コンテスト
『Quiksilver Pro Gold Coast』ベスト8が決定!
PHOTO: © WSL/Sloane
現地時間3月18日、全11戦で争われる2017年ワールドツアーの開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』&『Roxy Pro Gold Coast』は風の影響で悪化傾向の中、ファイナルデイに向けて刻々と進行。
『Quiksilver Pro Gold Coast』のR3の残りヒートの後、3人ヒートのR4(1位がQFへ。2位と3位がR5へ)、風向きの悪化と潮待ちでお昼過ぎまでオンホールドの後、敗者復活戦のR5。
最後に『Roxy Pro Gold Coast』のR4が日没前までに行われ、共にベスト8が決定しました!
まだ風が弱かった朝、「Rip Curl」のチームメイトであり同じオージーのミック・ファニング vs オーウェン・ライトの豪華なカードから始まったこの日。
クロスゲームの末にオーウェンに軍配が上がり、フル参戦を表明したミックにとってホームでのイベントで痛い敗退に...。
続くコナー・オレアリー(AUS・写真最上部・下) vs ジュリアン・ウィルソン(AUS)のカードも互いに譲らずの攻防でしたが、前日のR2で五十嵐カノア(USA)を土壇場で倒した勢いが持続。またしても後半に素晴らしいバックハンドのターンを繰り返して見事にR4進出を決めました。
この時点で昨年のカノアの開幕戦9位と並ぶ成績が確定。
更に次のR4、風の影響でスコアが伸びにくい難しいコンディションでも快進撃を続け、オーウェンとジョーディ・スミス(ZAF)を抑えてQFへ。
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「最初の年でR4を勝ち上がれるなんて言葉がないよ。前のラウンドでは波の選択ミス、そして着地に失敗してしまい、背中を痛めたんだ。でも、今やった感じだと心配はない。QFに進めてストークしている。戦いを前に今日の午後をたっぷり休めるのは理想的さ」
2016年のQSランキングトップでクオリファイを果たした23歳のコナーは、元JPSAプロの柄沢明美の長男。
オーウェンに似た長身のグーフィーフッターのバックハンドはヒートを重ねる毎にQSからCTのサーフィンに改善しており、次のオーウェンとのQFでもチャンスは十分にありそうです。
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R4ではコナーの他にディフェンディングチャンピオンのウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディナ(BRA・写真上)が1位通過でQF進出。
特にウィルコは昨年CT初優勝を果たしたこのブレイクで再びスタイリッシュかつパワフルなバックハンドのターンを重ね、8ポイントを2本スコア。
R1でエアーの着地に失敗して右膝をひねってメディカルスタッフの処置を受けたガブリエルも8ポイント台、更にR3では9.80を含むトータル19.00のハイエストスコアをマークして2014年以来の開幕戦優勝の可能性を示していました。
「膝は問題無いね。今朝一番の感じでは今シーズンの自分はもう終わりだと悲しんでしまうような状態だったけど、もう一度ここの医者に処置をしてもらったら良くなったんだ。本当に感謝したいよ。今はとても満足だし、QFに進めてストークしている。今日のような波だとバックハンドには特に難しいから、明日は良くなってくれると願っているさ。サーフボードの調子も最高だし、勝てて本当に嬉しい」
現地にいる『F+』のつのだゆき編集長によるとガブリエルの出来は良く、’全く他を寄せ付けないすごい感じはとびぬけている’そうです。
QFでは今回サーフボードとのマッチングが今ひとつと言われているケリーと対戦します。
敗者復活戦のR5では、ローカルのジョエル・パーキンソン(AUS)を始め、R2でバックサイドのノーグラブ540をメイクしてほぼ1マニューバーで10ポイントを出したイタロ・フェレイラ(BRA)、オーウェン、ケリー・スレーター(USA)が難しい勝負を勝ち上がり、QFへ。
PHOTO: © WSL/Sloane
『Roxy Pro Gold Coast』は前日にR3が行われ、ワールドチャンピオン並びにディフェンディングチャンピオンのタイラー・ライト(AUS)を始め、カリッサ・ムーア(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)、キーリー・アンドリュー(AUS)の4名が一足先にQF進出を決めていました。
敗者復活戦のR4は風の影響でコンディションが悪かったものの、世界のトップ17の波の見極めは素晴らしく、8ポイント台が6本、9ポイント台が1本生まれる白熱したバトルに。
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)がラウンドアップ。
最終ヒートのステファニーと昨年のランキング2位、コートニー・コンローグ(USA)のヒートは一本目で9.50をスコアしたコートニーが優勢でしたが、ラスト20秒で最後の波に乗ったステファニーがスナッパーロックスから隣のレインボーベイまで乗り繋ぎ、オープンになってきたセクションでカービングを連発。8.40をマークして僅差で逆転。
海から上がってからスコアを聞いて敗退を知ったコートニー(写真下)は信じられない様子で放心状態に...。
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「最後の最後にチャンスが与えられた感じね。このイベントはレインボーベイに助けられているわ。インサイドのセクションで波がオープンになってきたのはラッキーだった。ビーチにいるみんなが興奮していたのは最高の気分。ビーチを走っている時の周囲のサポートはまるでコンテストで優勝したかのようだったわ。私の横で一緒に走っていた子供もいたのよ(笑) もう、おかしくて最高よ。これがホームを愛する理由でもあるの」
前日のR3でもスナッパーロックスからレインボーベイまで乗り繋ぎ、フリーサーファーが沢山いる中でダブルバレルをメイクしていたステファニー。
オンショアが予想されているファイナルデイにこのローカルナレッジが活かされるのか?
それは同じスナッパーロックス・ボードライダーズのジョエルにも言えることだと思います。
ネクストコールは現地時間3月19日の7時(日本時間の同日6時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると東よりのウネリが続くものの、東北東のオンショアが吹き込む予報。
翌日以降は更に風が悪くなり、サイズダウンも予想されているため、コンテストが続行される可能性が高いでしょう。
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