはガブリエル、フィリッペ、エイドリアン。そして五十嵐カノアがファイナルを戦い、ガブリエル(写真上)が優勝。
フィリッペが追い上げたものの、最後のセクションでのマニューバーに苦戦。

ウィメンズはカリッサ、ステファニー、タイラー、ジョアンがファイナル進出。
バレルの名手でもあるステファニーがSFまでに4つの9ポイントをスコアしていましたが、ファイナルではレフトの波でミスをしてスコアを伸ばせず、カリッサが優勝。

優勝した二人には「サーフランチ」の象徴でもあるトラクターをモチーフとしたトロフィーが贈られました。

ガブリエルは、「歴史の一部になれてストークしている。サーフィンにとって素晴らしい日となった今日、この場所にいることを光栄に思う」と優勝後に話していました。

WSL公式サイトではこの日のハイライト動画が公開されているので、ぜひチェックしてみてください!

『Future Classic』結果
1位 ガブリエル・メディナ(BRA)
2位 フィリッペ・トレド(BRA)
3位エイドリアン・バッカン(AUS)
4位 五十嵐カノア(USA)

ウィメンズ
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 ステファニー・ギルモア(AUS)
3位 タイラー・ライト(AUS)
4位 ジョアン・ディファイ(FRA)


WSL公式サイト

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