コンテスト
『Pipe Invitational』は16歳のロコボーイが制した!
PHOTO: © WSL/Heff
12月8日からウェイティングピリオドに入ったトリプルクラウン並びにワールドツアー最終戦『Billabong Pipe Masters』はコンテストにふさわしいコンディションに恵まれず、レイデイが続いていましたが、4-6ftレンジの西〜北西ウネリが入った現地時間12月12日にワールドカードの2枠をかけたトライアル『Pipe Invitational』が32名の招待選手によって行われ、16歳のロコボーイ、フィン・マクギル(写真上・下)が優勝!
メインラウンドでは現在CTランキング2位、トリプルクラウンでは第2戦の『Vans World Cup』で優勝して3位につけているジョーディ・スミス(ZAF)、オアフ島出身のキアヌ・アシングとR1を戦います。
「まるで夢を見ているみたい。信じられないよ。いつもサーフィンしているこの場所を他3名だけで独占して波に乗りたい。そんな気持ちで参加したイベントだった。’Billabong Pipe Masters’でジョーディとキアヌと対戦出来ることにストークしている」
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16歳のフィンは昨年からQSをフォローし始めたばかりで経験は浅いものの、今シーズンはポリネシアのトゥアモトゥ諸島で開催されたバレル中心のイベントで2位、サンセットでの『HIC Pro』で4位に入るなどノースショアをホームにしているだけに’この手の波’は同世代でトップレベルの実力。
今イベントでもSFで終了間際にバックドアでディープなバレルをメイクして9.50のハイエストスコアをマーク。ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)の弟、ネイサンを大逆転。
ファイナルでは他3名がロースコア止まりで苦戦する中、開始直後にパイプラインで浅いながらバレルをメイク。後半には更に深い位置に留まって8.60をスコア。2位以下をコンビネーションに追い込んで圧勝。
バレルに関してはジョン・ジョンに近い鋭い嗅覚を持っています。
「このコンテストの参加が決まった時、凄い興奮したよ。’Billabong Pipe Masters’は3歳の時から見に来ていたし、ずっと参加したかったんだ。この通りは学校の通学路で、教室からスコアが聞こえるんだ。いつかあの舞台に上がりたいってずっと願っていたのさ」
PHOTO:© WSL/Poullenot
もう一人のワイルドカード枠を手に入れたのは2位のギャビン・ベッシェン(HAW・写真上・下)
元CT選手のシェーン・ベッシェンの弟で現在はカリフォルニアのサンクレメンテからハワイに移住してパイプラインとバックドアという究極のサーフィンを追求。独特のスタイルで毎年冬のノースショアでは目立つ存在になっています。
「本当に特別な一日になった。ここにいるコンペティターと戦えたことを誇りに思うよ。イベントに参加することさえ考えたこともなかったんだ。だから、出場するだけでも十分だった。パイプラインのバレルに入るチャンス。それは美しく、魔法のようでもあるのさ」
PHOTO: © WSL/Heff
今回は年初の『Volcom Pipe Pro』の結果によって招待され、スタイリッシュなライディングを披露したギャビン。
現在40歳、優勝したフィンとは20歳以上の年齢差があり、全ての招待選手の中でも最年長の部類に入ります。
「彼らは凄いとしか言いようがない。だから、最高に厳しい対戦だったと言えるね。自分にとって凄いインスピレーションになったよ。彼らは友人でもあり、成長も見てきた。全ての選手が素晴らしいし、尊敬しているさ」
メインラウンドのR1ではジョン・ジョン、ジャドソン・アンドレ(BRA)と対戦します。
なお、『Billabong Pipe Masters』にはフィン、ギャビンの他、リプレイスメントとしてブルース・アイアンズ(HAW)、フレデリコ・モライス(PRT)が参加。
昨年の今イベント、ヒート中に骨盤2カ所を骨折して病院送りになったビード・ダービッジ(AUS)はトリプルクラウンの初戦から復帰しており、CTにも1年振りにクレジットされています。
ネクストコールは現地時間12月13日の早朝7時30分(日本時間の14日午前2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると今回のウネリのピークは夜中となり、明日の日中はサイズダウン傾向となる予想。
次のウネリは15日午後から16日に入る予想。
今年も毎年好評の脇田貴之、辻裕次郎による日本語放送が配信。
ちなみに脇田貴之は今回の『Pipe Invitational』にも参加していました。
『Pipe Invitational』結果
1位 フィン・マクギル(HAW)
2位 ギャビン・ベッシェン(HAW)
3位 ジョシュア・モニーツ(HAW)
4位 ビクター・ベルナルド(BRA)
WSL公式サイト
『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト
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