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五十嵐カノア 2017年をホームのイベントで始動!
PHOTO:© WSL/Cestari
昨年末のパイプラインマスターズで素晴らしい活躍をして2位に入った五十嵐カノア。
あの一戦でCTからのリクオリファイを果たし、2017年もワールドツアーの一員として新たなシーズンを送ることが決定。
多くのCT選手は3月の開幕戦までハワイやホームでのんびりと過ごしたり、QSのオーストラリアレッグから徐々に始動するのですが、カノアはQSのファーストイベント1,000『Shoe City Pro』に出場。
会場のハンティントンビーチはカノアの生まれ育った場所であり、2014年にQSで初優勝を決めた特別な場所。
2015年には大原洋人が優勝した『Vans US Open of Surfing』で3位、同時開催のジュニアでは2位。
2016年もメインイベントで3位に入るなど相性の良い波でもあります。
今回はWSLがイベント前に行ったカノアのインタビューを翻訳。
ローグレードの1,000に参加する理由、初のQS出場となる弟キアヌのことなど。
■IK=五十嵐カノア
■WSL
何故、こんなに早くシーズンをスタートさせてこのイベントに参加しようと思ったの?
■IK
ここまでの10年は休まずにやってきたんだ。だから、2月まで色々なことをするのも楽しいと思ったよ。
通常、この時期はウネリを求めてハワイにいる。でも、今年は弟のキアヌが初めて参加するこのコンテストで一緒にサーフィンするチャンスを優先した。ホームでトレーニングをしてコンテストに出場しようと考えたんだ。
更にこのイベントはQSで初優勝したコンテストでもある。それは最近のことだし、とても良く覚えているよ。全ての友人や家族の前で決めた最高の瞬間だった。
あの時は追う立場で参加していたけど、今は違う目線。あれから2年、どのように変わっているか楽しみなんだ。
自信を持って再び参加した方が楽しいと確信している。
■WSL
キアヌのコーチを務め、同時に自分自身がコンテストに参加することはどれほど特別な機会だと思う?
■IK
とても素晴らしい機会だし、イベント中にキアヌとサーフィンする可能性もあるだろうね。
彼は以前の自分と同じ立場にいる。あの時の自分よりもキアヌの方が若いけど、数年前、自分はこのイベントで’スーパーグロム’になった。最初のQSイベントは自分が何をしているのかほとんど分からなかったから、今回はキアヌのヒートでコーチをしたり指示を出す。
彼に教えたい戦略のキーポイントもあるんだ。彼がそれを活かせるようにと願っている。キアヌにはプレッシャーがないし、ただコンペティションを学ぶことになるだろう。
一日中、ヒートを見て何かを掴んでくれれば良いね。
PHOTO: © WSL/Masurel
■WSL
パイプラインでの驚くべき快進撃は2017年の活躍を期待させるものだった。成功を続けるために戦い方を変えるつもりはある?
■IK
最終戦のパイプラインが偶然ではないことを示すため、今年はステップアップしたい。
常に自分のベストのサーフィンを見せることをイベントの目標にしている。
それは何年もかかるかもしれないけど、昨年は少なくとも一つのイベントでそれを達成出来た。
自分の本当のサーフィンが出せれば、良い結果に結び付くだろう。このハンティントンビーチのコンテストは、地に足をつかせ、今の自分を見つめ直す助けになると思うんだ。
■WSL
ハンティントンでは初優勝の後も良い結果を残しているよね。
■IK
ハンティントンは、いくつかの理由で結果を期待していない場所だった。
その一方で、『US Open』のような大きなイベントでは勝てる自信があるという両面の気持ちを持っていたんだ。
ハンティントンはいつも違う波だし、特にこの場所にこだわりはないけど、ホームだけに沢山サーフィンしている。
だから、入念なウォーミングアップや、特別なサーフボードの準備は必要ないね。
このコンテストで結果を残さなければというプレッシャーはなく、あくまでも今年のスタートの素晴らしい方法として考えているよ。
『Shoe City Pro』は現地時間1月13日現在、R2のH8まで進行。
五十嵐カノア、西修司がラウンドアップを決めた一方、キアヌは敗退。
R2の残りヒートには仲村拓久未、藤沼圭太郎、野呂海利がクレジットされています。
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