コンテスト
『Outerknown Fiji Pro』ファイナルデイ目前!
PHOTO: © WSL/Cestari
現地時間6月14日、フィジー・タバルア島で開催中のCT第5戦『Outerknown Fiji Pro』は2日連続でヒートが進行。
朝のコールでは3-4ftレンジ。不安定なコンディションに優勝候補が次々と敗れた前日と比べるとクリーンなフェイスに恵まれたものの、波数が少なくなってしまい、R4の4ヒートだけが行われ、オンホールドの末にR5は翌日以降に持ち越しになりました。
R4は3人ヒート。1位だけがQF進出、残りの2名は敗者復活戦のR5に回ることになります。
オープニングヒートを勝ち上がったのは、昨年のファイナリスト、ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真最上部)でした。
「今朝ここに来た時はアベレージな波だと思ったけど、それは間違いで美しい波だったよ。レイデイの間は休む暇もなくフリーサーフィンをしていたんだ。コンテストが再開され、ファンウェーブにありつけて嬉しいね。ファイナルまで進んだ昨年までは、ここで良い結果を残したことがなかったから、ナーバスになっていた。でも、今年は大きな自信があるよ」
ランキングのトップ10の内、自らを含む2名しか残っていない今イベントでQF進出の5位以上を確定させたウィルコ。
オーストラリアレッグではマーガレットリバー、ベルズで失速、すでに最下位と13位の捨て試合を持っているだけに一つでも多く勝ってアドバンテージを稼ぎたいところです。
PHOTO: © WSL/Cestari
R1で足を使ったストールで話題を集めていたミシェル・ボウレズ(PYF・写真上)はR4のハイエストスコア、9.00をマーク。
ルーキーのレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、イタロ・フェレイラ(BRA)を完璧に抑えて今シーズン2度目のQF進出。
「今朝最大のセットが自分の元に入ってきたんだ。中途半端なバレルではスコアが伸びないから、’ストールしないでターンするんだ’と自分に言い聞かせたんだ。最後のターンが決まるように願ったよ。今日はコンテストが進行すると思わなかった。でも、起きたらクリーンでパーフェクトなラインナップが姿を現していたのさ。幸せだったね」
前日よりは改善したものの、相変わらず本来の「Cloudbreak」とは言い難い波だったこの日。
ミシェルは勝つためにメイクが難しかったバレルよりも、ターンに集中してスコアを伸ばしていました。
PHOTO: © WSL/Sloane
H3には日本人の母を持つコナー・オレアリー(AUS・写真上)が前日の勢いを維持してバックハンドでパワフルなターンを披露。
今イベントで好調のジョアン・ドゥルー(FRA)との差は僅か0.16でしたが、最後まで逃げ切ることに成功。
「最高の気分さ。昨日はR3を通過してストークしていたけど、今日はそれを更に越えてストークしている。昨日よりも波が良くなり、皆リップしまくっている。その一員になれたことは素晴らしいよ。バレルを抜けるのは難しい。今日はチューブ狙いのリスクが大き過ぎるね」
ルーキーながら、開幕戦以来2度目のQF進出を決めたコナー。
彼を含めてまだイベントに残っている4名のルーキーにとって優勝候補が少なくなった今、大きなチャンスが訪れたと言えます。
PHOTO: © WSL/Sloane
波数が少なくなった最終ヒートは、序盤に6.50をスコアしたビード・ダービッジ(AUS・写真上)がトータルでも1桁だった他選手を尻目にラウンドアップ。
「朝の内は良い波だったけど、その後は悪くなってしまった。ベスト2スコアの波も2本目はワイプアウト。でも、あれで十分だったみたいだね。このラウンドを通過出来て嬉しいし、ファイナルデイに向けて準備するよ。時代を経ても、今が自分のベストだと感じている。全てのヒートで自分の’グルーブ’を見つけ、自信が高まってきたのさ」
2015年の最終戦、パイプラインのヒート中に骨盤2カ所を骨折して病院送りになり、約1年のリハビリを要して復帰したビード。
開幕戦で感動的な復活劇を演じたオーウェン・ライト(AUS)の影に隠れてしまったものの、5戦目にしてやっと努力が報われてきました。
ネクストコールは現地時間6月15日の朝7時(日本時間の同日早朝4時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると6-10ftレンジの新しい南西ウネリが入る予想。
ウェイティングピリオド最終日の16日には更に大きな南南西ウネリが入る予想ですが、今のところファイナルデイは15日になる予定です。
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