コンテスト
WCT第3戦「ビラボンプロ・」タヒチ終了
タヒチのチョープーで開催されているWCT第3戦『ビラボンプロ・タヒチ』は現地時間16日、ファイナルまでの全ヒートを終了しました!小雨が降るファイナルデー。ワールドツアー史上2回目となる“コンテスト・ピリオドの延期”の決断となった今大会は、終始本来のチョープーのモンスターウェイブの姿を見せることはありませんでしたが、予想通り4〜6ftのサイズアップに恵まれ、AM11時にクォーターファイナルからスタート。
ヒート1はジョエル・パーキンソン(AUS)とアンディ・アイアンズ(HAW)のビラボンチーム対決。チューブを得意とするアンディでしたが、中盤に8pt台をメイクするもののあと1本が揃わず苦戦。一方でパーコは9pt&8pt台の2本をしっかりと決め、パーコに軍配が上がりました。
他、ダミアン・ホブグッド(USA)はRound3でケリー・スレーターを敗ったジェレミー・フローレス(FRA)に圧勝。ミック・ファニング(AUS)もルーク・ステッドマン(AUS)を敗っています。
ヒート4ではルーキーのカイ・オットン(AUS)がニア・パーフェクトの9.90ptを決めるなどでコリー・ロペス(USA)に勝利する活躍も。
セミファイナルはダミアンがパーコを、ミックがカイをそれぞれ全く寄せ付けず、二人揃って18pt台のハイ・コンビネーションでファイナル進出。
そしてファイナルは、グーフィーフッターのダミアンとレギュラーフッターのミックとの対決。どちらも一歩も譲らぬ大接戦となったファイナルヒートでした。ミックがリードしたまま終了を迎えると誰もが思っていたものの、ラスト15秒でダミアンがテイクオフ。ガッツポーズとともにチューブから出てきたダミアンは、ここで8.60ptのハイスコアをメイクしてミックを逆転!最終的にはわずか0.4pt差での逆転優勝となりました。
2年前の今大会ではファイナルに進出しながらも、肩の脱臼というアクシデントに見舞われてケリーに敗退していたダミアン。
「正気じゃないよ。2度目のチャンスをモノに出来て興奮しているよ!」とダミアン。「あの出来事(2年前の脱臼)があったからこその結果って感じている。2005年はここでベストを尽くして、いきなり起こったんだ。心の中であの時の波を100回くらい思い返したよ。“ずっとバレルに居続けて、あんな犬小屋の出入り口みたいな小さいポケットから出るべきじゃなかったんだ!”って。でも、今では心の中で“出来るぞ”って思えているよ。」とコメント。
逆転劇に対しては、
「ラスト1分だったとしても、オレはまだ逆転可能だぞって思っていた。何とかバレルから出れたけど、あのヒートは終わったなって思った。ミックはすごいパフォーマンスを見せていたからね。」とダミアンは語っています。
この結果、ダミアンはWCTレイティング3位に浮上。ミックはダントツの1位をキープし、今回9位に終わったタジはレイティング2位へと下がっています。
次回のWCTは6月20日からチリで開催される『リップカールプロ・サーチ』です。
主な結果は以下の通り。
WCT第3戦『ビラボンプロ・タヒチ』結果
1位 ダミアン・ホブグッド(USA)
2位 ミック・ファニング(AUS)
3位 ジョエル・パーキンソン(AUS)、カイ・オットン(AUS)
5位 アンディ・アイアンズ(HAW)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ルーク・ステッドマン(AUS)、コリー・ロペス(USA)
ASP WCTレイティングTOP10
1位 ミック・ファニング
2位 タジ・バロウ
3位 ダミアン・ホブグッド
4位 ジョエル・パーキンソン
5位 ビード・ダービッジ
6位 ケリー・スレーター
7位 アンディ・アイアンズ
8位 マイケル・キャンベル
9位 ジェレミー・フローレス
10位 カイ・オットン
photo: ASP Covered Images
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。