コンテスト
『Outerknown Fiji Pro』3日目は番狂わせ続出!
PHOTO: © WSL/Cestari
フィジー・タバルア島で開催中のCT第5戦『Outerknown Fiji Pro』はR3のH4まで進行した時点でレイデイが続いていましたが、現地時間6月13日にようやく再開され、R3の残りヒートを全て消化。
1週間ぶりに配信されたライブ中継は多くのWSLファンの期待を裏切る形となり、舞台の「Cloudbreak」は4-5ftレンジの不安定なコンディション。
バレルよりもアクション勝負。番狂わせも続出し、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジョーディ・スミス(ZAF)、そして、ケリー・スレーター(USA)までもが全てルーキーに敗れてしまうことに...。
他にもミック・ファニング(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)とレッドジャージを着るトップシードが次々と敗退。
R3ではすでにオーウェン・ライト(AUS)、ディフェンディングチャンピオンのガブリエル・メディナ(BRA)も姿を消しているため、欠場しているフィリッペ・トレド(BRA)、カイオ・イベリ(BRA)を含めるとランキングのトップ10で残っているのはウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)の2名という異常事態。
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「楽しい波だったよ。そして、良いリズムに乗れたね。いつも母にバックハンドの方が良いと言われるんだ。今回はそれを思い出して出来る限りハードにリップしたのが功を奏したね。とても自信になったよ。貸切りの’Cloudbreak’、夢のようさ」
カレントリーダーのジョン・ジョンに対して2本の8ポイント台をスコアして勝利したレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA・写真最上部・上)
開幕戦から全て最下位と厳しいルーキーシーズンを送っていた彼は、1週間前に行われたR2でツアーのベテラン、エイドリアン・バッカン(AUS)を倒して初のR3進出を決めて大喜びしていましたが、更にラウンドアップを重ねることに成功。
ヒート後は継父のベリーことステファン・ベルとハグ、固い握手を交わしていました。
これでジョン・ジョンはブラジル戦に続きの13位。
タイトル争いにも後々響いてきそうです。
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11度のワールドチャンピオン、フィジー戦では4度の優勝記録を持ち、今年は自身のアパレルブランド「Outerknown」をスポンサーにまでしたケリー・スレーター(USA)はルーキーのコナー・オレアリー(AUS・写真上)とのクロスゲームに敗退。
バックハンドで強引にストールしてコンパクトなバレルまでメイクしたケリーでしたが、本来の「Cloudbreak」には程遠かったこの日のコンディションでは為す術がなかったようです。
「ロースコア勝負での戦いはいつも厳しいけど、勝てて本当に嬉しいよ。波が上がり始めると思ったんだけど、すぐにトレードウィンドが強まってしまい、ウネリは消されてしまった。2つのアベレージスコアをまとめられて良かったよ。スコアを伸ばせそうな波でいくつかのミスを犯してしまった。でも、勝ててストークしている」
QSトップでクオリファイを果たしたコナーは開幕戦で5位に入った他、ルーキーでは一番の結果を重ね、「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」に最も近い位置にいます。
ウィメンズで優勝したコートニー・コンローグ(USA)と同じ元CT選手のルーク・イーガンがコーチとなり、更なる勝利も期待出来そうです。
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前ヒートのグラッシーなコンディションが風によって急変。自然相手のサーフィンコンテストでは仕方ないことですが、シーズン前に12度目のワールドタイトルを狙うと公言していたケリー(写真上)にとって、得意のフィジーを落としたことは大きな失望だったと思います。
ヒート終了後のインタビューでは、「プライオリティを持っていたのに、出来ることは限られてしまった。自分が望んでいたポジションにいてヒートでは一番のスコアを持っていたのにね。たった4ポイントで逆転出来たのに、本当に難しい日だったよ。ここでは優勝が期待されていた経験豊かな人が敗退した。多くのトップシードが’アンダードッグ’にやられてしまったね」とヒートを振り返っていました。
その他にR4進出を決めたのは、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、ビード・ダービッジ(AUS)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、スチュアート・ケネディー(AUS)
ネクストコールは現地時間6月14日の朝7時(日本時間の同日早朝4時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると後半に新しい南南西ウネリが入り、15日にピークとなる予想。
ウェイティングピリオド最終日の16日には次の南南西ウネリが入る予想ですが、今のところファイナルデイは15日になる予定です。
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