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パプアニューギニアで初のWSLイベントが開催!


PHOTO: © WSL/Nichols

昨年まで毎年12月に各リージョナル上位の選手が中国・海南島に集結して1戦でロングボードのワールドチャンピオンを決めていましたが、今年からパプアニューギニアでのイベントが追加。
『Kumul PNG World Longboard Championships』が一週間に渡って行われ、現地時間3月24日に終了しました。

パプアニューギニアの北東部に位置するライトオンリーのポイントブレイク「Tupira」はまるでタイムスリップしたかのように文明から遠ざかっている原始的な村の近くにあり、基本的に波質はメロー。日本からもサーフィンツアーが出ています。
滞在場所が限られているために混雑はなく、情報社会から離れてシンプルにサーフィンを楽しむにはオススメの場所でもあります。

パプアニューギニアでは初となるWSLイベントを制したのはテイラー・ジェンセン(USA・写真下)、ウィメンズはクロエ・カルモン(BRA)でした。


PHOTO: © WSL/Hain

「最高の気分だね。ここでの体験は初めてのことばかりだった。更に友人に囲まれた中での優勝は特別さ。始めから素晴らしい経験の連続で最終日の今日はまた違った今までにない経験をした。ここに来る前、色々な人の話を聞いて心配していたことも、実際は全く違ったのさ。素晴らしい人々、そして一生忘れられない経験をしたよ」

2011年、2012年のワールドチャンピオン、テイラー。
古くからの友人でもあるカイ・サラス(HAW)とのファイナルは序盤に主導権を握られますが、じっくりと波を待って8.93をマーク。
終了間際に彼のトレードマークであるパワフルなターンとノーズライドで9.53を重ねて逆転優勝を決めました。


PHOTO: © WSL/Nichols

「勝つためには一番良いセットを選ぶ必要があった。それは常に自分の計画でもあり、一日行っていたことさ。最後の波が入った時はラッキーだと思ったね。優先権を持っていた自分はあの波でベストを尽くしたよ。今はこの喜びを味わい、その後に次の台湾のために準備する。3度目のワールドタイトル獲得にベストな位置。凄い名誉さ」

2016年のワールドチャンピオン、フィル・ラズマン(BRA)はR4で敗退。
日本人では秋山祥平がR3敗退に終わっています。

まだ正式に発表はされていませんが、2017年のロングボードのワールドチャンピオンは台湾であと1戦行い、そのトータルで決定する予定。


PHOTO: © WSL/Hain

ウィメンズは昨年2位のクロエ・カルモン(BRA・写真上)が強豪のクリスタル・ウォルシュ(HAW)とのクロスゲームを制して優勝。
トータル15.77 vs 15.36と僅か0.41ポイント差の大接戦でした。

「ファイナルでは多くの人がサポートしてくれ、私と友人に声援を送ってくれたことがとても嬉しかった。クリスタルのサーフィンは素晴らしいし、セミファイナルでホノルアを倒した後、ベストを尽くさないと勝てないと思ったの。私にとって大きな勝利だし、最高の気分。必要な時に最高のパフォーマンスが出来ることが自分自身で分かったわ」

2016年のワールドチャンピオン、トリー・ギルカーソン(USA)はR3で敗退。
オーストラリア・キングスクリフで開催されたLT1,000でトリーとレイチェル・ティリー(USA)、二人のワールドチャンピオンを倒して優勝を決めた田岡なつみもR3で姿を消していました。

『Kumul PNG World Longboard Championships』結果
1位 テイラー・ジェンセン(USA)
2位 カイ・サラス(HAW)
3位 アントニー・デルペーロ(FRA)、アダム・グリフィス(GBR)

ウィメンズ
1位 クロエ・カルモン(BRA)
2位 クリスタル・ウォルシュ(HAW)
3位 ケイトリン・マクガイア(USA)、ホノルア・ブロムフィールド(HAW)

WSL公式サイト

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