コンテスト
『Rip Curl Pro Bells Beach』 ジョーディがベルズ初優勝!
PHOTO: © WSL/Cestari
どこまでも明るく開放的なゴールドコースト、豊かな自然が残るマーガレットリバー、世界一美しい道と呼ばれるグレートオーシャンロード沿いにある雄大な景色に囲まれたベルズビーチ。
同じ国でもバラエティに富んだ土地、そしてブレイクを舞台としたオーストラリアレッグを締めくくる『Rip Curl Pro Bells Beach』が現地時間4月19日に終了。
朝は濃霧でオープングヒートが中断、R4ではエゼキエル・ラウ(HAW)とフィリッペ・トレド(BRA)の間でインターフェア騒動(詳しくは後日のワールドサーフムービーズにて)などいくつか珍しいハプニングがありましたが、公式6-8ftレンジのクラシックなベルズ・ボウルズを舞台としたファイナルデイはR4からファイナルまでの15ヒートで9ポイント台が17本もスコアされる素晴らしい戦いとなり、その内の3本を手に入れたジョーディ・スミス(ZAF)が念願の初優勝を決めました!
「昨年は2位で今年は優勝。本当に信じられないよ。R4を通過した時点でストークしてそこから先は全てがボーナスのようだった。ファイナルのクレームもシリアスになり過ぎず、肩の力を抜いていたからだね。このイベントは10年目。いつも優勝を目指していて、やっと今日達成出来た。夢が叶ったよ」
PHOTO: © WSL/Cestari
ウィゴリー・ダンタス(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)とのR4は1位通過でQFへ。QFでは2013年にブラジリアンとして初めてベルズを制したエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)を倒し、ハイタイドに向かって厚いセクションでの処理が鍵となったSFではエゼキエル・ラウ(HAW)を土壇場に逆転。
カイオ・イベリ(BRA)とのファイナルはベルズが二人を歓迎するように良いセットが多く入るようになり、9ポイント台を3本もスコア。
会心のカービングを重ねた9.77ではインサイドでフィニッシュを決めた後、ベルを鳴らすクレーム(トライアングルのようでしたが...)をしてギャラリーやライブ中継を見ている世界中のファンを興奮させていたジョーディ。
昨年はファイナルに残りながらも、ウィルコことマット・ウィキンソン(AUS)の圧勝だっただけに、今回の優勝の喜びはひとしおでしょう。
「出来る限り全ての波に乗るようにした。ハイタイドでどれだけのチャンスが訪れるか予想出来なかったからね。最初の9ポイントを手に入れ、プレッシャーから解放されたよ。案の定、カイオは追ってきた。彼はこのイベントで活躍していたし、素晴らしいサーファーさ。数年前に悩まされた怪我から立ち直り、今年はパズルのピースが揃った感じだね。そして、今回の優勝は側で支えてくれた妻、家族なしでは実現しなかったよ」
今年でツアー10年目のジョーディ。2015年は膝と腰の負傷に悩まされ、シーズンを棒に振ったものの、2016年にはベルズで2位、トラッセルズで優勝するなど完全復活を果たしてタイトルレースにも絡み、ランキング2位でフィニッシュ。
今年は開幕戦9位、マーガレットリバーで5位、そして今回の優勝でランキングも4位から2位にアップさせています。
今年で56回目となるベルズでは自国オーストラリア、ハワイを含むアメリカの勝者が二分。
2013年のエイドリアーノ(ブラジル)、MCを務めるポッツことマーティン・ポッター(イギリス)がそれぞれ一回。
ジョーディは南アフリカ人として初のベルズ制覇になります。
すでに照明が必要なほど日が沈んだ時間に行われた表彰式。
優勝した者だけが許されるトロフィーのベルを高々と鳴らしていたジョーディは本当に幸せそうでした。
PHOTO: © WSL/Sloane
エゼキエル・ラウ(HAW)、フレデリコ・モライス(PRT)などルーキーが活躍した今年のベルズ。
昨年のベルズでジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を倒してルーキー・オブ・ザ・イヤーまで獲得したカイオ(写真上)は、今年もこの舞台で強さを発揮。SFでは再びジョン・ジョンをクロスゲームの末に最後に大逆転。初のファイナル進出を果たしていました。
「自分の家にこのトロフィーを置いたら素敵だろうね。今年のイースターは最高だったよ。ベルズでは素晴らしい波に恵まれ、多くのサポートを受けた。本当に特別さ。尊敬するジョーディとのファイナル。それもパーフェクトなベルズで実現するなんて...。夢のようだったよ」
オーストラリアレッグでは2戦続けて13位だったカイオでしたが、今回の2位で一気に7位にランキングを上げています。
なお、マーガレットリバーでの優勝でカントリーダーの座を手に入れたジョン・ジョンは3位に入り、トップをキープして次のブラジル戦もイエロージャージを着用することが決定。
優勝に3位が2回と2年連続タイトル獲得に向けて最高のシーズンスタートと言えます。
ワールドツアー、次の第4戦は5月9日〜20日にブラジル・リオデジャネイロで開催される『Oi Rio Pro』です。
PHOTO: © WSL/Cestari
『Rip Curl Pro Bells Beach』結果
1位 ジョーディ・スミス(ZAF)
2位 カイオ・イベリ(BRA)
3位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、エゼキエル・ラウ(HAW)
5位 フレデリコ・モライス(PRT)、ミック・ファニング(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)
2017 Men’s Championship Tour
『Rip Curl Pro Bells Beach』終了後のランキング
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 23,000pt
2位 ジョーディ・スミス(ZAF) 19,200pt
2位 オーウェン・ライト(AUS) 19,200pt
4位 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA) 14,400pt
5位 コロヘ・アンディーノ(USA) 13,750pt
WSL公式サイト
WSL公式facebook
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。